So-net無料ブログ作成
検索選択

S2-93 9日目:共同墓地で入り口の罠に陥る [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

荒野の端の分岐点まで戻る。前方では日がほとんど沈み、木々を鮮やかに染めている。
道は時代がかった鉄製の高い柵で終わっている。柵にぎっしり絡みついたツタの葉越しに、向こう側に開けた場所があるのが見える。そこには石の囲いや低い建物、整然とした薄暗い林がある。霊廟や墓が並ぶ共同墓地だ。
「HOW!」
呪文を唱えると、明瞭で穏やかな声が君の精神に入ってきた。柵にはすでに抜け道があると声が告げる。君にはそれが見えないが、何かで覆われているに違いない。声が伝えたのはそれだけで、そのまま呪文は消え去った。
何かが‐多分ネズミだろう‐柵を駆け抜け、荒れ地の中へ入っていった。
しゃがんで柵の基部からツタを取り払う。案の定、キツネの巣穴がすぐに見つかった。地面の下にそのまま続いている!
膝をついてキツネの巣穴の中に身体をくねらせる。そこはとても狭かったので、両腕を身体の前に出せず、背負い袋を後ろに引きずる格好になった。だが幸いなことに穴は短く、2歩ほど離れた柵の向こう側に出てこれた。
穴から身体を引っ張り上げる。

今君が立っているのは、共同墓地の地面だ。カーレの街の中にある、死者の墓石と霊廟からなるもう一つの街だ。イチイとシーダーの木の間に広い道が見える。墓地の間を抜けるその環状の道は、上り坂となって向こうの門へ続いている。
風が高い木々の間を吹き抜ける。太陽が城壁に隠れていく。
緊張した足取りで道を外れ、近くの墓へ歩み寄る。
幾つかは古代の代物だ。墓石がとんでもない角度に傾いたものもあれば、前面を下にして倒れているものもある。まるで墓場の住人が死んだ後に酒盛りをしたかのようだ。
他は新しい。小ぎれいに彫り込まれ、苔や草が全て取り払われたそれらは、月の光を浴びてきらめいている。まるで使用人が手入れして死者の到着に備えているかのようだ。
最近富裕層の地区に疫病がはやった節が見受けられる墓石も幾つかある。それらは頭文字の順に大雑把に並んで散在している。
知っている名前がないか墓石の間をうろつくが、どの名前もピンとこない。何かが目の前を通り過ぎた。コウモリだろうか?
しばらくして一つの墓が目に入る。『クリシャンティ』という名だ。以前それをどこで見たのか、すぐには思い出せない。
だがその墓はまだ新しく、地面はほとんど掘られたばかりだ。そこには奇妙な銘文が残されている。『お前が逝くのも、そう仕向けた者も、わしが許すことはないだろう。L。』

次から次へと墓に目をやる。
ある墓が目に留まる。その理由はすぐに分かった。
君はシンヴァの霊廟に近づいた。扉の上にはこう記されている。『ここにカーレの第5貴人シンヴァ卿眠る。』
君の心臓が脈打つ。君が見つけるよう教わった不死者の貴人はこれだろうか?
扉は施錠されておらず、少し半開きだ。まるで何者かが普段行ったり来たりしているかのようだ。
扉の正面の階段の前には、小さいキノコが輪になって生えている。
ひざまずいてキノコを観察する。とても毒々しく見える‐その周りや下には、這い回る虫の1匹も見当たらないからだ。
珍しいことに、キノコの描く輪は完璧な円形をしている。中心には何か銀色の輝きが見える。柔らかい地面に杭が刺さっているのだ。
銀の杭を引き抜こうと手を伸ばす‐だがキノコの輪の中に足を踏み入らないと手が届かない。
心の中で何かが君を引き留めるが、それが何なのか上手く説明できない。
それでも君は輪の中に踏み込んだ。が、本来あるべき足が地面に着く感触がない。
気づいた時には、すでに君は落下していた…。


【変化点】
・現在/最大体力:15/20→14/20(魔法)

【感想】
クリシャンティはロラグの身内だったようです。
ここで銀の杭が出てきたのは、ヴァンパイアを警戒して杭を欲するプレイヤー(→自分)を罠にはめるためなのか?それはともかく、罠を回避する方がゲーム的には正解なのですが、情報をより多く入手するという点においては罠にはまった方がいいこともあるのです、これが。
final_bstSnapshot_987031a.jpg
すぐそばに『ブライア庭園』という謎の区画が。

S2-92 9日目:ズィーター卿から評議会瓦解の経緯が語られる [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

乞食が物陰から出てきて、君に何度もお礼を言う。
「ズィーター卿、あんたと話をしたいんだが。」
彼がため息をつく。「それがわしの名じゃ、否定はせぬ。」彼が答える。「お主には話すよ。喜んで語ろう。盲目にされて以来、わしはこいつら悪鬼に苛まされてきた。今や奴らは死んだ。お主はわしをこれ以上ないくらい助けてくれたからな。」
少しの間彼に同情する。「あんた、目はどうしたんだ?」
「黒い眼の呪いじゃ。誰がわしを呪ったのかも知っておる。サンサスなんじゃ。かつての奴は善良で公正・誠実な統治者じゃった。大事な娘の面倒を見る子煩悩な父親のようにカーレを統治していたものよ。骨折りを惜しむことは決してなかった。ところが、奴は他の評議員を恐れるようになった。わしらが奴を追放しようと企てていると思ったようなのじゃ。」
君には、彼がまさにそれを思い出して身震いしているのが見て取れた。「あんたがか?」先を続けるよう彼に促す。
乞食が悲しげに笑う。「モウラスじゃよ。サンサスがモウラスに詩の呪文の1行を教えるとすぐに、奴は残りも寄越せと要求した。私利私欲のためにそれを知りたがったのじゃ。奴は身代金を要求するために街を支配することもできた。モウラスはかつて恐喝を生業としておったからな。わしは貴族じゃったが。」ズィーターが嘆息する。「そうして、サンサスはわしらへの報復に乗り出した…。」彼が再びすすり泣き始める。
乞食が身体を震わせる。急に息が白くなった。午後の時間は過ぎ、もう夕方になりつつあるのだ。
「日がどんどん短くなってきておる。」ズィーターがつぶやく。「ここはバクランドみたいなもんじゃからな。」
君は背負い袋を漁ってパンとチーズを取り出し、彼に手渡した。彼は食料に飛びつくと、がつがつとむさぼり食べた。あまりに早く食べるため、きっと気分が悪くなるだろうと君が思ったほどだ。
食べ終わると、彼は大きく息を吸い込んだ。「また人間に戻れた気がするわい。」彼がぽつりと感想を漏らす。「今日はいい一日になった。友よ、恩返しをさせてくれ。」
興味深く彼の行動を待つ。
「わしの話を聞いてくれ。」彼が語り始める。「わしはかつてこの街の税金を集める役目を務めておった。しかし、正しい収支報告をしておらなんだ。ハーピーどもがわしを苦しめていた理由はそれじゃ。わしが私腹を肥やすためにこれまであらゆる物を搾取したことに対する報復なんじゃよ。さあ、その中で最も価値のある品をお主に譲ろう。」
そう告げると、彼は銀の指輪を取り出した。指の周りに2回とぐろを巻く蛇の形にあしらってある。
「これはお主を蛇から守ってくれる護符になる。持っていってくれ。きっと役に立つ、わしには分かる。」
君はそれを受け取ると、指にはめて彼に礼を述べた。とはいえ、これが本当に力のある物なのか、それとも単なるガラクタなのか、いずれ分かる時が来るのだろうかと思わずにいられない。
彼が会心の笑みを浮かべる。「少し元気が出て来たわい。」
「あんたの呪文の行を教えてくれないか?」
「いいとも。」彼が答える。「あれから解放されるなら嬉しいことじゃ。あれは確か…、ああなんてことだ、わしは記憶があいまいになっておる…ええと…。」全力で頭を振り絞って考える。
君は辛抱強く彼を待った。
「思い出した!」彼が叫ぶ。「クーガの慈悲と誰かの誇り…うーむ、そこだけが思い出せぬ。」
「何とか残りを思い出してくれ。」
彼が首を振る。「忘れてしもうた。わしの目と同じようにな…。古い神が、もちろん誇りの神の名がそこに入るんじゃが。たぶんどこかで見つけられるじゃろう。慈悲の神クーガに救いを乞うがよい。その神ならあちらの方の神殿に住んでおられる。」
「クーガについて教えてくれ。」君が尋ねる。「どうすれば神に助けてもらえる?」
「クーガは全て見ておられる。全てをご存じなのじゃ。」突然、乞食が君の手首をぎゅっと握る。「だがな、かの神と話すには命を賭けねばならんぞ。覚えておくのだ。左目、それが始まりじゃ。左目じゃぞ。」
不完全な助力だったとはいえ、君はもう一度乞食に礼を言った。それから彼の元から立ち去る。


【変化点】
・食料:8→7
・+蛇の指輪

【手掛かり】
・第1貴人サンサスは知っている:サンサス卿はカーレの第1貴人で、彼だけが街の北門を開く呪文を全て知っている。
・クーガ神…:クーガが北門の呪文を探す君の使命を助けられるかもしれない。
・クーガ神の3つの目:クーガが君の探索を助けられるかもしれない。彼の儀式はかの神の3つの目に関係する。左目、右、そして額の第3の目だ。

【感想】
別の選択肢で、サンサスがどのように他の評議員を罠にはめていったか聞くこともできます。
ズィーター「サンサスはわしらに対して行動を起こした。最初に、わしらには内緒で入り口の罠を周囲に移動させたのじゃ。それからメンバーが消え始めた。最初にシンヴァ、奴は生ける屍の呪いを受けた。次にモウラス、同じく呪われて屍として生きることとなった。そしてわしは…。」

S2-91 9日目:ハーピーから盲目の乞食を救う [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

教会へ向かって荒れ地を進む。ほとんどの建物は廃墟と化しているが、高い尖塔だけは空に向かってそそり立ったままだ。異常に大きい鳥のような暗い影が、塔の周りを舞っている。
教会の下では、ぼろ切れをまとった1人の男が丸くなって眠っている。
立ち止まって男を見下ろす。彼こそが、君が見つけるべき盲目の乞食ズィーターなのではないか?
不思議なことに、彼の顔には見覚えがある。カーレに着いた後に、君は絶対どこかで彼を見たことがあるはずだ。だが、こんな不潔で臭う乞食など、今まで目にしたこともない。
街の貴人の肖像画を取り出して確認する。間違いない、この乞食はズィーター、カーレの第7貴人だ!
手を伸ばして男をそっと揺さぶる。最初、彼は何の反応も示さなかった。もう遅すぎたのだろうか?
だが、やがて彼はパッと身体を起こした。「そこにいるのは誰じゃ?」彼がわめく。「ああ、襲われる!襲われる!」
「ごきげんよう。」君は挨拶と自己紹介をした。
乞食はうめくと、ぶつぶつと不平を言った。「なんでわしを起こした?いい夢を見とったというのに。わしはまだ夢の中にいたかったんじゃ。」彼は目をこすると、汚れた指先を君の顔へと伸ばしてきた。
君は乞食の興味を引きそうなものを求めて背負い袋の中を探った。
「俺はあんたが欲しい物を持ってるんだ。」下カーレの打ち捨てられた邸宅で見つけた歩行杖を引っ張り出しながら君が言う。
乞食は杖の持ち手に素早く指を走らせた。彼の顔に笑みが広がる。彼は杖を突き出すと、それに寄りかかってため息をついた。「古い友人なんじゃよ、これは。」そうつぶやいたものの、そこで思い止まる。まるで言うべきではなかった何かを言ってしまったかのように。
君は乞食に詰め寄った。「やっぱりあんたがズィーターなんだな?カーレの第7貴人の。」
君の告発に、乞食の顔に恐れが広がる。彼は身体を縮こまらせて叫び始めた。あまりに極端な反応だ。その時、彼が君ではなく、君の向こうを見ていることに気づく。
「そんな手には引っかからないぞ。」乞食に言ってやる。
だが、彼の恐怖は極めて現実的なものだった。「ハーピーどもに神の呪いあれ!」彼が苦々しく告げる。「奴らはわしが何かを手に入れるたびに‐金であれ、リンゴであれ、腐ったパンの皮であれ‐やって来ては、わしからそれを奪っていきおる。こんな責め苦を受けるとは、わしが何をしたというんじゃ?」
君は乞食を後ろに押しやると、前に進み出て空を見上げた。
ハーピーが乞食目がけて金切り声を上げながら急降下してくる。両手足に鋭い爪を持つ、肌の浅黒い醜悪な生き物だ。
「POp!」
玉石に魔法をかけて最初のハーピーに投げつける。直撃だ!翼に穴が開き、そいつがもがきながら方向転換する。
もう1つ魔法をかけて宙に投げる。それは2番目のハーピーに命中すると、爆発して衝撃を与えた。そいつは燃えた翼の火を消そうときりきり舞いをした。
だがその間に最初の奴が君に向かってきた。もうこれ以上呪文をかけている暇はない。

<第1ラウンド(1匹目)>
飛び掛かってくるハーピーの翼が地面から埃の雲を舞い上げ、君の視界を奪う。君は化け物を空から叩き落とそうと剣を大振りした。
君の攻撃が当たり、ハーピーが地面に墜落する。そいつは熊と同じくらいの巨体だが、その眼の荒々しい光は暗くなっていった。
乞食が杖でそいつを叩こうと身体を乗り出した。だが今は勝利を祝っている余裕はない。2番目のハーピーがもう空から舞い降りてきているのだ…。

<第1ラウンド(2匹目)>
次の戦いに備えて力を奮い起こす。
次のハーピーが血を求めて叫びを発しながら襲い掛かる。君の剣が空を切る。
そいつは最後の方向転換できりもみ状態になると、とんぼ返りをしてから教会の側壁に衝突した。
地面に落ちた化け物に、崩れた壁が落ちてくる。そいつはレンガの下敷きとなった。
乞食が歓声を上げて小躍りし始めた。


【変化点】
・‐杖
・‐玉石(2個)

【感想】
対空戦闘はPOpで決まり!
S2-harpy.jpg

S2-90 9日目:廃墟に住人を発見 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

この生き物に対してそれ以上の関心を失くした君は、今度は箱の蓋を開けた。
中には入念に彫刻が施された小さな丸石が幾つか入っている。そのうちの1つを適当に選んで掴み出す。重くはないが、非常に滑らかだ。さほど丸くはなく、天辺には突起と窪みがある。
手の中で転がした時、それが何なのか気づく。リンゴの形に彫られたものなのだ!
箱の中を覗くと、他の食材もあった。リンゴ、パン、ヤギのチーズの塊、ハム…。どれもほぼ完璧に彫り込まれている。
この収集の目的を説明してくれる何かを求めて、箱の中を探る。だがそれ以上は何も見つからなかった。

家を後にし、傾いていく日光の中に出る。
粉砕された壁と雑草で覆われたがれきの間の道を進む。視界の隅を常に何かが動いている。ネズミが石やひび割れの下に隠れる場所を求めているのだ。
大きな石の噴水に沿って道が曲がる。噴水は片方に倒れ、空っぽの井戸の穴があらわになっている。穴は地中へと続いている。
噴水は基部から立ち昇る大蛇に似せて彫られている。そのあごは大理石でできた太陽を飲み込もうと開かれている。この噴水が動いていた時は、あごの開口部から水が噴き出して鱗の間を流れ落ちていたのだろう。まるで嵐によって大蛇が押し流されたかのように見えたはずだ。

荒れ地の縁の道をたどる。
しばらく行くと、左からの道と合流した。そちらには崩れた尖塔が見える。
君の背後には、今来た道とは別に、低い掘立小屋へと続く上り坂がある。
前方には高い木々の間を抜ける暗い道がある。荒れ地の果てまで来たのだ。

坂道を上り、小屋へ向かう。それは広場に張られた単なるテントで、張り綱は瓦礫で固定されている。
息を殺しても中からは何も聞こえない。中は空っぽなのかもしれない。確かに、あまりたくさん入りそうもない大きさだ。
小屋の中に踏み込んだ君は、思わず目をみはった。内部は、安物の装身具や小間物、古い装飾品、その他諸々のがらくたが、床から天井まで並んでいたのだ。幾つかは棚に山積みにされ、幾つかは天井から吊るされ、壁にもたせかけているものもある。さらに、武器、陶磁器、宝石、家庭用品、魔術の道具などもある。
この乱雑な床のただ中には、あご髭を生やした小柄なノームがあぐらをかいて座っている。君が入ってくると、そいつは手をこすって君を出迎えた。
「こんにちは、ノーム殿。」
「こんにちは。」熱のこもった表情でノームが答える。彼がそばの地面を軽く叩く。「さあさあ、ささやかな交換をせぬか?お主も見ての通り、わしは金には興味ないんじゃ!」
ノームが身振りで部屋の中を指し示す。
たくさんの品があるが、その中から選ぶべき物は、竹笛、蜜蝋の壺、ゴブリンの歯の入った袋、コンパスだ。コンパスの針は、ぴったりではないが大まかに北の方を差して揺れている。
「何がお好みかな?」ノームが尋ねる。
君はゴブリンの歯が入った小袋を手に取り、中を覗いた。4本入っている。
「他には?」ノームが尋ねる。
「もう十分だ。」後ろに下がりながら君が答える。
「おしまいか?」ノームが言う。「よろしい。お主はわしの物を1つ手に入れたから、わしもお主の物を1つもらうぞ。わしは素早いからな、お主にはわしが何をしたか分からぬじゃろうて。では、ごきげんよう。」
ノームが出口の方に手を振る。
「待ってくれ。あんたは何を取ったんだ?」
ノームが驚いたそぶりを見せる。「そうじゃのう。実際のところ、わしにも分からんのじゃ。お主の物を取る時、わしには荷物の中身が見えぬじゃろ?わしには窃盗癖があってな。じゃが、わしはいたって公正じゃから、同じ量しかもらっておらぬぞ。対等な取引じゃよ。」

小屋の外に出て、分かれ道まで戻る。前方では太陽が木の先端に隠れつつある。


【変化点】
・+ゴブリンの歯(4本)
・‐黒い仮面

【感想】
このノームとの取引では、なぜか黒い仮面を優先的に持っていかれます。それだけならまだしも、取引に異議を唱えると、そのたびに一方的に所持品を取られてしまいます。
final_bstSnapshot_115371a.jpg

S2-89 9日目:崩落地区で廃墟を探索 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

横道から開けた荒れ地へ出る。かつてここは街のにぎやかな場所だったのだろうが、今ではまるで嵐がこの地をならしてしまったかのように見える。君の身長より高い建物が何もないのだ。
行き止まりの階段が2つ3つあるかと思えば、ある場所では扉だけがポツンと立っている。
亀裂の至る所から草木が生い茂っている。まるで誰かが景色全体に緑の絵の具を浴びせたかのようだ。草葉の間では色んな生き物が絶えず動き回っている。
おそらくここのどこかに、かつて貴人だったズィーターがいるのだろう。

粗末なもののかろうじて残っていた道は、すぐに残骸の山で埋もれてしまった。
だが他にもたどれる道はある。一つは壊れた家の脇を上っていき、もう一方はかつての製粉場のそばを通っている。こちらの道を行くには、水車の輪によじ登らなければならない。
家は何層にも重ねたケーキのように輪切りにされ、床が外から丸見えになっている。筒抜けになった部屋は風と光で色褪せ、長い年月かもしくは動物のせいで内装も失われている。だが、この場所でかつては家族が暮らしていた証拠はまだ残っている。暖炉の上には調理に使われたであろう鉤があり、1階の柱には成長していく子供達の背丈と思しき目印が刻まれている。
水車場に目を転じる。誰がこれを河から遠く離れたこの場所に作ったのだろう?その上、巨大な水車が道の上に横たわっているではないか。隣接した建物の状態にもかかわらず、水車そのものは完全に無傷で、円の形も完璧に保ったままだ。
先ほどの女性の助言に従って水車を避け、瓦礫をよじ登って壊れた建物の屋根の上に出る。
ここからは荒れ地の残りをすっかり見渡すことができる。荒れ地は1マイルか2マイルは広がっており、徒歩で横切るには1時間位かかりそうだ。そしてその果てには、ツタの絡まった高い鉄の柵が荒れ地を二分するように走っている。おそらく、この土地から人々を締め出すためだろう。あるいは、柵の向こうの何かをそこに留まらせるためかもしれない。遠くの方には、暗い影が空を横切るのが見える。
崩れ落ちた組み合わせ煙突に腰を掛け、腹ごしらえする。滋養豊富なボンバの実を頬張る。
遠くでは暗い影が、高い建物の尖塔の周りでクルクルと弧を描いている。かつては教会だったのだろう。あれは鳥の類だろうか?はっきりとは分からない。
さあ、食べ終えた。旅を続ける頃合いだ。建物の向こう側へ下り、元の道の上に出る。
やがて道は二つに分かれた。

右の道を選び、壊れた建物の基礎とひび割れた通りの間を抜ける。片側は屋根が砂丘に半ば埋もれ、もう片側ではまるで秘密の貯蔵庫に続くかのように正面扉が地面に横たわっている。
全てが破壊されたこのど真ん中で、まだ原形を留めた建物に出くわす。扉は閉じられ、石壁も無傷なままだ。
君が扉を開けようとすると、ほんの軽く触れただけでそれはバタンと倒れてしまった。
その家には一部屋だけしかなく、中には大きなテーブルと机、そして奥には蓋の閉まった箱がある。どれもよく手入れされている。木製品はワックスをかけて磨かれて、箱の蝶番には錆も浮いていない。
戸口に立ち止まって見回すと、テーブルの下から足が突き出しているのが目に入った。
もっとよく見ようと近づく。足には尖っていない灰緑色の鉤爪が生えている。サイズは君の頭ほどある。
それ以外は、この家はもぬけの殻のようだ。空気がそよとも流れていない。
君は少し後ずさって剣の柄に手を掛けると、足が動かないか確かめた。
動く気配はない。臭いもない。足が誰のものであれ、死んではいないということだろうか。
下カーレの館で見つけた杖を手に取り、足の指の1つをそっとつついてみる。
何も起こらない。今やだいぶ度胸が出てきた君は、再び杖で足をつついてみた。
まだ何も起こらない。この生き物は深く眠っているか、もしくは完全に死んでいるのだろう。
テーブルの向こうには、この生き物の頭が横たわっている。顔も、耳も、開いた口も、どれもが石だ。これはスヴィンの像、あるいはかつてスヴィンだったものだ。
その手に石のシャベルが握られていることに気づく。それは刃が広く、深く掘るのに向いている。彼は庭師か農夫の類か、もっとあり得そうなのは、共同墓地近くのへんぴな場所に送り込まれた墓掘り人だったのかもしれない。
だが今となっては、彼は固い石だ。そういうことがあり得ないわけではない。例えば、彼が魔法使いの恋人を埋葬したものの、それが早とちりだったとか、だ。

【変化点】
・現在/最大体力:11/20→15/20(食事)
・食料:9→8(ボンバの実)

【感想】
何故この地区は崩壊してしまったのやら。

S2-88 9日目:シンヴァ卿の邸宅に立ち寄る [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

注意を先ほどの邸宅へと戻す。その扉は重い南京錠の鎖で閉じられている。剣先でこじ開けようとするものの上手くいかない。
「DOP!」
君が呪文を唱えると、鎖は地面に落ちた。
扉を広々と押し開け、暗い屋敷の中へ滑り込む。

そこは壮麗な規模の建物だった。君が下カーレで探索した無人の屋敷よりも大きい。ここは少なくとも3階建てで、玄関の大広間には両翼へと続く扉がある。
館の奥から声がした。「ご主人様は不在です。」
「誰のことだ?」
人影が不格好に進み出る。暗闇から姿を現したのは、従僕の制服を身に着けたオーガだった。そいつの目は固く閉じられている。
「シンヴァ様はおられません。」単調に繰り返す。「どうぞ、お引き取りを。」
「シンヴァ卿は死んだ。そうじゃないのか?」
「確かに、」そいつが答える。「ご主人様は当分の間戻りませぬ。」
「戻る?」君が尋ねる。「彼は死んでいないのか?」
「生き返るほどには、まだ十分死んでおりませぬ。」そいつが答える。「ですが、私は微かな希望を抱いております。もちろん、私の奉公はそんなこととは無関係ですが。」
奴がしゃべる時、君はその首に金属のきらめきを見た。鈍色の奇妙な金属でできた襟の類のようだ。それから襟はシャツに隠れて見えなくなった。
「館から出てお行きなさい。」彼が扉を指し示す。
君は館を探索しようと、その生き物を肘で押しのけた。
すると、そいつが目をかっと開いた。焼け付く熱線がほとばしり、君は腕にやけどを負う。
「お客人。誠に遺憾ながら、」そいつが告げる。「私の一部はレッドアイなのです。」
それから奴は君の傷ついた腕を掴むと、家の外の通りへと引っ立てていった。

放り出された君が今いる場所からは、元の大通り以外にも、左手に狭い横道が建物の間をぬって伸びている。
建物の間に入り込むと、ぬかるんだ道に出た。道は両側にあるがれきの山をぬって続いている。まるで、巨大な岩が通り道のあらゆる物を踏み潰していったかのようだ。足元の玉石ですら細かい塵と化している。
道のそばに、青い実を実らせた木が数本植わっている。
その小さな木のそばにひざまずいて、青い実をもっと近くで見てみる。それは十分に熟して汁気たっぷりで、つやつや輝いている。だが、見たことのない植物だ。
近寄ってくんくんと臭いを嗅ぐ。甘くかぐわしい、とても魅惑的な香りがする。
実をもいで集める。収穫の際に2,3個が潰れ、君の手のひらを暗青色の果汁で染めた。
一握り分の実を口に詰め込む。味は甘く、息が詰まりそうなほどだ。
次の瞬間、その感覚が本物だと悟る。見下ろした手のひらが青く変色していく。息が浅くなってきた。身体の内側から窒息しかかっているのだ!
震える指で、必死になってブリムベリーの搾り汁の入った瓶を引っ張り出す。そして、その効果が毒の果実に対抗できるよう祈りながら中身をあおる。

緊張の数瞬が過ぎ、気分が良くなってきた。
息をしようと喘ぎながらも、再び立ち上がれるまでに回復する。
手のひらの致死的な汁をぬぐってから、危険な果樹を後にして道を進む。


【変化点】
・現在/最大体力:15/20→14/20(魔法)→11/20(火傷)
・‐ブリムベリーの搾り汁(1本)

【感想】
シンヴァ卿の館を発見するも、大した収穫はなく、あっさりとつまみ出される主人公。
そしてこの毒のある果実、見た目と毒性はベラドンナに似てるような。

S2-87 9日目:疫病の女性を助ける [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

その時、通りの先から音が聞こえてきた。首の回りに鈴をつけフードを被った人影が、足を引きずりながら近づいてくる。
長く黒いローブがその生き物の正体を包み隠している。凄まじい痛みが走るためなのか、そいつの足取りはノロノロと重い。一歩ごとに首の周りの鈴が音を立てている。
「やあ、こんにちは。」君が声を掛ける。だが、その人物は君の方を見ようともせず、なおも歩き続ける。
そいつが近くまで来た時、その苦しそうな息遣いが聞こえてきた。
「dOC!」
君は呪文を唱えると、強い治癒薬を創り出した。魔法が続く限り、その効果は続く。だが魔法が消える前に使ってしまわねば、薬は蒸発してしまう。
フードの人物が通り過ぎる。その時君は、これと同じ死臭を丘陵地帯のウルスタンティの村で嗅いだことを思い出した。そいつと服が触れないように後ずさる。
そいつを待ち受けた君は、フードの下目がけて薬をぶちまけた。恐慌に陥ったそいつが、爪の伸びた手で顔を覆い、甲高い悲鳴を上げる。
しばらくして、声が途切れ静かになった。手が顔をまさぐっている。
やがて手が降ろされると、そこには若い女性の顔があった。君はまさに、漆黒の腫れ物が彼女の肌から融け落ちるのを目にしたのだ。
「親切な旅の方、」彼女がささやく。「あなたは何をしたの?」
「君の病気を治したのさ。でも、あれは何だったんだ?」
驚きで女性が笑う。「私は酷く苦しんでたの。もうこの先長くないと思ってた。でも今は以前と同じように元気になったわ。それがどんなに良い気持ちか、ほとんど忘れかけてたくらい。」
「それは良かった。」
彼女がうなずく。「嬉しいを通り越して、」彼女が答える。「心が張り裂けそうなくらいよ。」にっこりと彼女が微笑む。「私は村に戻るわ。母がきっと喜ぶから。私が病に倒れた時、母は自分を責めたの。本当に奇跡だわ。」
「それはどこの村だい?」もう答えは分かっていると思いながらも君が尋ねる。
「丘陵地にある小さな村よ。」肩をすくめて彼女が答える。「あなたはきっと知らないと思う。」
「ウルスタンティ?」
女性が眉を寄せる。「そんな場所聞いたことないわ。」
「ビリタンティの近くなんだが。」
「そのビリタンティが私の故郷よ!」嬉しそうに彼女が叫ぶ。「あなた知ってるの?」
「君の外見はビリタンティの女性っぽいからね。」
うなずきつつも、彼女が眉をひそめる。「私はそれを誇りにしてるのよ。」
「もう行くわ。」そう言って、彼女は一歩踏み出した。「道のりは長いもの。」
「この街について教えてくれないか。」
「もちろん。」彼女が応じる。「教えてあげられることはあまりないけど。カーレに着いてからそんなに街を見てないもの。私が病気だと分かると、街の人達はこの荒れ果てた場所に私をすぐに放り出したから。」
「ここには何がある?」
「廃墟と失われた希望が。」彼女が答える。「崩れた教会に盲目の男が住んでるわ。私が思うに、あの人はかつての貴人よ。」
彼女は振り向いて、沈んでいく太陽を肩越しに見やった。「もう行かないと。」
衝動的に、彼女は伸び上がって君の頬に素早くキスした。そして最後に振り返って君に告げた。「倒壊地区に行くつもりなら、水車には近づかないで!」


【手掛かり】
・ズィーター卿は廃墟にいる:ズィーター卿は廃墟で見つかるだろう。街の倒壊地区の廃墟で乞食をしている。

【変化点】
・‐ブリムベリーの搾り汁(1本)

【感想】
3度目のキス…!
この場面で主人公が、彼女がビリタンティ風に見えると言ったところ、彼女は「raise an eyebrow」という反応をしています。一時的とはいえ、どうも機嫌を損ねたようです。
当初、このS-87を掲載し忘れていました(5/23修正)。

S2-86 9日目:痴話喧嘩に出くわす [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

巨像の影を横切ってさらに道を戻り、アーチをくぐって先ほどの広場に入る。
記念碑の辺りからどよめきが聞こえてくる。何かあったのだろうか?
記念碑と群衆に再び目をやる。だが何かが変わった様子はない。連中は相変わらず何かを待ち続けている。

今度は広場の右手寄りの道から出る。道は背の高い建物の間にできた影の中を続いていく。
両側の住宅は質の良い造りで、手入れも行き届いている。窓には鉄の手すりがあり、矢狭間や落とし格子を備えたものまである。ある家などは、正面玄関を横切るように堀を設けている。

とある家の外に、鉤付きロープを手に背の高い男が立っている。
足を止めて見ていると、男は鉤を2回振り回し、階上の窓の一つに狙いを定めて投げつけた。だが鉤は逸れ、下の通りにガランと音を立てて落ちた。
男は毒づくと、もう一度試みようとロープを手繰り寄せた。
再び鉤を投げた男に近づいて尋ねる。「あんたは泥棒なのか?」
男は驚いて飛び上がると、君の方を振り向いた。「あんたこそ衛兵かい?」
「いいや。」正直に君が答える。「ただの通りすがりだ。」
「なら、俺に構うな。」男が答える。彼は明らかに何かイライラすることがあるようだ。
男がまたロープをかき集めている。明らかに疲れている様子だ。
「それなら、あんたは何をしているんだ?」なおも君が尋ねる。
「いいか、もし俺が盗っ人なら、」激しく苛立ちながら男が言う。「窓に鉤を引っ掻けるような忌むべき振る舞いを俺がもっと上手くやれると思わないか?」
それを示すように、男は精一杯頑張って鉤を投げたが、やはり狙いは逸れてしまった。それでも男は再び投げ、そして再び失敗した。
「泥棒じゃないというなら、」君が質問を続ける。「あんたは何をしているんだ?」
「家から閉め出されたんだよ。」彼が答える。「ここは俺の家なんだが、鍵を失くしてな。だがあんたが目にしたように、俺は投げるのが下手くそでね、この有様さ。」
「俺にやらせてくれ。」君が名乗り出る。
「恩に着るよ、旅の人。」男は鉤付きロープを君に手渡すと、目当ての窓を指差した。
君が鉤を投げると、それは窓枠に引っ掛かった。
「すごいじゃないか!」男が歓声を上げる。「ありがとう!」彼はロープを2回引っ張ってからよじ登り始めた。
彼は窓敷居で動きを止めると、中の誰かに声を掛けた。「エスメ?エスメ?ナイフを置くんだ。エスメ…。」そう言うと、彼は窓から家の中へ飛び込んだ。
何かが起こるのを期待して、しばらく待つ。
案の定、1分かそこらしてから男が再び姿を現し、窓枠を越えて飛び降りてきた。君が立っているすぐ隣にドスンと着地し、痛そうにうめく。
男は立ち上がると、埃を払った。「エルヴィンなんかと結婚するもんじゃないぜ。」彼が君につぶやく。「目はいいし、容赦がないからな。」
男がフラフラとその場を後にする。そして家の中に住んでいる誰かは、鉤付きロープを引っ張り上げると、窓をピシャリと閉じてしまった。

先に進むと、辺りの様子が荒れてきた。何かが街のこの地域を荒廃させているのだ。
住宅の裏庭の木でさえ、生えているその場で黒く変色している。唯一の緑は石壁を覆う苔だけだ。
足元を走り回るネズミもいない。ただクモだけが屋根に住み着いている。
ひと際大きな邸宅の前に差し掛かる。その扉は重い鉄の鎖で閉ざされている。
破風の下に、金属でできたSの文字がボルト締めされている。おそらく家主の印だろう。それのお陰で壁が通りの上に崩れてこずに済んでいるのだ。


【感想】
多種族が暮らす街ならではのエピソード。主人公の冒険には何ら関わってきませんが、人々の暮らしぶりが垣間見えてリアリティが感じられます。

S2-85 9日目:大奮発して伝説の剣その他を購入 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

もう一度、巨像の所まで戻る。少し日が傾いてきた。

さらに鍛冶屋まで引き返す。今度はあの伝説の剣を買えるだけの金を持っている。
陽気に笑いながら男が挨拶してくる。「俺の可愛い子ちゃんを連れていきたいのか?値段は同じ、4ずう枚だ。」
「ああ、買おう。」堂々と宣言して、金貨40枚を手渡す。引き換えに、男が剣を寄越す。
輪郭は完璧でバランスは絶妙、今まで目にした中で最高の剣だ。
彼に礼を言って、また広場に向かって戻る。

像のそばを通り過ぎながら、壺の中を覗き込む。金貨20枚近くはありそうだ。
首を傾けて像を見上げる。その堂々とした体躯たるや、君の身長の少なくとも4倍はある。何の神なのかは分からないが、賭博場の近くにあるということは、繁栄の神か、もしくは借金を返さない者を罰する神なのではないだろうか。
こんな大金が野ざらしで置かれたりするだろうか?完全に怪しい状況だ。罠に違いない。

賭博場の脇の道をたどり、市場が開かれている広場に出る。
同じ商品を扱う店が幾つかある。商人達は誰が一番安くて品質がいいか声高に叫んでいる。
魔法の役に立ちそうな物を求めて市場をぶらつく。だが見つかったのは、値付けが高過ぎる宝石商の中でも太陽石に金貨15枚という法外な売値をつけた1軒だけだ。
その商人の太陽石は君のものと同じくらい美しいが、これの方がおそらくもっと研磨されているだろう。
最後に太陽石をちらりと見ると、ため息をついて他の店へと移る。

旅人用の道具を売っている店の辺りをうろつく。役に立ちそうな物が2つ見つかる。
1つは火口箱だ。火が着きやすい物がないと役に立たないだろう。金貨2枚だ。
もう1つは蛇の解毒剤で、金貨3枚となっている。
君は金貨を5枚払って、両方とも購入した。商人に礼を言って、店を後にする。

回れ右をして武具師の店に行く。売り物のほとんどはすでに君が帯びている剣よりも質や威力が劣っている。
だが、ある物が君の目に留まる。質の良い弓と、銀の矢じりの付いた矢だ。
弓を手に取って弦を試してみる。堅くていい手ごたえだ。君は今まで射程距離の長い武器を扱う機会はあまりなかったが、これは十分頑丈だ。
矢も興味深い。10本のセットで、矢じりはどれも鋼ではなく純銀だ。
弓矢を見出した君に、武具師が意味ありげにうなずく。「それが何なのか知ってるか?」
「いいや。」
「亡者に使うんだ。銀だけが亡者の心臓を貫ける。」彼が答える。「金貨6枚だよ。」小声で言い添える。
「もらおう。」武具師に告げる。
彼は弓矢の梱包にバタついていたが、しばらくしてそれを寄越してきた。金を払い、商人に別れを告げる。

店先をぶらついて、まあまあの値段で売られている食品を見つける。一番安い保存食は、1日分が金貨3枚だ。6食分の詰め合わせを金貨15枚で売っている店もある。
君は金貨9枚を支払って3食分を受け取った。
それから市場を離れ、そびえ立つ像とヴラダの賭博場へ向かう道を戻る。踏破すべき場所はまだ多く残っている。


【変化点】
・金貨:125→85(伝説の剣)→80(火口箱&解毒剤)→74(弓と銀の矢)→65(食料)
・食料:6→9
・+伝説の剣(+4)
・+火口箱
・+蛇の解毒剤
・+弓と銀の矢

【感想】
巨像の前の壺には金貨が18枚入っています。ヴラダの賭博場で儲けようにも元手がない人に対する救済措置なのかもしれません。これは神像のようですが、倒しても神罰とかは特にない模様。でも今回は、神との諍いは起こさない主義なのでカレーにスルー。
もっとも、第3・4部でも何かと出費はかさむので、今回くらいのまとまった所持金は欲しいところ。
final_bstSnapshot_156301a.jpg

S2-84 9日目:小金持ちになる [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

ひもじそうな乞食の少女が入ってきて、賭け金の高いテーブルに着く。
スヴィンの女性が新たなメニューの軽食を運んでくる。君は丘ギツネのもも肉を買って、大急ぎで食べた。
修道士と少女はツキが回ってきたようだ。その他の者はうまくいってないように見える。

<以前会った乞食の少女>
「それじゃあ君は河を渡って来たんだね。2の目が2つ。」君が尋ねる。
「そうよ。」彼女が答える。「橋の上の老いぼれが、今朝は何も寄越せって言わなかったの。で、ここにいるってわけ。4の目が4つ。」
「早々に帰る羽目にならないことを祈るよ。コール。」

「気に障らないといいけど、」少女が告げる。「あたしはあんたをさっさと負かしてやるつもりだから。2の目が2つ。」
「抵抗してみせようじゃないか。2の目が4つ。」
彼女が肩をすくめる。「こっちはここに来るために何週間も節約してきたんだ。今それを台無しにしてたまるもんか。4の目が4つ。」

<レッドアイとの再戦>
「ここの他の連中についてどう思う?3の目が1つ。」
「愚か者ばかりで、筋の良い奴は皆無さ。」奴が答える。「あいつらの魂は頭蓋骨と同じくらい空っぽってこった。2の目が2つ。」
「それなら、誰もあんたには敵わないのか?2の目が3つ。」
奴がうなずく。「あの少女を除けばな。あいつは一番見込みがある。」もう一度うなずく。「驚くほど切り込んできやがる。2の目が4つ。」
「確かめてみるよ。コール。」
2の目は3つだけだ!レッドアイが手の中のサイコロを1つ放り出す。

「ずっと不思議に思ってたんだが。あんた、目は見えるのかい?3の目が1つ。」
「誰が好き好んでこんな汚物まみれの街を見るっていうんだ?2の目が2つ。」レッドアイが答える。
「でも目はあるんだろう?それとも、まぶただけなのか?3の目が2つ。」
「俺様の目玉は燃え盛る火球なんでな、」激しい怒気をはらんで、奴が答える。「まぶたでかろうじて抑え込んでるのさ。3の目が3つ。」
「あんたが俺の手のひらを見通せないなら嬉しいね。コール。」君が答える。
3の目は3つあった!レッドアイが君からサイコロを1つ奪う。


<少女との再戦>
「もしここでひと財産築けたら何をするつもりだい?2の目が2つ。」
物欲しそうな表情を浮かべ、少女がにんまりと笑う。「パランティーヌの丘にある住宅地に、こじゃれた部屋を1つ買うんだ。そして花を植えるの。4の目が2つ。」
「どんな花だい?4の目が3つ。」
「色とりどりの花よ。」目を輝かせながら彼女が答える。「大きな花、いい香りのする花。4の目が4つ。」

「ここに来たいといつも思ってたんだ。」少女が興奮気味に言う。「カーレの腕利きがゲームをしに来るところだからね。4の目が1つ。」
「それなら、君の幸運を祈るよ。4の目が2つ。」
「あたしにはツキなんていらないよ。」彼女がうなる。「必要なのはテクよ。それに、あたしはもうそのテクを身に着けたんだから。4の目が3つ。」
「本当かい?コール。」
4の目は2つだけだ!少女はため息をつくと、テーブルの上にサイコロを1つ置いた。

さて、もう十分稼いだ。チップを現金に戻すために換金所に行く。
チップは125枚ある。「上手くやったわね!」スヴィンの女性が歓声を上げる。
君は笑顔で応えると、通りに戻った。


【変化点】
・現在/最大体力:13/20→15/20(食事)
・金貨:0→125(換金)
・チップ:129→125(食事)→0(換金)

【感想】
実際、乞食の少女は手ごわい相手でした。それにしても、彼女の望みが実にいじらしい…。
screenshotshare_20160131_132115.jpg