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ソーサリー3:七匹の大蛇 ブログトップ

S3-8 10日目:シャドラックとの別れ [ソーサリー3:七匹の大蛇]

シャドラックが咳き込んで身震いする。
「友よ、」彼がつぶやく。「行かずに済めばよいのだが、わしはもう行かねばならん。円を閉じるためにな。」彼は杖を手に立ち上がった。
「何をするつもりなんだ?」
「休息じゃよ。」それが心底ありがたいといった様子でため息をつく。「足を大地に踏ん張り、腕を枝として張り巡らし、地面に水がある限り日光を浴びるつもりじゃよ。これでさらばじゃ。」シーソーのように腕を広げて笑う。
急に酷く咳き込み始める。「もうあまり時間がなくてな。」
「さようなら。それと、ありがとう。」
シャドラックがうなずく。「お主とはまた会うじゃろう。思うに、わしらはすでに会ったことがあるんじゃ。」
洞穴の入り口で彼が手を振る。「その中に、お主に残していく物がある。では気をつけてな。イシュタラを行く時、お主が大蛇に襲われることはない。だが、元の時間に戻らねば奴らは倒せぬ。」
「どうすれば2つの場所を行き来できる?」
「灯台に行くといい。」彼が謎めいた答えを返す。「お主の時間でまだ残っているものがあれば、古代の光を少しは宿しておるやもしれん。少なくとも、ここの北に1つある。川のそばじゃ。」
腕を伸ばすと、彼は君の頭の両側に手を置いた。大いなる光が身体の中に流れ込んでくるのを感じる。それが終わると、彼は振り向いて草地を横切って歩み去った。
「待ってくれ!」
後ろから声を掛けるが、次の瞬間彼の姿はかき消え、草原に漂うもやの中に溶けていった。
彼の言葉を思い出す。この地は呪われてバラバラになった、と。彼は君を呼び寄せるために力を使ってくれたようだが、今再び離れ離れになったのだ。
洞穴の入り口に一人残される。
もう一度洞穴の中を覗き込むと、今度は壁のフックに奇妙な形の角が掛けられているのを見つけた。風変わりな形に曲がったそれには皮で装飾が施されている。この角笛は大変な希少品だ!
慎重に取り上げ、唇に持っていって一吹きする。澄んだ美しい音色が発せられると、その反響で空気が揺れ動いた。
贈り物のお礼をそっとつぶやく。

古道に戻り、岩を後にする。
北には、シャドラックが言っていた緑のツタに覆われた塔が垣間見える。西には、確かに以前にはなかった若い木がいつの間にか立っている。
太陽石の光が2度瞬き、それから消えた。


【変化点】
・現在/最大体力:13/19→19/19(祝福)

【手掛かり】
・7匹の大蛇の弱点:7匹の大蛇が君の旅を脅かしている。君の接近を大魔法使いに知らせようとしているのだ!だが奴らには皆弱点がある。もしそれを見つけられれば、奴らを倒せるだろう。

【感想】
原作同様、シャドラックは様々な情報を教えてくれる大変ありがたい存在です。今回の選択肢以外を選べば他にも有用な情報をまだまだ教えてくれますが、彼がこの世界にいられる時間には限りがあるため、全部を聞くことはできません。
例えば、蛇の指輪を見せた場合。

主人公「これが何か分かるだろうか?」
シャドラック「今まで目にしたことはなかったが、これは蛇の指輪じゃろう。古代世界には2つか3つしか存在しないがの。あるいは、お主には分からぬじゃろうが、唯一のものが2つの世界を行ったり来たりしているのやもしれん。」
主人公「何をしてくれるんだ?」
シャドラック「確か、呪文の触媒じゃったはず。どんな呪文なのかは知らぬが。お主も知っての通り、わしは魔法使いではないのでな。山の魔法使いを訪ねてみよ。ここから登って森を抜けるんじゃ。」

そんな彼の正体は、古代世界イシュタラの木の精霊のようです。S3-5で登場したあの木ですね。
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S3-7 10日目:交錯する2つの世界 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

「ああ、お主か。」髭越しに重々しい口調で老人が答える。「来るのをずっと待っておったぞ。」周囲の景色を手で振って示す。「よう戻ってきた。」
「俺が誰だか知ってるのか?」君が尋ねる。
老人がうなずく。「そうじゃ。」彼が微笑む。「もちろん、お主の使命は知っておる。お主の事なら何でもな。それに、お主もわしのことを知っとるのではないか?わしがシャドラックじゃ。」
君は荷物から伝言を引っ張り出した。「俺はこれを受け取った。」君が説明する。「あんたのことが書いてある。」
彼が巻物を手に取って、中身を調べる。「そちらの予言者は大したもんじゃ!いや、ふうむ。おそらくわしらが会うことは単に記憶されておったんじゃな。そうとも、それが最もあり得ることじゃ。」
読み進めるにつれ、彼が目を細める。「7匹の大蛇か。そうとも。これで、奴らがお前さんに送り込まれた理由が今分かったわい。」
「奴らについて何か知っているのか?」
「少しだけな。」考え事をしながら、彼がゆっくりとうなずく。「お主がカーレからここまで旅してきたのは知っておる。教えてくれ、あの街はどんな様子じゃ?」
「まだ元のままだ。」
シャドラックが深くうなずく。「わしは剣や斧で武装した沼ゴブリンの軍勢が崖をよじ登るのを目にした。そうなれば地平線に煙が立ち昇りそうなもんじゃが、そんなものは見えなかったしな。」
彼は乾いた草を地面から一掴み囲炉裏の中に放り投げた。一瞬炎が燃え盛る。
彼は話題を変えた。「これは警告じゃが、アナランドから来た者で、バクランドを横断しおおせた者はただの一人もおらぬ。」
「どんな危険が?」
「この地は呪われたんじゃ。」シャドラックが答える。「相当な岩や土地が失われ、あらゆる物事がバラバラになった。今やお主もそうなっておるぞ。」
「この呪いは払えるのか?」
シャドラックはしばし考えてから、ようやく答えた。「いや、まず無理じゃろうな。」
彼は2本の指を絡ませながら説明した。「旧世界と古代世界はいばらのように共生してきたんじゃ。片方を旅することは、もう片方を旅することでもあるんじゃ。」
「古代世界だって?」砂漠から草原に変わった土地を眺めながら君が尋ねる。
「イシュタラといってな、わしの故郷だった場所じゃ。」シャドラックがうなずく。「お主なら大歓迎じゃよ。」
不意にシャドラックがよろめく。彼は君に弱々しく微笑んだ。
「この呪いはどうやって降りかかってきたんだ?」
「わしには分からぬ。思うに大魔法使いの企みによって、わしらは皆忘却の彼方に追いやられたか、追いやられようとしているんじゃろう。そして、永遠に続く荒廃だけが残されるというわけじゃ。」
「だが何故だ?」
「お主のせいじゃよ。」シャドラックが鋭く答える。「大魔法使いはこの全土をお主を倒すための罠にするつもりなんじゃ。お主が奴を倒す前にな。奴はかなり破れかぶれになっておる、危険な敵じゃ。」
「つまり、大魔法使いは俺が来ることを知っているのか?」
「お主が来ることは知っておるが、今ここにいるとは知らぬ。できることなら、お主はこのまま知られぬようにすべきじゃ。」
今や、シャドラックは細かく震えている。髭の奥の顔色は蒼白だ。
「7匹の大蛇について何を知っている?」可能なうちに知るべきことを知ろうと、君は急いで尋ねた。
「大蛇は最も厄介な相手じゃ。」シャドラックが答える。「わしは奴らを何度も目撃したことがあるが、連中はただの蛇ではない。奴らにまつわる伝説を知っておるか?」
「教えてくれ。」
シャドラックはうなずいた後、酷く咳き込んだ。「今から何千年も昔‐お主には2,3年前じゃろうが‐マンパンの大魔法使いが、高地ザメンの洞窟に住みついた巨大ヒドラと戦い、これを倒した。」
「こいつが余りに手ごわかったため、大魔法使いはその7つの頭をマンパンに持ち帰り、自分の黒魔術で翼を持つ7匹の大蛇として蘇らせた。こうして、そいつらは彼お抱えの伝令、暗殺者、暗黒の軍隊となったわけじゃ。」
「今から数千年前だって?」
シャドラックが弱々しく笑う。「本当じゃよ。自分の回りを見るがいい。お主がこの谷に来た時、草に覆われてはおらなんだと思うが。」
彼の言う通りだ。ここは同じ谷だが、それでいて同じではない。
「俺には何が起きているのか理解できない。」
「そのうち分かる。」シャドラックが答える。「だが、それは自分で学ばねばならん。これだけは言っておく。それぞれの大蛇は自身の元となる精を持っておる。それは凄まじいパワーをもたらすが、その一方で大きな弱点にもなる。その弱点を見つけ出すのじゃ。そうすれば奴らを倒せるじゃろう。」


【感想】
ここで、アプリ版で新たに導入された世界観が語られました。旧世界と交わる古代世界イシュタラ。
それと、先発した勇者は全員失敗したようです。おそらくすでにバクランドで屍をさらしているのでしょう。(-人-)ナムナムチーン…
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S3-6 10日目:バドゥーバク平原南部を歩く [ソーサリー3:七匹の大蛇]

平原を歩き続け、古道に再び合流する。雲が空を滑るように流れていく。
道は乾燥地帯をくねくねと進む。やがて、もやの向こうに何かを見つける。塔ではなく、尖った岩だ。妙なことに、チカチカと瞬いている。
その時、背後で声がした。「もしもし。」
周囲を見回しても、道は無人のままだ。どの方向にも人っ子一人いない。
「どこにいるんだ?」フランカーが砂埃から実体化して君に会いに来たのではないかと半ば期待しながら、声を張り上げる。
返事はない。涼しい風が君のそばで音を立てる。ほんの少し前よりもさらに荒漠感が増した気がする。
無人の道を歩き続ける。

古道をたどり続ける。時間がたつにつれ、風が出てきた。
ここで道は分かれている。太い方は東の方角へ曲がりながら山を登っていく。落石が道以外の斜面を覆い尽くしている。
そびえ立つバドゥーバク峰を眺める。長い道の終着点で、主峰はかすんで見えなくなっている。
北に目を転じると、岩でごつごつした丘の中腹に沿って道が伸びている。少し先に、ことさら印象的な石塔がある。
歩くたびに足の下で石が転がる。

足下の地面が岩とガレ場になってきた。太陽が天頂に近づくにつれて風が強くなる。
尖った大岩の陰で一休みする。この一枚岩は、布地を突き抜けた鉤爪のように泥の上に鎮座している。かつては東に連なる山脈の一部だったか、または地殻変動によって地面からせり上がったのだろう。
岩の基部に洞穴が口を開けているのに気づく。
片手を剣に伸ばし、入り口に近づく。数歩先は真っ暗だ。
何者かが洞穴の内側の岩に伝言らしき言葉を刻んでいる。かろうじて判読できるが、古代のものに違いない。
「SUN!」
岩壁近くに太陽石を掲げると、古代に刻まれた伝言がかなり明瞭に判読できた。

 旅人よ!わしは随分昔からお主を待っておった。お主が望むならば、呼び寄せて進ぜよう。
 空に向かってわしの名を叫ぶといい。さすればお主の声がわしに届くじゃろう!
  ‐‐シャドラック

この伝言は名前を呼べと言っているようだ。だが、誰の名を呼ぶべきだろうか?
「シャドラック!」
君の声が平原に響き渡る。すると、それが遠くの雪崩を引き起こしたかのように、地面がグラグラと揺れ始めた。ふらついて膝をついてしまう。まるで大地が引き裂かれているかのようだ。あるいは大地に引っ込もうとしているのかもしれない。
何とか洞穴から這い出る。その時、地面についた手の指の間に草が生えていることに気づく…。

しばらくして、ふらつきながらも立ち上がる。少し気分が悪い。
君の身体に変化はなかったが、周囲はすっかり様変わりしていた。岩の尖った部分がもう1つ現れて2つになり、洞窟は一回り小さく暗くなっている。そして、洞穴の入り口の藪の中には囲炉裏がしつらえられ、火が燃えている。
洞穴の中から優しい歌声が聞こえてくる。それは氷の上を滑る砂利のような、耳障りな男の声だ。君には理解できない言葉で歌っているが、その旋律は君の魂を落ち着かせてくれた。
「シャドラック!」火に近づきながら声を掛ける。「俺はここにいるぞ。」
歌声が途絶える。咳とゼイゼイいう音が聞こえ、洞穴から1人の老人が杖にもたれながらよたよたと出てきた。
彼がシャドラックに違いない。だが、その顔は先ほど会った木の精霊のそれと同じではないか!


【変化点】
・現在/最大体力:11/19→13/19(魔法の歌)

【感想】
シャドラック以外の名前も叫べますが(サンサスとか)、間違った名前を選んでも特にペナルティはありませんでした。
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S3-5 10日目:木の精霊に道案内してもらう [ソーサリー3:七匹の大蛇]

ここからの道は不確かなことだらけだ。
バドゥーバクは不毛の地で、東部との境界をなす高い尾根を抜ける道は見当たらない。スナッタの森は尾根の東側にあるが地図には描かれていない。クラッタバク草原は未開の半人しか住んでいないという噂だ。スナッタの森より先にあるイルクララ峰を登る道はなく、その向こうの大きな湖には橋が架かっていない。
ザンズヌ連峰とマンパンはあり得ないくらい遥か遠くにある。しかも道を見つけなくてはならない。大魔法使いが王たちの冠を盗む際は、空飛ぶバードマンが送り込まれた。だが君は歩かなくてはならないのだ。
選択の余地はない。旧世界の未来は、君がこの干からびた平原を抜ける道を見つけられるかどうかにかかっているのだから。

道を離れて乾燥した平原を横切る。早朝の太陽が気温を上げていく。
しばらく歩くと、単調さを破る何かが見えてきた。石柱や建物にしては高過ぎるし細過ぎる。
近づいて初めて判別できたそれは、1本の傾いた木だった。葉はなく枯れている。
かつての森の最後の名残りに違いない。他の木が倒れる中で、何故これだけが生き残ったのか定かではないが。
向きを変えて歩み去ろうとした時、ある音に注意を引かれる。それは声だった。「旅人よ!」声は微かだがまだ聞こえる。「旅人よ!」
周囲や木の後ろを肩越しに見回す。だがどちらにも果てしない平原が広がるばかりだ。視界には誰もいない。
「そこにいるのは誰だ?」
「お主は旅人であろう?」どこか上の方から答える声がする。
「姿を現せ!」君が叫ぶ。
くすくす笑いのような乾いた音を立てて声が揺らぐ。「わしは隠れてなどいない。」そいつが答える。
「TEL!」
空の向こうの星を見すえ、スカルキャップを引っ張り出して魔法を紡ぐ。君の精神が広がっていく。
だが思ったような結果は得られなかった。近くには人間どころか、生き物すらいないのだ。代わりに『知性』が感じられた。重く、陰気で、濃厚な、古代の油のような思考だ。
この奇妙な何者かの存在に繋がろうと、君は感覚をさらに拡張させていった。だが、うまくいかなかったようだ。呪文が消え、君は目を開いた…。
開いた君の目は、別の誰かの目と向き合っていた。小枝が絡まり合ってできた目だ。
「旅人よ!」木でできた顔が物思いに沈んだ声で告げる。「お主は道に迷ったのじゃな。」
「お前は何者だ?」勇気を出して問いただす。
木はまるでそよ風が吹き抜けたかのように揺らめいた。たぶん笑っているのだろう。「わしは精霊じゃ。」そいつが答える。「そして古い友人でもある。」
「俺を案内してくれるか?」
一陣の風を受けて枝がさわめき、一瞬だけ顔が消える。
「バドゥーバクのシャドラックの居場所を探すがよい。」顔が答える。
「どうしてそれを知っている?」
枝がざわめいて揺れる。やはり笑っているのだ。「わしはシャドラックをよく知っているのだ。」そいつが答える。「それはもう、ずいぶん古くからな。」
「彼は何者なんだ?」君が尋ねる。
「シャドラックは隠者でな、賢い男じゃ。この荒野に住む者の中で最も親切な者の一人じゃよ。」そいつは一人だけで冗談を楽しむかのように、少しの間何かをつぶやいた。
「何が可笑しいんだ?」
「ああ、何でもない。」木がため息をつく。「シャドラックを見つけよ。そうすればお主にも理解できる。彼はフィッシュテイル・ロックでお主を待っておる。」
さらに強い風が吹き付け、枝を捉えてかき乱す。それが収まった時、顔は消えていた。
木の陰から出て歩み去る。


【手掛かり】
・隠者シャドラック:シャドラックは君を助けられる。彼はフィッシュテイル・ロックで見つけられる。

【感想】
アプリ版では、この木を「HOT」の魔法で燃やすことすらできてしまいます。S1-16で樹上の老人を殺害するのと同じ狂気を感じます…。
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S3-4 9日目:断崖の下にたどり着く [ソーサリー3:七匹の大蛇]

崖の縁までにじり寄る。落差はかなりのものだ。底の方は暗闇で見えない。
だがしばらくすると、断崖の壁面に規則正しい輪郭が彫り込まれているのが見えてきた。
地質のいたずらか、もしくは階段だろうか?確かなことは分からない。
頭上の空に強い星の存在を感じる。
「SUN!」
君が呪文を唱えると、荷物の中の太陽石が目がくらむような眩しい光を間欠的に発し始めた!
宝石からの光で、崖の上から石段を見下ろす。確かに道らしきものがある。少なくとも、数百年もしくは数千年前にはあったのだ。
どんなに長い間この階段がここにあったとしても、年月を経て傷んでいるはずだ。それに太陽石の呪文も長くはもたない。階段を下りるのはよそう。
やがて呪文の効果が切れ、太陽石は暗くなった。
「fAL!」
新たに呪文を唱えると、君の身体は通常よりも遥かに軽くなった。前にダドゥーリーでやったのと同じ芸当をやろうというわけだ。
君は崖の縁まで来ると、そのまま飛び降りた!
暗闇の中、君の身体はゆっくりと山の斜面を漂い下りていく。長らく道を歩いた後では、これはかなりくつろげる時間だった。
途中、壁面に何かを見つけたが、暗闇の中ではそれが何なのか分からなかった。やがて、それは見えなくなった。

崖の下にたどり着いた。体重が元に戻り、ゆっくりと着地する。空気がまだ冷たい。
君の後ろでは、岩がほとんど垂直に空に向かってそびえている。今となっては、ここを無事にやり過ごせたのが不思議なくらいだ。
暗闇の中、道が微かに見える。闇夜に彷徨い歩くのは危険だろう。
少し時間を掛けて、自分の状況を把握する。食料はたっぷりある。カーレを抜ける際にしっかり節約したお陰だ。これなら、すぐに飢える心配をせずに野外を探索できるだろう。だが、いったん食料が底を尽いてしまえば、ここれで食料を探すのは困難だ。少なくとも、今日はすでに食事を済ませている。
次に目を周囲の荒野に転じる。呪われた平原の中に旅立つ時だ。
崖の陰を後にして、平原を横切る道へ出る。遠くの地平線から太陽が昇ってきた。
一晩中起きていたせいで少し体力が衰えたように感じる。


【変化点】
・現在/最大体力:14/19→13/19(魔法)→11/19(徹夜)

【感想】
崖の途中にあったのは洞窟の入り口で、夜以外の時間に来れば入ることができます。
このように、第3部にはそれまでとは違うルールが幾つかがあります。
・時間の概念があり、訪れた時刻や時代(!)によってイベントが変わってくる。
バクランドに入ってから経過した日数によって、第4部に変化が生じる模様。例えば、8日目の夜までにクリアすれば7匹の大蛇よりも早くマンパンにたどり着けたことになり、大魔法使いは主人公の接近を知らない等。
・徹夜すると体力が減少する。対策は簡単、朝までに就寝すること(夜になるとほとんどの場所で食事と野宿が可能になる)。ただし今回は、7匹の大蛇を全て倒す&8日以内にクリア&個人的にお気に入りのイベントをこなす(実はこれが結構キツイ)、という縛りを設けたため、移動を優先してろくに寝る暇もありませんでした。
その他まだまだあるのですが、それは追々…。
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S3-3 9日目:危急を告げる連絡文書 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

手を伸ばして筒を拾い上げる。中身は巻かれた羊皮紙だった。アナランド王家の封印がしてある。

 この知らせが届く頃、貴殿は順調に旅を続けていることと確信する。しかしながら、恐ろしい危険が迫っていることを伝えねばならん。貴殿の任務は敵に知られてしまった!
 マンパンの密偵が我々の計画を嗅ぎつけて、それを知らせるべく暗黒の要塞に向かったのだ。
 こちらが盗聴に気づいた時にはすでに、貴殿の情報は大魔法使いの腹心の部下である7匹の大蛇によって、高地ザメンへ向けて持ち出された後であった。今頃はもうバクランドまで来ているだろう。
 奴らは別個に使命を果たそうと、バドゥーバク平原からは別れて行動するものと思われる。
 貴殿に余力があるなら、この7匹の大蛇を探し出すのだ。奴らも時には休息や食事で足を止めよう。
 マンパンにたどり着く前に奴らを仕留めよ。さもなくば、大魔法使いは万全の態勢で貴殿を迎え撃つであろう。
 隠者シャドラックを探し出し、助言を授かれ。彼の知恵なくしてバクランドを抜けるのは至難の業だ。
                                     我々の心は貴殿と共にあり[かわいい]

君が目を上げると、すでに金冠ワシは再び姿を消していた。ワシが地面から翼を持ち上げたため、空気が揺らぐのを感じる。
そして君は独りになった。
巻物を丸め、荷物に加える。バクランドは君が予想したほど無人というわけではなさそうだ。
7匹の大蛇を探し出して倒さなければ、君の旅は無駄になってしまう!

星が頭上に広がる。北極星を頼りに、古道へ再び合流して北へ向かう。君の前には、バクランドが薄暗い地平線の彼方まで広がっている。
こんな荒野の中、どうすれば7匹の大蛇の居場所を突き止められるのだろう?
シャドラックは君を助けてくれるに違いない。だが、アナランド王はどうやってバクランドに人が住んでいると知ったのだろう?この荒野には君が知る以上のものがあるのだろうか?それとも、王は当てにならない予言者に頼っているのだろうか?

1時間ほど歩いた後、前方に漆黒の線を見つける。君は足を止めるのにぎりぎり間に合った。垂直に切り立った断崖からほんの1歩離れた所まで来ていたのだ!
ぐらついていた石が数個、崖の縁から落ちて暗闇に消えていく。
下る道を探しながら、崖に沿って両方に歩いてみるものの、何も見つからない。
もっと崖に近づけば見つかるかもしれないが、ここで野宿して日が昇るのを待った方がいいかもしれない。
崖の上から石を1つ放り投げる。何も聞こえてこない。底なしなのだろうか?それとも単に、下に植物が生えているのだろうか?
その時、後ろの平原の遠くの方から羽ばたきが聞こえてきた。ヨタカがもっといたのだろうか?
見ると、爪が閃いて星空を引き裂いている。それから何かが起きた。鳥達は叫びながら隊列を崩していく。続いて、暗い平原を進んでいく1人の人影が見えた。
暗闇を通して見つめるものの、それが誰なのか見極められない。
口元に手を持っていき声を掛けようとした時、突然全ての光景がかき消えた。平原も空も、再び無人となった。
この平原は何かひどく奇妙だ。
吹き付けた風に崖っぷちの石がすくい取られ、サイコロのように転がり落ちていく。


【変化点】
・+アナランドからの連絡文書

【手掛かり】
・7匹の大蛇:7匹の大蛇が君の旅を脅かしている。君の接近を大魔法使いに知らせようとしているのだ!
・隠者シャドラック:シャドラックは君を助けられる。

【感想】
バドゥーバク平原は超自然に支配された場所なので、幻が見えても不思議はないのかもしれません。
それにしても、冠に続いて機密情報まで持っていかれるとは、アナランドの衛兵はちゃんと仕事してる?主人公は冠を奪還したら、国に返さないで反乱を起こしていいかも。
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S3-2 9日目:アナランドからの頼もしい使者 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

古道の敷石は、もう見えないくらい砂埃に埋もれている。君の背後には、港街カーレの大城壁がのしかかるようにそびえている。前方には荒漠とした平原と夜が広がっているだけだ。
最後に街を一瞥する。今まさに、ヴィックが街の主導権を掌握しようとしているのだ。狼の吠え声が平原を越えて響いてくる。
目をカーレから星へと移す。アナランドの塁壁から遠く離れたこの地で、星達はどのような手つかずの神秘を宿しているのだろう?
荒れ果てた道の一歩ごとに、君は安全から遠ざかり、未知の中へと踏み込んでいく。
何かが‐おそらくクーガだろう、君の感覚を刺激する。君以外に何者かの気配がする。鳥の鳴き声だ。それとも遠くの叫び声だろうか?
「YAP!」
呪文を唱えてかつらを被る。遠くの方から鳥の金切り声が聞こえてきたが、魔法が効果を表すと、それは意味のある言葉へと変わった。「いたぞ、奴だ!」空から鋭い声がする。「うまそうな獲物だぜ!」
「俺が最初に仕掛ける!」別の声が聞こえたかと思うと、1匹の獰猛なヨタカが、鉤爪を伸ばして君の首目がけて急降下してきた!
最速の身のこなしで剣を抜き、ヨタカに切りつける。通り過ぎざまの一撃を受け止め、羽根が舞う。
そいつは弧を描くと、仲間の群れに再び加わった。「目を狙え!」そいつが金切り声を上げる。
奴らは4羽いる。グルグル回って飛びながら、今にも攻撃してきそうな構えだ。
「LAW!」
鳥達が急降下しようとしたちょうどその時、君は呪文を唱え終えた。突然、そいつらは空中で金縛りに遭い、混乱した様子で羽ばたき始めた。
君が奴らの意思を支配したのだ。さあ、どうしてやろうか?
君は容赦なく、そいつらが互いに攻撃するよう仕向けた。辺りはすぐに、羽根や鉤爪やくちばしで大混乱となった。君は後ずさりして、奴らが戦いながらゴミへと変わっていく様を眺めた。
突然、ヨタカの混戦に異変が生じる。別の何かが輝きながら、連中のど真ん中に姿を現したのだ…。
高台に移動する。その間も、君の背後では奇妙な戦いが続いていた。1羽のヨタカの翼が枝のように折れ曲がる。2羽目が見えざる爪によって羽根をまき散らしながら引き裂かれる。
残りは散り散りになって飛び去った。後には、謎に包まれた救い手だけが残された。
姿の見えない生き物に向かって感謝の言葉を呼び掛けると、君の前で空気がざわめいた。それが何であれ、着地したようだ。目には見えないが、羽根の翼が立てる音が聞こえる。
ついに、君は状況を理解した。この生き物は金冠ワシだ。アナランド王が所有する高巣から遥々来たのだ!
巣はシャムタンティの壁の奥深くだ。ここまで飛んだら3日はかかるに違いない。なぜここに?
その生き物の姿が徐々に見えるようになってきた。ワシがくちばしを傾ける。
その体高は酒場の建物より高く、翼長は9人の騎手を一度に振り落とせるほど長い。
このワシ達は、そのパワーだけでなく隠密性によって、長らくアナランドの力強い味方となってきた。羽根を斜めに傾けて身体の周囲の光を反射させることで、上空では姿をほぼ隠すことができるのだ。
ワシにお辞儀をする。返答にワシはくちばしを開くと、何かを地面に落とした。
それは巻物入れの筒だった。中身が何であれ、非常に重要なものに違いない。さもなければ、これを届けるために君の居場所を知らせてしまう様な危険を王が冒すはずがないではないか!


【変化点】
・現在/最大体力:17/19→14/19(魔法)

【感想】
毎度お馴染みのヨタカ。結構侮れない連中です。「LAW」を使ってただ引き返させるのではなく、同士討ちをさせる辺り、時に非情な判断もできる主人公の側面が出せました。幸いにも、慈悲の神クーガは今回は文句を言ってきませんでした(時々言ってくる)。
アプリ版の金冠ワシは、ステルス性能があったり数人の人間を一度に運べたりと、非常にチートな能力を持っています。が、なぜ主人公をさっさとマンパンに運んでくれないのか、せめてカーレを越えるくらいはしてくれてもいいのではないかというもっともな問いかけが、第4部の終盤に投げかけられます。前者については、マンパンはバードマンに守られているため、いくら金冠ワシでも危険過ぎるという回答がありましたが、後者については結局うやむやのままです。アプリ版の製作者にも良い言い訳が見つからなかったのかも。
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S3-1 第3部開始時データ [ソーサリー3:七匹の大蛇]

【プロローグ】
アナランドを出発して9日目の夜になった。東の方には高い山脈が、まるで星々に掴みかかるかのようにそびえている。
荒涼とした不毛の地バドゥーバクの端に立つ。その向こうに、マンパン砦、大魔法使い、そして王たちの冠があるのだ。

ここまでの道のりは長かった。シャムタンティの丘を後にし、カーレに入った。そこではゴブリンによる破壊から街を救った。精霊の導き手は失ったが、慈悲の神クーガの信徒となった。
一時は奴隷商人に囚われたが、不注意な者に死をもたらすよう設計された古代の残酷な魔法の罠に打ち勝った。

だが、バクランドではまた状況が違ってくるだろう。
遥か昔、ザンズヌ連峰の高地にある魔法使いの要塞の手厚い庇護の下、かつてこの地は繁栄していた。それから何かが変わった。カーレにたどり着いた最後の避難民は、「何もかも無くなってしまった」とだけ語ったという。
その結果、北門は増築され、バクランドは置き去りにされた。

今や門は開かれた。門の向こうに広がる大地は呪われていると噂されている。国としてはまだ若いアナランドで、この地を横断した者はこれまで一人もいない。君が最初の一人となるのだ。旧世界が君を待っている。

【体力】
・現在/最大:17/19

【貴重品】
・金貨(65枚)
・蛇の指輪

【食料】
・保存食(6日分)
・リンゴ(1日分)

【信仰神】
・クーガ

【武器】
・アナランドの剣
・長剣(+2)
・伝説の剣(+4)
・銀の剣(-3)
・銀の鎖

【魔法の品】
・魔法の呪文の書
・蜜蝋(3回分)
・スカルキャップ
・鼻栓
・玉石(4個)
・ブリムベリーの搾り汁(3回分)
・ゴブリンの歯(4個)
・巨人の歯(1個)
・黒い仮面
・緑色のかつら
・骨の腕輪
・太陽石(2個)
・金張りの鏡

【鍵】
・銅の鍵
・銀の鍵

【その他】
・ロケット
・蛇の解毒剤
・火口箱
・危険探知の火
・2片のメモ(モウラスの破かれた覚え書き)
・謎の言語で書かれた巻物(フレイヤーの家で入手)
・第1貴人の肖像画
・第5貴人の肖像画
・第7貴人の肖像画
・縄梯子
・木の皮のエッセンス


【感想】
アプリ版の第3部は、ある仕掛けによりゲーム性が原作からガラリと変わっています。面白い試みではあると思うのですが、ストーリー重視のリプレイをする上ではいささか辛いものがあります。プレイヤー目線で見たらゲームクリアに好都合な行動であっても、主人公目線ではその行動の理由付けが難しい場合が出てくるからです。
とはいえ、クリアルートが圧倒的に増えたことで、何度もやり直して一番楽しめたのもこの第3部でした。アプリ版の個人的評価としては、ストーリー性では第2部、ゲーム性では第3部がそれぞれ一番です。乞うご期待!
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ちなみに、インパクトなら何と言っても第1部(ダドゥーリーの登場、ガザ・ムーンとの対決、アリアンナのキス[キスマーク]←くどい)。第4部は…、どうしてああなったんや[ふらふら]
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