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ソーサリー3:七匹の大蛇 ブログトップ
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S3-29 11日目:催眠術で掘り出し物をかすめ取る [ソーサリー3:七匹の大蛇]

食料品を探す。だが、ここにはほとんどなく、干したヴィトルの袋が一つと、風変わりな瓶が数本あるだけだ。
瓶の一つは澄んだ液体で、もう一つには鎌首をもたげた蛇が描かれている。
瓶を手に取ってラベルを眺める。中身はダドゥーリーの聖なる泉から汲んだ水となっている。もちろん君はダドゥーリーに行ったことがあるが、そんな泉のことは記憶にない。
「これは本物なのか?」君が尋ねる。
ウールーが感情を込めてうなずく。「金貨6枚だよ。」
ウールーから瓶を買う。彼は嬉しそうに金貨を受け取った。
もう一つの瓶は蛇の解毒薬だ。ウールーは何本か持っているそうだ。彼は1本につき金貨6枚の値段をつけた。
だが君には必要ない代物だ。もし7匹の大蛇に咬まれたら、解毒剤など役に立たないだろう。
ヴィトルの入った袋を持ち上げる。ヴィトルは固い干し肉が中に入った小さなボール状のパンで、長期間の保存が可能だ。4日分には十分な量が袋に入っている。
「それも金貨6枚だ。」ウールーが告げる。「新鮮なやつだよ、まあまあね。」
君が首を振る。ウールーは埃を払ってから、それを棚に戻した。

「多分、あんたが興味を持ちそうなものがあると思うんだが。」君は荷物の中身を見るよう、ウールーを手招きした。
君が長剣を見せると、彼は慎重に考え込んだ。
「それには金貨7枚払おう。」彼が言う。
「それでは安過ぎる。」君が言い返す。
彼が肩をすくめる。「それがわしの買い値だよ。売るか売らないか、どっちなんだ?」
君が長剣を手渡すと、ウールーは君に金貨7枚を支払った。
君がまた袋を閉じると、ウールーが肩をすくめた。「気分を変えるには買い物するのがいいんじゃないか?」

外から騒々しい言い争いが聞こえてきた。少ししてから、鋭い叫び声が上がる。ウールーが少し笑みを浮かべる。
「NAp!」
真鍮の振り子を慎重に取り出して呪文を唱えながら振る。ウールーが自分の意思に反して振り子を見つめ始める。「見事なまでの職人技じゃないか?」彼がつぶやく。彼の目が閉じていき‐そして眠りに落ちた!
振り子をしまう。ウールーが寝ている間、君が値打ち物をタダでせしめるのを阻むものは何もない。
水晶の玉は美しく、極めて貴重だ。君はこれを棚からそっと持ち上げて自分のものにした。
ウールーは満足げにいびきをかいている。
君は棚から鎖帷子を取り出した。それは軽く繊細ではあるものの丈夫そうだ。
その時、幌馬車の扉が開き、ブラックエルフの衛兵の1人が入ってきた。そいつは君が鎖帷子を棚から取ったのを目にした。
「その代金を払ったのか?」そいつが尋ねる。
「もちろん。」君が抜け目なく答える。
ブラックエルフは君を品定めした後、うなずいた。「いいだろう。」彼が答える。「ところで、ウールーはどこか悪いのか?」
「さっぱり分からないな。」肩をすくめて君が答える。「でも彼はもう年だろう?」
「客の面前で寝るほど老いぼれてはいない。」
「彼は病気なんだよ。」
その嘘は明確な効果をもたらした。衛兵が一歩後ずさる。「どんな病気だ?」彼が尋ねる。
「目が痒いそうだ。」
そいつは青ざめた。「ここから出ろ。今すぐにだ。」
君は毅然として衛兵に別れを告げると、幌馬車を後にした。ウールーはすぐに目を覚ますだろう。

野営地の端へ向かい、荒野を横切る旅を続ける。去っていく君をエルフ達が少し興味を持って眺めていたが、止めようとする者はいなかった。
君はそのまま歩き続けた。


【変化点】
・金貨:54→48(聖水)→55枚(長剣)
・+聖水の瓶
・+水晶の玉
・+鎖帷子(+2)
・‐長剣

【感想】
ウールーの指導者としての威厳はかなり落ちているらしく、この隊商を再訪した時、彼はメンバーに造反されてはりつけに処されています。哀れなり。
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S3-28 11日目:門外不出のはずが… [ソーサリー3:七匹の大蛇]

次に君は重い革装丁の書物を棚から持ち上げた。ページをめくると、それは呪文書だった。アナランドの魔術師の長自らが作成したものだ!
「これはどこで手に入れた?」君が尋ねる。「この本は厳重に管理された貴重品だぞ!」
「通りすがりの旅人からだよ。」ウールーが事もなげに答える。「彼女は質のいい剣とそれを交換したんだ。武器だけがこの地で生き延びるのに役立つと思ったようだね。」
君には2冊目の呪文書は不要だが、悪の手にこれが渡るのを防ぐために買い取るべきだろう。
「これをいくらで売ってくれる?」君が尋ねる。
「それにそんなに価値があるとは思えないね。」彼が答える。「金貨9枚ってところかな。」
君は次々とページをめくって、書かれている呪文を確かめた。その時、君の知らない呪文に行き当たった。呪文の名は『ZOB』、一番パワーがありそうだ!
君はページを平らになるまで開いて、その呪文を詳細に読もうとした。だが、ウールーが咳払いをして、君の手から本をひったくった。
「悪いが、」彼が口先上手く告げる。「わしも商売人なんだ!買うつもりがないなら、商品を汚されるわけにはいかないよ。」
「買うよ。」
喜色満面でウールーが代金を受け取る。
呪文書を1冊持っているだけでも危険だが、2冊が悪の手に落ちるようなことになれば、それはもう大きな悲劇だ。新しい呪文を覚えた後は、どんな手を使ってでもこの本を処分した方がいいだろう。君はこれを荷物に加えた。
棚に注意を戻す。ウールーが伸び上がって、品物から値札を引き抜いた。「これは無視してくだされ。」彼が弁解する。「これはザメンの値段で、ここらとは違うんだ。」

棚の上の魔法の道具を物色する。えり抜きの逸品がある。
君は水晶の玉を取り上げた。光り輝いている。以前、下カーレの畑で使ったシリシのものより遥かに状態がいい。
「本物の海水晶だよ。」ウールーが言う。「それは金貨12枚だ。」
水晶の玉の奥を覗き見る。中には、移ろいゆく雲、将来の希望、時の流れで満たされている。恍惚状態とならないように、自我を引き戻さねば…。
残念な思いで首を振りながら、玉を棚に戻す。ウールーがうなずく。「お望みのままに。」
「それが好みじゃないなら、」ウールーが口を挟む。「これはどうかな?」真鍮の振り子を一本指で揺らしながら、彼が差し出す。
振り子は軽かったが、精巧に作られている。それを振ると、重りに光が反射して煌いた。
「これも金貨12枚だよ。」ウールーが告げる。「とても質の良い金属だからね。」
もう何回か振り子を振ってみる。ウールーが上機嫌でうなずく。「そうそう、その調子だ。」
ウールーに代金を渡す。彼は金貨を財布にしまい、君は振り子を荷物に入れた。

君の視線が美しく磨かれた一つの指輪に落ちる。フックに掛けられている。
「真珠だよ。」ウールーが言う。「ダドゥーヤドゥ―の巨大貝から採れたものだ。たったの金貨7枚であんたのものさ。」
すでに持っているものとよく似ているが、そちらの方が値打ちが少し劣るかもしれない。
指の間で指輪をひっくり返して、宝石をよく調べようとつまみ上げる。中央の真珠は乳白色で大きい‐眼球の大きさほどもある。宝飾品として価値があるのはもちろんだが、呪文にも役立つはずだ。
それでも君はそれを元のフックに掛けた。ウールーが埃を払ってからそれを棚に戻す。

棚にもう一度目を戻す。
君の伝説の剣を超える武器がないか探してみたが、そんなものは見つからなかった。
ウールーが所持しているのは、木こりの斧と鎖帷子だけだ。
棚から斧を取り上げる。「これは武器なのか?」君が尋ねる。斧は重く、取っ手は長過ぎて運びにくい。
ウールーが笑う。「相手は木だけだよ。それは木こりの斧で、伐採のために祝福を受けているんだ。あんたは多分いらないだろ。」
「いくらだい?」君が尋ねる。
「あんたみたいな上客にかい?」ウールーが答える。「あげるよ。お代は結構。」
「じゃあもらおう。」

続いて鎖帷子を手に取ろうとすると、ウールーが首を振った。「済まないが、それは売れない。」
「何故だ?」
「この辺りは物騒でね。それはわしが持ってる最後の鎧なんだ。自分のために取ってある。悪く思わないでくれ。」
君が笑うと、ウールーは鼻の頭を爪で掻いた。


【変化点】
・金貨:75→66(呪文書)→54枚(振り子)
・+魔法の呪文の書
・+真鍮の振り子
・+木こりの斧

【感想】
原作でも問題になった魔法の呪文の書。アプリ版では、先行する女勇者が売っていったそうです。でも早く処分せねばと言いつつ、手元に置いていた方が燃やして使えるのでお得だったりします。
木こりの斧はある程度買い物をすると(金貨20枚以上?)、タダで譲ってくれます。
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S3-27 11日目:ウールーの店でバクランド旅行記を買う [ソーサリー3:七匹の大蛇]

薄暗がりに慣れるのに少し時間を要したが、目が慣れてくると、そこが貴重品や魔法の道具や装備の宝庫だと分かった。君の反応を見てウールーがにんまりする。
「それで旅の方、何が好みかな?武器?魔法?それとも、工芸品?特別な人への旅のお土産になるようなお宝とか?ここには何でもあるよ。」
そんなに持ち合わせがない君は、どこから見ようか迷った。

本や巻き物の棚を眺める。くるくる巻かれた巻き物と重い革装丁の本に興味を惹かれる。
巻き物には『日記:バクランドの秘密』と書名がされている。君がそれを興味深く眺めていると、ウールーが後ろにやって来た。
「それはブラックエルフの学者フィズラムの書でね、」彼が声を掛けてくる。「彼は偉大な思想家だった。」
「これには何が書かれてるんだ?」君が尋ねる。
「フィズラムのバクランド大旅行にはこの辺りの谷や山などが書かれとる。わしらの同族がバドゥーバクを旅して集めた知識の集大成、といった感じかの。」
「彼にどんな出来事が?」
「実に感動する話だよ。彼が飢えて、さらに姿の見えないスナッタキャットに襲われてひどく傷ついていた時に、ある女魔術師に出会った。彼女はフィズラムを引き入れ、そこで友情が芽生えた。だがたったの2日で、彼は再びそこを出て旅立った。」
ウールーが指を立てた。「巻き物はほんの金貨2枚だよ。」彼が告げる。
「それで、彼は何故そこを去ったんだ?」
「そこまでは書かれてないねえ。」ウールーが答える。「多分フィズラムには大いなる任務があったから、そこに留まって知識を授けてくれるようフェネストラが望んだにもかかわらず、立ち去ったんじゃないかな。」
「それから彼に何が起こった?」君が尋ねる。
「最後に?」ウールーが答える。「彼は老齢で亡くなったよ、全ての賢人と同じように。」
値段は小銭程度で、中には役に立つ情報があるかもしれない。君が金貨2枚を支払うと、ウールーは恭しくお辞儀をして君に巻き物を手渡した。
すぐに巻き物を開いて眺める。ほとんどは小さくて判読しがたい筆跡で書かれている。
「それを書いた時、彼は酷く具合が悪かったんだ。」ウールーが弁解するように言う。「他の箇所はもっと読みやすいから。」
巻き物を彼に手渡す。「これを読んでくれ。」
ウールーが肩をすくめる。「いいとも。でも条件が一つある。わしが読んで聞かせたら、この巻き物はわしがもらう。」彼が笑う。「また売るためにな。分かってもらえるかな?」
君が巻き物を手渡すと、ウールーはそれを読もうと水晶玉を目に近づけた。
「ええと、」彼がつぶやく。「ほら、わしが言ったように、彼は女魔術師について語っておる。フィズラムは二人の人物に出会った。一人目は偉大なる『シャム』で、彼女はただのノームに変装して山岳地帯を旅している。二人目はスナッタの森に住む素敵なフェネストラだ。フィズラムは森で何日も道に迷ったが、彼女に会ってからはそれを決して後悔しなかったようだ。」
「なるほど。それで他には?」君が先を促す。
「ええと…。」ウールーが爪を文字の行に沿って走らせる。「平原にある環状の石柱群がかつて強大なパワーを宿していたことや、以前住んでいた村人が使っていたというバドゥーバク峰を抜ける失われたトンネルの伝説について彼は言及しているな。土着の神々はどれも信用するなとも言っている。」ウールーが巻き物をクルクルと巻く。「これで全部だ。」
「それに金貨2枚の価値なんてないぞ。」君が彼に文句を言う。
ウールーが申し訳なさそうに肩をすくめる。「知識を買ったのなら、それはもう元には戻らないよ。多分他に気に入ったものを見つけられるだろうから、それを値引きしてあげよう。」


【変化点】
・金貨:77→75枚(巻き物)

【手掛かり】
・スナッタキャットは目に見えない!:スナッタの森のスナッタキャットは瞼を閉じると姿が見えなくなる。
・魔女フェネストラ:スナッタの森で魔女フェネストラを見つけなければならない。
・シャム:シャムの本当の名は丘のディンタインタ。彼女はたいていノームに変装して旅している。

【感想】
ウールーの店は、いわゆるアンティークショップのような雰囲気に近そうです。当時、原作の挿絵を見てワクワクしたのをよく覚えています。
フィズラムとの経緯を後で実際にフェネストラに聞くこともできます。でも確か、返事は素っ気なかったような…。
主人公は巻き物の内容が足りないと文句をつけていますが、実際にはヒントが結構盛りだくさんです。
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S3-26 11日目:ゴブリンジョークで親睦を図る [ソーサリー3:七匹の大蛇]

「俺の勝ちだな?」
君は賞金を受け取るため、ブラックエルフに手を差し出した。彼はそれに応じたが、気乗りしなさそうだった。
「もうひと勝負するかい?」エルフが尋ねる。「次は金貨6枚にしよう。」
君が首を振ると、エルフ達は肩をすくめ、代わりに仲間内でゲームを始めた。彼らは何かの瓶を回し飲みしているが、君には寄越そうとしない。
「俺にジョークをやらせてくれ。」君が話し始めると、エルフ達はゲームを中断し、振り向いて君に注目した。
「ジョークだって?」一人が吐き捨てるように言う。「お前は荒野から俺達の隊商の中にさまよい出てきて、ジョークを言わせろっていうのか?」
「ゴブリンのジョークなんだ。」君が続ける。
「なら続けろ。」エルフ達が目を細める。「だが笑わせろよ。」
「ゴブリンの結婚式の料理は何故糞でできているか?」エルフ達が無感動なまま君を見つめる。
「それは、花嫁に悪い虫が付かないようにするためさ!」君がオチを言う。
エルフ達は互いに顔を見合わせた。と、1人のエルフが笑った。すると、他の者も笑い始めた。エルフの女が最後にくすくす笑いながら言った。「ゴブリンの女は実際に糞の臭いがするから、それは本当の話だね。」
今や彼らは微笑んで、君に会えたことを喜んでいる。
彼らの機嫌を損ねたくなくて、君は話題を変えることにした。「7匹の大蛇について何か知らないか?」君が小声で尋ねる。
エルフの女が警戒して君を見つめる。「ほんのちょっとだけなら。」女が真顔で答える。「月の大蛇が最近ここを通ったよ。アナランド人って奴の行方を知りたがってた。あんたのことかい?」
「いいや。」君が答える。「でもバクランドを行く旅人なら誰でも、奴らのことを知りたがるものだろ。」
彼女がうなずく。「確かにね。まあ、あたいから助言できるのはただ一つ、何としても奴らをやり過ごすってこと。どいつもヤバいけど、時の大蛇にはどんな手段を使っても敵わないからね。」そう言うと、彼女はたき火を見つめながら押し黙った。
「どこかで買い物できないかな?」君が尋ねる。
「買い物だって?あんたはそんなに裕福そうには見えないけど。」エルフの一人が返す。
「少しは持ち合わせがあるんだ。」
「ウールーが店をやってるよ。」エルフが肩をすくめて答える。「あいつは売れそうな物が残っているなら何だって売ろうとするよ。」
火がはぜて音を立てる。古い荷馬車の木材を燃やしているようだ。
立ち上がって、たき火を後にする。

2人の武装したエルフに護衛された大きな幌馬車へ向かう。君が近づくと、片方が扉をノックした。
中からやせこけた黒い顔が現れる。ウールーだ。
「さあ、ようこそ!」彼が話し掛けてくる。「バドゥーバクのこんなど真ん中で、わしらはどんな買い物上手と出会ったのやら。とは言っても、わしらはいつだってバドゥーバクのど真ん中にいるんだがね。」
「俺は魔法使いだ。」
「それはそれは、」ウールーの口ぶりとは裏腹に、君は彼の目の中に警戒の色を見て取った。「魔法の品をたくさん売り出しておりますぞ。ここらじゃ誰も欲しがらぬでな。中に入って、取引できるかどうか確かめようじゃないか。」
ちょうど彼の肩越しに、散らかった棚が見える。幌馬車の中を覗くと、埃っぽい棚にガラス、水晶、武器、黄金が輝いているのが分かった。とても好奇心をそそられる光景だ。
「興味をお持ちのようですな。」ウールーがささやく。
君はウールーを片側へ押しのけると、彼の素晴らしい幌馬車の中に入った。


【変化点】
・金貨:67→77枚

【感想】
2018年になりました!
ここでは、買い物以外にも食事を願い出ることもできます。お馴染みワートルスープなどが供されるのですが、今回の攻略ルートはこのほんの少しの時間経過も許容できなかったため、泣く泣くスルーしました。我ながらシビア過ぎ…。
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S3-25 11日目:ブラックエルフとスウィンドルストーンで勝負 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

たき火のそばに向かうことにする。2、3人のブラックエルフがくつろぎながらサイコロを振ったり酒をあおっている。
ある一団に歩み寄り、そのど真ん中に座る。エルフ達が君を興味深そうに眺める。一人のブラックエルフの女が、短剣を引き抜いてぞんざいに膝の上に置くと、横目で君を眺めた。
「荒野を歩いてきたそうじゃないか。」女が言う。「あんたは追放されたのかい?罪人とか?それとも頭がイカれてる?」
「人には言えないそれなりの理由があるんだ。」君が答える。
「へえ、」彼女が応じる。「続けな。興味あるね。」
「イルクララ湖を目指しているんだ。」全てではないにせよ、君は本当のことを語った。
ブラックエルフが肩をすくめる。「何故みんなあそこに行こうとするのか、さっぱり理解できないね。でも船頭がいるから、誰かはそいつに頼んでいるはずさ。」彼女は短剣を鞘に納めた。「あたい達の野営地へよく来たね、あんた。居たいと思うだけここで過ごしなよ。」
何人かがたき火の周りでサイコロを振っている。
「スウィンドルストーンをやるのかい?」君が尋ねる。
エルフ達が目を上げて君を見る。「あんたも?」一人が訊き返す。「いいかい、俺達は金を賭けた勝負しかやらないぜ。」
「やろう。」君が宣言する。
「いいねえ。」そう言うと、エルフ達は君のために場所を空けた。「賭け金は金貨10枚だ。」
君がそれに同意すると、ゲームが始まった。

「この場所を歩いて何か分かったかい?4の目が1つ。エルフが尋ねる。
「十分ね。4の目が2つ。」
エルフが声を落として、半分ささやき声になる。「俺達はこの荒野を何か月もさまよってきた。でもそんなに広いはずないんだ。今までにもう西の端にたどり着いてなきゃおかしいのに。4の目が3つ。」
「俺がそんなに簡単に気を逸らされると思ったのか?コール。」君が笑う。

「うちのリーダーのウールーをどう思う?4の目が1つ。」エルフが尋ねる。
「意志が強そうだ。2の目が2つ。」
「あいつは老いぼれの馬鹿野郎だよ。じきにくたばるだろうさ。4の目が2つ。」
「他の連中も同意見かい?4の目が3つ。」
「もちろん。俺達はもうすぐここを出ていくんだ。この平原には病と死があるだけさ。4の目が4つ。」
「ここは呪われていると誰かが言ってたな。コール。」

「ウールーは商売人として信用できるのか?2の目が1つ。」君が尋ねる。
「まあ、多少は。3の目が1つ。」
「なら、盗賊というわけか。3の目が3つ。」
「彼は正直者さ。でもそんなに気前は良くないし、そんなに率直なわけでもない。コール。」

「7匹の大蛇について何か知ってるかい?4の目が1つ。」君が尋ねる。
「何故そんなことを聞く?1の目が2つ。」エルフが聞き返す。
「事情があってね。コール。」


【感想】
以下、その他の会話集。

「俺はイルクララ湖を目指して旅をしているんだ。4の目が3つ。」
「船頭がいるって話だ。4の目が4つ。」
「俺もそれは聞いた。コール。」

「ここを独りで旅するなんてあんたは金持ちなんだな。2の目が2つ。」
「何故そう思うんだ?2の目が3つ。」
「金は大事にしな。」エルフが答える。「俺達は金があってもどうしようもないからな。コール。」

「バクランドには盗めそうなお宝はどこにもないぜ。俺達が知ってる。2の目が3つ。」
「ここは随分にぎわっていると思うがね。2の目が5つ。」
「ここに来た時には俺達もそう思った。でもそれは罠だったのさ。ここに来た途端、活気が失われていったんだ。コール。」

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というわけで、今年はここまで。
来年中に第3部を終わらせられるといいなー。でもその次がなー。
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S3-24 11日目:ブラックエルフの野営地を訪れる [ソーサリー3:七匹の大蛇]

「そこから出してやろう。」君が告げる。
頭を揺すってそいつがうなずく。「それはいい考えだ。あんたが思う以上に、俺は感謝してるんだ。」
「BIG!」
星座をあるパターンで周囲に作り上げる。すぐには何も起こらなかったが、やがて急に君の身体が大きくなり、いつもの3倍の大きさになった!奴が驚きであえぐ。
シャベルの大きさの指で、奴の頭の周りの土を取り除く。実際、彼は地面に生き埋めにされた人間だったのだ!
奴は自分の足で立ち上がると、埃を払った。
「スロフの祝福よ。」彼が息をつく。「信じられないくらいだ。」彼は君の方を向くと、くそまじめな礼をした。「すっかり気分が良くなった。あんたは命の恩人だ。この借りを何としてでも返したいが、あいにくあげられるものがなくてね。」彼はポケットを軽くはたいた。
元の大きさに戻った君は、その言葉を確かめようと、手早く奴の身体を探った。
すると案の定、ポケットの一つから状態のいい真珠の指輪が出てきた。奴は肩をすくめて半笑いを浮かべたが、君のなすがままにさせていた。
身体検査が終わり、君が奴から離れる。奴がうなずく。「それじゃ、ここでお別れだ。達者でな!」
彼は仰々しく手を振ると、農地を走り去っていった。少し先で何かに躓いたようだが、すぐに立ち上がると、君には見えない何かに謝った後、バクランドのもやの中に消えていった。

目と耳で危険の兆候を探りながら、終わりのない埃っぽい平原を歩き続ける。夕方になるにつれて、風が出てきた。
二、三百ヤード先に幌馬車や荷馬車からなる野営地が見えてきた。円状に並んだそれらの中央にはたき火が焚かれ、野営地を行ったり来たりする人影が見える。
君は隊商の方に向かった。すると、一本の矢が空を切って飛んできて、君のちょうど左の地面に突き刺さった!続いて、もう一本が君の右側に刺さる。
「おおい!」君が呼び掛ける。
返事はない。だが少なくとも、さらなる矢は飛んでこなかった。
「取り引きしたい!」
「金はあるのか?」風に乗って返事が届く。
「十分にな!」
「なら来い!」声が告げる。
慎重に歩を進める。この生き物達が信用できることを願うしかない。
それ以上矢は飛んでこなかったが、近づくにつれ、射手が矢をつがえて君の接近に備えているのが見えてきた。
これはブラックエルフの隊商だ!故郷を遠く離れたこの荒れ地で、彼らは交易を営んでいるのだ!

エルフ達の中に進み出ると、連中の疑う様な目が君に注がれる。
他のエルフよりも恰幅が良くて身なりの良い年長のエルフが君の前に立つ。
「DUD!」
君が星を決まった形に組み上げると、すぐに袖の下やブーツの縁から金銀財宝があふれ出てきた。地面にうず高く積まれたそれを見て、ブラックエルフ達がどよめいて後ずさる。この幻影に騙されるほど、彼らは飢えて絶望的な状況なのだろう。
「旅の者、あんたは確かに大変な金持ちだ。」リーダーが大げさに言う。「我々の野営地へようこそ!好きなように過ごしてくれ。そして、我らがウールーの交易店にも立ち寄って下され。」彼が幌馬車のうちの一つを指差す。「わしらはいつだって新しい客を歓迎しておるでな!」
「この隊商はどういうものなんだ?」君が尋ねる。
「わしらは哀れな避難民でね、」リーダーが答える。「長年住んでいた低ザメンから逃げ延びて、カーレに向かう途中なんだ。」
「なら、カーレはすぐ近くだぞ。」君が告げる。「俺もちょうどカーレから来たんだ。」
だがリーダーは首を振った。「旅人よ、わしらはもうここ何年もカーレの近くにいる。さあ、その辺をぶらついていてくれ。わしらの悩みの種に煩わされることはない。」
彼が脇にどくと、エルフ達が分かれて君を通してくれた。
野営地は明らかに不潔で貧しい様子だ。この乾燥した平原では、彼らはそう長くは生き延びられないだろう。
やがてエルフ達はめいめいの小屋や幌馬車に戻っていった。何人かは中央のたき火に陣取り、低い声で話し始めている。


【変化点】
・現在/最大体力:11/19→9/19(魔法×2)
・+真珠の指輪

【感想】
原作と同じく、ブラックエルフの隊商が登場。ここには旧世界の朝~夕方に来れますが、今回は灯台の光を重ねて相殺させる高等テクニック(笑)を使って出現させています。
やはり、彼らの隊商はバドゥーバク平原をグルグルさまよっているようですが、補給なしでは到底やっていけないはず。一体どうしているのやら。
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S3-23 11日目:生き埋めの男を見つける [ソーサリー3:七匹の大蛇]

太陽が傾いてきた。気温が下がり始めている。
穀物が豊かに実った広い農場を通り抜ける。ヤギが2,3匹、低い塚の上で草を食みながら、ビーズのような目で君を見ている。この土地はカーレ西部の村々とは比べ物にならないくらい豊かなようだ。ここがバクランドのような不毛の地になるなんてあり得ないと思えてくる。
南には塔が見える。その向こうには河が平原を抜けて流れている。
風に揺れてガサガサ音を立てる丈の長い草の間を大股で歩く。その時、どこか近くから声がした。「誰かそこにいるのか?水を、持ってないか?」
周囲を見回すが、視界には誰もいない。草地がどこまでも続いている。
「どこにいるんだ?」君が呼び掛ける。「姿を現せ、臆病者でなければな。」
「よし!」また声がした。「誰かいたような気がしたんだ。下だ。何でもいいからくれないか?」
長い草の間をくまなく探す。
「もう少しだ。」声がする。「近づいてきたぞ。」
「何で隠れているんだ?」急に疑念が湧き上がり、君が尋ねる。
「隠れているわけじゃない。」声が言い返してきた。「俺はここだ。すぐそこなんだ、見えないのか?」
君は声のする方へ近づいていった。それでもまだ何も見えないままだ。
突然叫び声が上がる。「おい!気をつけろ!」
はっとして足元を見下ろす。するとそこには、君を見つめている顔があった。君のブーツのそぐそばだ。
「やあ!」そいつが快活に声を掛けてきた。「あんた、水を持ってるかい?喉が渇いて死にそうなんだ。」
頭を見下ろす。もし動く生首に性別があるというなら、それは男だ。くしゃくしゃの髪、茶色の瞳、乾いてひび割れた唇、髭はかなりの間剃っていない。
「そんなに見なくていいだろ。」頭がしゃべる。「いや、好きなように見てくれて構わないが、水を少しくれないか?」
「そこで何をしているんだ?」君が尋ねる。
そいつが眉根を寄せた。おそらく肩をすくめてみせたのだろう。「ヤギをたくさん盗んだんだ。」そいつが答える。「イシュタラはいい土地だが、ヤギ泥棒には向いてない。連中のヤギを盗んで、怒らせちまったのさ。」
「お前は罪人なのか?」驚いて君が尋ねる。
「以前は。」頭が答える。「でも今はもう改心したんだ。もちろん、それは何の役にも立たなかったがね。」
「お前の魂はもう手遅れだな。」
「俺は魂なんかに関心はないんだ。」頭が答える。「水はあるのかないのか、どっちだ?」
「別の物だったら持っているが。」そう言うと、君は背負い袋から毒薬の瓶を取り出した。
「それは何なんだ?」目をぎょろりと動かしてそれを一目見ようと、奴が尋ねる。
「毒だ。」
頭は即座に口を固く閉じた。「ひや、結構ら。」唇の隙間越しにそいつがもぐもぐとつぶやく。「喉は乾ひてるが、まら大丈夫ら。」
「もう死にそうなくらいに見えるが。」
「勝手なことを言わないでくれ。」奴が言い返す。「俺はそんな腰抜けじゃない。」
「なるほど。」君はそいつをいたぶるのに飽きて、毒薬の瓶をしまった。
そいつが安堵のため息をつく。「あんた狂ってるよ。」ぶつぶつと不平を漏らす。「完全にいかれてる。」
「俺の手助けをするか?さもないと、毒をくらわすからな。」
「あんたが何と言おうが、」男が返事をする。「常軌を逸してるぜ。」
「俺はお前が何者なのか知りたいんだ。」
彼が当惑した表情を浮かべる。「もう言ったと思うが。俺は泥棒だ。村の連中に捕まったんだ。」
「この辺りの土地について何を知ってる?」
「ここについてだって?苦痛な場所だよ。他にどんな不運があるかなんて知るもんか。あんたは奴らに会えないし、連中はすぐに口をつぐんでしまうからな。」
「イシュタラについて教えてくれ。」
「あまり知らないよ。でもこの谷はカリアンマの村に続いてるんだ。真東の山中にある。」
彼が弱々しく笑う。「おい、もう喋れない。喉が渇いて死にそうだ。」
「カリアンマはどんな村だ?」なおも君が尋ねる。
男が目を細める。「せせこましい所さ。」しぶしぶ答える。「概ね好意的なんだが、ちょっと冷酷な部分もある。今あんたが目にしてるようにな。」むず痒いのか、奴の目が引きつる。
「村に行く価値はあるか?」君が尋ねる。「食料や情報が欲しいんだ。」
「たいして興味を引くものはないよ。でもきちんとした食事と睡眠が得られる。」
男が何かをつぶやく。だが唇は閉じたままだ。明らかに、もうこれ以上喋る気はなさそうだ。


【感想】
主人公が女性の場合は、この男と婚約することもできます(笑)。
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S3-22 11日目:究極の選択を迫られる [ソーサリー3:七匹の大蛇]

君は目を開けたまま、何が起きるのか辛抱強く待った。
カオス神の顔が大きく迫ってくる。
君は視線を下げて自分の息づかいに注意を向けた。君の胸は確かに上下している。ただそれだけのことではあるが。
カオス神の目が君の中に入り込んでくる。君をうたた寝させようとしているのだ…。
身体の中に平穏さが流れ込んでくるのを感じた君は、まぶたが下がり始めた。君の心臓が静かになり、喉が塞がり、鼻が閉じてくる…。段々めまいがしてきた。
その時、偉大なる神の唇が開いた。「ここはお前の死に場所ではない。」声が告げる。「お前の死は別の場所と決まっておる。」
「どこなんだ?」君が尋ねる。
「お前はアナランド人だな。」カオスが答える。「お前は時の大蛇がいる島で死ぬだろう。冷たき水と、さらに冷たき石に囲まれた島だ。」
「俺はそいつを倒すつもりだ。」
「時を打ち破ることはできぬ。」カオスが素っ気なく答える。「お前が大魔法使いを探していることも知っておる。それがお前の目標だ。」
「王たちの冠を取り戻すだけだ、それ以上じゃない。」
「お前は奴を倒すことでしかそれを取り戻せぬ。」カオスが答える。「さあ、知るがよい!過去は不変とは限らず、変わりうるものだと。今お前は子供を身ごもった女のそばに座っている。その子はやがて、お前が探している大魔法使いとなる。今ここで女を殺せ、そうすればお前の使命は終わる。」
神の声は石のように冷え冷えとして、まるで平原中に響き渡るかのようだ。だが女が反応する様子はない。
「あんたは嘘をついている。」
「嘘ではない。お前が度々してきたように、剣でひと振りするだけだ。それで冠は安泰だ。」
衝動に駆られ、君は剣を抜いた。そうしながらも、腕が震えている。神は君を笑うでもなくそそのかすでもなく、ただ平然と眺めている。
女の歌が唐突に止まる。彼女は君の方を向き、目を大きく見開いている。「洞窟にかけて、あなたは何をしているの?」彼女がささやく。片手をお腹に当てている。
君は再び目を落とし、剣を鞘に納めた。
「何をしているのか聞いているのよ。」立ち上がって一歩後ずさりながら、彼女が問いかけてくる。
「コウモリを見かけたもので。」君が答える。
「それなら、きっとそうでしょう。」彼女が応じる。「像のあちこちにぶら下がって住み着いているから。」
そう言うと、彼女は息を弾ませながらたいそうな速さで道を下っていった。やがてもやの中に姿が見えなくなる。
「そうか、」カオスの声が聞こえてくる。「お前には行動する意思が足りぬようだ。それではこの地を救うことなど望むべくもない。」
「俺は正々堂々とやるつもりだ。」君が反論する。
「ならば、お前は目的か決意のどちらかに失敗するだろう。両方を達成することはできぬ。真に正しき者の末路は、いつの間にか闇に墜ちるものなのだ。」神の言葉が呪いのように降りかかってくる。
その言葉が聞こえなくなっていくと、岩は再び元の単なる岩となった。
神をちらっと見やる。最初に見た時のままで、動いてはいない。その唇も、いびきをかいているかのように、少しすぼめられたままだ。君に向けられたあの言葉が単なる夢だったのは間違いない。

断崖を後にして、絡み合う木々の間を抜けるよく踏み固められた道をたどる。もっとも、これは道というよりも、南の草地と北の森に挟まれた緑の通りといったふうだ。この場所があまりにみずみずしく生き生きとしているので、乾燥した平原になるとは信じがたい。


【手掛かり】
・時の大蛇は島にいる:時の大蛇はイルクララ湖中央の島で君を待ち受けている

【感想】
ここは個人的お気に入りイベントの1つ。今後、イシュタラがマンパンの大魔法使いゆかりの地であることが徐々に明らかになってきますが、今回登場したのはその母親!主人公が歴史の改変を思い立っても無理からぬことかと。実際には、母親と思しき女性を手にかけることはできないのですが、何とここでの選択は巻き戻してやり直すことができません!(時間を巻き戻してこの場所を再訪すると、カオス神の面前でインチキを咎められる。)この選択が先々どのような影響を及ぼすのかは、今のところさっぱり分からないのですが、なんだか不安になります。
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時の大蛇の居場所が判明!
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S3-21 11日目:古代神の涅槃像のそばで女性と語らう [ソーサリー3:七匹の大蛇]

平原は途中から緑地へと変わった。灯台の光が当たっているのだ。
木々の間を抜けると、断崖のそばに開けた小さな空き地へと出た。岩壁には目を閉じた寝姿の巨像が彫り込まれている。
像は、端から端までは荷馬車3台分の長さがあり、顔は君の背丈ほどもある。性別は男性で、君の方を向いて寝そべっている。目は穏やかに閉じられ、両手は頭の下に置かれている。その表情からは大いなる安らぎがあふれ出ている。非常に美しい彫像だ。
断崖に沿って東の方を眺めると、山の中腹に柵に囲まれた村が見えた。
南に目を転じると、そちらは木々が鬱蒼と絡み合い、その間を抜けて唯一の巡礼路が伸びている。
その時、林の中から1人の人影が姿を現した。女性だ。どこか見覚えがあるような気がするが、それがどこかは分からない。彼女はよたよたと歩いている。
しばらく見ていると、彼女の足取りが妙なのは、かなり大きいお腹のせいだと分かった。胴回りはたっぷり2人分はあるが、足や上半身はほっそりしている。
手を挙げて挨拶する。「ごきげんよう、ご婦人。」
その女性は君に驚いたようだが、すぐに笑みをこぼした。片手をお腹に持っていった仕草から、彼女が妊娠しているのだと気づく。
彼女は立ち止まると、身体を支えようと像の頭へと手を伸ばした。
君は彼女が息をつくまで待った。ようやく彼女が姿勢を正す。
「あら、」彼女が語り出す。「この子も自分でお散歩しているわ。」彼女はお腹を撫でた。「あなたは他所から来たの?見覚えがない顔だもの。」
「ええ、旅の途中でね。」君がうなずく。
「ティンパンやイルクララへ通じる橋を目指しているのね。」彼女が言う。「アドバイスするとしたら、通行料徴収人を騙さないことね。彼は見かけによらず強いわよ。」
彼女の助言に感謝の言葉を述べた後、尋ねる。「この道はどこに続いてるんです?」
「この近くの出身じゃないのね?この道を東に行くとカリアンマの村に着くわ。この断崖に沿って行けば迷わずに済むし。今私達は台地にいるの。」
「この辺りに建っている塔について何か知ってます?」君が尋ねる。
「灯台は橋みたいなものよ。魔法使いからの贈り物なの。」
「どこの魔法使い?」
「どこですって?」あきれたように彼女が答える。「要塞の人達に決まってるじゃない。」彼女がため息をつく。「そうやって一日中私を質問攻めにする気?」
辛そうに彼女は地面に腰を下ろした。「もうお祈りしないと。今日は他にもやることがあるんだから。」
「これは何の神なんです?」
「平和の神、カオスよ。私は信者ではないけれど、この神と一緒にいると痛みが和らぐの。」最後の数語はどこか意味ありげだ。
「この神は眠っているみたいだが。」
「いいえ、死んでいるの。それはもう安らかにね。30日間荒れ地で何も飲み食いせずに過ごした後、1週間かけて亡くなったという話よ。」
「俺もご一緒しても?」彼女のそばに腰を下ろしながら尋ねる。
彼女が肩をすくめる。「お好きなように。」そう言うと、彼女は目を閉じて歌い始めた。
大きなる静寂が君の身体に入ってくる。しばらくして、君は自分の身体を動かせないことに気づいた!


【感想】
バクランドには他にも土着の神々が存在します。それぞれに特色があり、主人公が改宗可能な神もいたりします。
原作でも言葉だけ出てきたティンパンですが、今回は冒険の舞台として登場します。
ちなみに、この女性と出会うイベントは古代世界の昼間のみで、朝・夕・夜では発生しません。こういう時代・刻限縛りが結構あり、日数縛りで各種イベントをこなそうとすると戦略的な思考が要求されます。
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S3-20 11日目:蛇使いとそのペットを撃退 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

「もう1つだけ。」君が食い下がると、蛇使いは目を細めた。
彼が笛を吹き始める。軽妙な旋律だ。彼の蛇は笛の音に合わせて動いている…。
仕方なく君は伝説の剣を鞘から引き抜くと、最初の蛇を迎え撃った!

<第1ラウンド(1匹目)>
蛇がアーチ形に頭をもたげて近づいてくる。君はそいつを斬り落とそうと剣を振るった。
君の剣を受けた蛇はシュッと音を立てて死んだ。

<第1ラウンド(2匹目)>
次の蛇はすぐ後ろから迫ってきた。君が叩き切ろうとするも、そいつは飛びすさって逃げた。
奴が大きく顎を開く。

<第2ラウンド(2匹目)>
蛇は君から離れようとしたが、君は追いすがった。全体重をかけてそいつの首を貫く!

<第1ラウンド(3匹目)>
次の蛇はすでに君の足に巻き付いていた。そこから上に登ってこようとしている。
君はよく狙ってそいつを真っ二つにしようと斬りつけた。

<第2ラウンド(3匹目)>
蛇は弱ってきている。君の剣が空を、そして蛇を切り裂いた。

<第1ラウンド(4匹目)>
最後の1匹が襲いかかる。だが君は難なくそいつを薙ぎ払った。

<第1ラウンド(蛇使い)>
蛇使いは君に呪いの言葉を浴びせると、舌をチロチロと出し入れしながら、鉤爪の生えた手で自ら攻撃してきた!
君は一撃で仕留めようと剣を強振した。
君の刃が深々と切り裂き、そいつが悲鳴を上げてあえぐ。「この悪党め!」

<第2ラウンド(蛇使い)>
練達の正確さと力強さで剣を振るい、奴を圧し続ける。そしてついに致命的な一撃を見舞う。蛇使いは手で傷口を押さえると、唸り声を上げながらきりきり舞いをして、それから胎児のように丸くなって地面に横たわった。

急に静かになった。眉毛の汗をぬぐい、ほっと息をつく。
手早く蛇使いの身体を探る。透明な液体の瓶が見つかった。彼の笛も無傷のままだ。
瓶を振る。中身が何であれ、水のように見えるが、驚くほど澄んで輝いている。その輝きは液体そのものから発せられている。これは聖水ではないか!
笛は竹でできており、明瞭で軽やかな音色を奏でてくれる。
君は両方とも荷物に加えた。
この血塗られた穴にはもう一刻たりとも留まりたくない。地上にすぐに戻ることにする。


【変化点】
・+聖水
・+竹笛

【手掛かり】
・水の大蛇…:(空白)
・地の大蛇…:(空白)
・気の大蛇…:(空白)
・月の大蛇…:(空白)
・陽の大蛇…:(空白)
・時の大蛇…:(空白)
・時は無敵:時の大蛇は無敵との噂だ

【感想】
欲を出さずに質問を切り上げれば、無事に退出することができます。また、取引しないまま7匹の大蛇について尋ねたりアナランドから来たことを伝えたりすると、7匹の大蛇への報償目当てでやはり襲われてしまいます。
この「Pit Snake」、体力は低いのですが、毒を持っているせいか、攻撃力は高めです。蛇の解毒剤の出番だったかも。
ところで、先ほど渡した金貨5枚がどうしても見つからないんですが…。
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