So-net無料ブログ作成

S3-9 10日目:謎のつむじ風に助力を阻まれる [ソーサリー3:七匹の大蛇]

可能な場所では道の痕跡をたどり、残りは這い上りながら、草に覆われた岩や巨石を越えて進む。遮るもののない空から熱が降り注ぐ。
埃っぽい平原は野原へと変わった。それでもこの辺の草は、東の山脈から転がり落ちてきた岩で踏み散らかされている。
その時、どこかすぐ手の届きそうな近場から聞こえてくる奇妙な風切り音が、君の注意を引いた。音の出所は大岩の反対側だ。その風音は常に鳴り続けている。
岩の向こうを覗いてみると、君の目に奇妙な光景が飛び込んできた。この地方特有の呪いなのか、それとも珍しい気象現象なのか君には何とも言えなかったが、少し先に浮かんでいたのは、岩の間の窪みに留まって渦を巻くつむじ風だった。
小さなハエがつむじ風の上を飛んでいく。次の瞬間それは中に吸い込まれ、君の視界から消えた。
このじょうごのようなものは生きているのだろうか?その動き方から察するにそう見えるのだ。閉ざされた岩の間でもぞもぞと動いている。まるで傷ついて外に出る道を探してるかのようだ。
ほぼ剣の長さほどの距離まで、ゆっくりと這い寄る。そいつは相変わらず同じ場所で目まぐるしく回り続けている。ここからならもう少し様子が分かる‐何かが光っている内部を除けば。
再びつむじ風から距離を置く。それでもそれは無反応のままだ。
突然、どこか君の頭上から声がした。「アナランド人!伝言だよ!」
目を上げて右手の方を見る。岩壁に目を走らせると、ヤギのように岩から岩へと飛び移りながらやってくる少年を見つけた。
「伝言があるんだ!隠者シャドラックからだよ!」
「どうして俺を知ってるんだ?」
「シャドラックが僕に教えてくれたんだ。剣を持った男の人で、飢えた狼みたいな目をしてるって。」少年が答える。「あんたを見つけるように言われたんだ。火の大蛇についての伝言だよ。」
少年が山の斜面を下ってくる。
「どんな?」疑わしげに君が尋ねる。
「火の大蛇だって。あんたを追ってるんだ。あんたが眠ってる間に襲うつもりなんだよ!シャドラックがそう予見したんだ!」
少年は斜面をもう半ばまで下りている。岩の中のつむじ風のすぐ上だ。彼は飛び降りるつもりなのだ。
「待て!」
崖に片足を掛けて跳ぼうとした少年の動きが止まる。互いの目と目が合う。
だが、足の下の岩が滑って彼は転がり落ちた。落ちていきながら、彼の身体がつむじ風の方に引き寄せられていくのが分かる…。
「気をつけろ!」君が叫ぶが遅過ぎた。次の瞬間、少年はつむじ風にぶつかり、その中に消えてしまった。
つむじ風から離れ、他所へ移動することにする。その正体が何であれ、少年の身に起きた事を考えれば、あれは調査しないでおく方が良さそうだ。
ここからは2方向に道が分かれている。


【手掛かり】
・火の大蛇が君を追っている:火の大蛇が攻撃の機会をうかがって君を追っている!

【感想】
原作にも登場した謎のつむじ風。アプリ版ではその調査を続けると、そばに別の生き物が出現するイベントがあるのですが、それでも結局つむじ風の正体は分からずじまいです。
それとこの少年、こちらが魔法を使えば竜巻に吸い込まれずに済んで助けられるのですが、今回は非情にも見捨ててしまいました。彼は火・水・月の大蛇の弱点を教えてくれるので、ゲーム攻略上はとてもありがたいのですが、今回はこれから主人公が苦労しながらその情報を見つけていくつもりなので邪魔な存在なのです。火の大蛇の夜襲を警告してくれるだけで十分だったのです。少年、君はしゃべり過ぎなのだよ、フハハ。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S3-8 10日目:シャドラックとの別れ [ソーサリー3:七匹の大蛇]

シャドラックが咳き込んで身震いする。
「友よ、」彼がつぶやく。「行かずに済めばよいのだが、わしはもう行かねばならん。輪を閉じるためにな。」彼は杖を手に立ち上がった。
「何をするつもりなんだ?」
「休息じゃよ。」それが心底ありがたいといった様子でため息をつく。「足を大地に踏ん張り、腕を枝として張り巡らし、地面に水がある限り日光を浴びるつもりじゃよ。これでさらばじゃ。」シーソーのように腕を広げて笑う。
急に酷く咳き込み始める。「もうあまり時間がなくてな。」
「さようなら。それと、ありがとう。」
シャドラックがうなずく。「お主とはまた会うじゃろう。思うに、わしらはすでに会ったことがあるんじゃ。」
洞穴の入り口で彼が手を振る。「その中に、お主に残していく物がある。では気をつけてな。イシュタラを行く時、お主が大蛇に襲われることはない。だが、元の時間に戻らねば奴らは倒せぬ。」
「どうすれば2つの場所を行き来できる?」
「灯台に行くといい。」彼が謎めいた答えを返す。「お主の時間でまだ残っているものがあれば、古代の光を少しは宿しておるやもしれん。少なくとも、ここの北に1つある。川のそばじゃ。」
腕を伸ばすと、彼は君の頭の両側に手を置いた。大いなる光が身体の中に流れ込んでくるのを感じる。それが終わると、彼は振り向いて草地を横切って歩み去った。
「待ってくれ!」
後ろから声を掛けるが、次の瞬間彼の姿はかき消え、草原に漂うもやの中に溶けていった。
彼の言葉を思い出す。この地は呪われてバラバラになった、と。彼は君を呼び寄せるために力を使ってくれたようだが、今再び離れ離れになったのだ。
洞穴の入り口に一人残される。
もう一度洞穴の中を覗き込むと、今度は壁のフックに奇妙な形の角が掛けられているのを見つけた。風変わりな形に曲がったそれには皮で装飾が施されている。この角笛は大変な希少品だ!
慎重に取り上げ、唇に持っていって一吹きする。澄んだ美しい音色が発せられると、その反響で空気が揺れ動いた。
贈り物のお礼をそっとつぶやく。

古道に戻り、岩を後にする。
北には、シャドラックが言っていた緑のツタに覆われた塔が垣間見える。西には、確かに以前にはなかった若い木がいつの間にか立っている。
太陽石の光が2度瞬き、それから消えた。


【変化点】
・現在/最大体力:13/19→19/19(祝福)
・+疾風の角笛

【手掛かり】
・7匹の大蛇の弱点:7匹の大蛇が君の旅を脅かしている。君の接近を大魔法使いに知らせようとしているのだ!だが奴らには皆弱点がある。もしそれを見つけられれば、奴らを倒せるだろう。

【感想】
原作同様、シャドラックは様々な情報を教えてくれる大変ありがたい存在です。今回の選択肢以外を選べば他にも有用な情報をまだまだ教えてくれますが、彼がこの世界にいられる時間には限りがあるため、全部を聞くことはできません。
例えば、蛇の指輪を見せた場合。

主人公「これが何か分かるだろうか?」
シャドラック「今まで目にしたことはなかったが、これは蛇の指輪じゃろう。古代世界には2つか3つしか存在しないがの。あるいは、お主には分からぬじゃろうが、唯一のものが2つの世界を行ったり来たりしているのやもしれん。」
主人公「何をしてくれるんだ?」
シャドラック「確か、呪文の触媒じゃったはず。どんな呪文なのかは知らぬが。お主も知っての通り、わしは魔法使いではないのでな。山の魔法使いを訪ねてみよ。ここから登って森を抜けるんじゃ。」

そんな彼の正体は、古代世界イシュタラの木の精霊のようです。S3-5で登場したあの木ですね。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S3-7 10日目:交錯する2つの世界 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

「ああ、お主か。」髭越しに重々しい口調で老人が答える。「来るのをずっと待っておったぞ。」周囲の景色を手で振って示す。「よう戻ってきた。」
「俺が誰だか知ってるのか?」君が尋ねる。
老人がうなずく。「そうじゃ。」彼が微笑む。「むろん、お主の使命は知っておる。お主の事なら何でもな。それに、お主もわしのことを知っとるのではないか?わしがシャドラックじゃ。」
君は荷物から伝言を引っ張り出した。「俺はこれを受け取った。」君が説明する。「あんたのことが書いてある。」
彼が巻物を手に取って、中身を調べる。「そちらの予言者は大したもんじゃ!いや、ふうむ。おそらくわしらが会うことは単に記憶されておったんじゃな。そうとも、それが最もあり得ることじゃ。」
読み進めるにつれ、彼が目を細める。「7匹の大蛇か。そうとも。これで、奴らがお前さんに送り込まれた理由が今分かったわい。」
「奴らについて何か知っているのか?」
「少しだけな。」考え事をしながら、彼がゆっくりとうなずく。「お主がカーレからここまで旅してきたのは知っておる。教えてくれ、あの街はどんな様子じゃ?」
「まだ元のままだ。」
シャドラックが深くうなずく。「わしは剣や斧で武装した沼ゴブリンの軍勢が崖をよじ登るのを目にした。そうなれば地平線に煙が立ち昇りそうなもんじゃが、そんなものは見えなかったしな。」
彼は乾いた草を地面から一掴み囲炉裏の中に放り投げた。一瞬炎が燃え盛る。
彼は話題を変えた。「これは警告じゃが、アナランドから来た者で、バクランドを横断しおおせた者はただの一人もおらぬ。」
「どんな危険が?」
「この地は呪われたんじゃ。」シャドラックが答える。「相当な岩や土地が失われ、あらゆる物事がバラバラになった。今やお主もそうなっておるぞ。」
「この呪いは払えるのか?」
シャドラックはしばし考えてから、ようやく答えた。「いや、まず無理じゃろうな。」
彼は2本の指を絡ませながら説明した。「旧世界と古代世界はいばらのように共生してきたんじゃ。片方を旅することは、もう片方を旅することでもあるんじゃ。」
「古代世界だって?」砂漠から草原に変わった土地を眺めながら君が尋ねる。
「イシュタラといってな、わしの故郷だった場所じゃ。」シャドラックがうなずく。「お主なら大歓迎じゃよ。」
不意にシャドラックがよろめく。彼は君に弱々しく微笑んだ。
「この呪いはどうやって降りかかってきたんだ?」
「わしには分からぬ。思うに大魔法使いの企みによって、わしらは皆忘却の彼方に追いやられたか、追いやられようとしているんじゃろう。そして、永遠に続く荒廃だけが残されるというわけじゃ。」
「だが何故だ?」
「お主のせいじゃよ。」シャドラックが鋭く答える。「大魔法使いはこの全土をお主を倒すための罠にするつもりなんじゃ。お主が奴を倒す前にな。奴はかなり破れかぶれになっておる、危険な敵じゃ。」
「つまり、大魔法使いは俺が来ることを知っているのか?」
「お主が来ることは知っておるが、今ここにいるとは知らぬ。できることなら、お主はこのまま知られぬようにすべきじゃ。」
今や、シャドラックは細かく震えている。髭の奥の顔色は蒼白だ。
「7匹の大蛇について何を知っている?」可能なうちに知るべきことを知ろうと、君は急いで尋ねた。
「大蛇は最も厄介な相手じゃ。」シャドラックが答える。「わしは奴らを何度も目撃したことがあるが、連中はただの蛇ではない。奴らにまつわる伝説を知っておるか?」
「教えてくれ。」
シャドラックはうなずいた後、酷く咳き込んだ。「今から何千年も昔‐お主には2,3年前じゃろうが‐マンパンの大魔法使いが、高地ザメンの洞窟に住みついた巨大ヒドラと戦い、これを倒した。」
「こいつが余りに手ごわかったため、大魔法使いはその7つの頭をマンパンに持ち帰り、自分の黒魔術で翼を持つ7匹の大蛇として蘇らせた。こうして、そいつらは彼お抱えの伝令、暗殺者、暗黒の軍隊となったわけじゃ。」
「今から数千年前だって?」
シャドラックが弱々しく笑う。「本当じゃよ。自分の回りを見るがいい。お主がこの谷に来た時、草に覆われてはおらなんだと思うが。」
彼の言う通りだ。ここは同じ谷だが、それでいて同じではない。
「俺には何が起きているのか理解できない。」
「そのうち分かる。」シャドラックが答える。「だが、それは自分で学ばねばならん。これだけは言っておく。それぞれの大蛇は自身の元となる精を持っておる。それは凄まじいパワーをもたらすが、その一方で大きな弱点にもなる。その弱点を見つけ出すのじゃ。そうすれば奴らを倒せるじゃろう。」


【感想】
ここで、アプリ版で新たに導入された世界観が語られました。旧世界と交わる古代世界イシュタラ。
それと、先発した勇者は全員失敗したようです。おそらくすでにバクランドで屍をさらしているのでしょう。(-人-)ナムナムチーン…
nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:ゲーム

S3-6 10日目:バドゥーバク平原南部を歩く [ソーサリー3:七匹の大蛇]

平原を歩き続け、古道に再び合流する。雲が空を滑るように流れていく。
道は乾燥地帯をくねくねと進む。やがて、もやの向こうに何かを見つける。塔ではなく、尖った岩だ。妙なことに、チカチカと瞬いている。
その時、背後で声がした。「もしもし。」
周囲を見回しても、道は無人のままだ。どの方向にも人っ子一人いない。
「どこにいるんだ?」フランカーが砂埃から実体化して君に会いに来たのではないかと半ば期待しながら、声を張り上げる。
返事はない。涼しい風が君のそばで音を立てる。ほんの少し前よりもさらに荒漠感が増した気がする。
無人の道を歩き続ける。

古道をたどり続ける。時間がたつにつれ、風が出てきた。
ここで道は分かれている。太い方は東の方角へ曲がりながら山を登っていく。落石が道以外の斜面を覆い尽くしている。
そびえ立つバドゥーバク峰を眺める。長い道の終着点で、主峰はかすんで見えなくなっている。
北に目を転じると、岩でごつごつした丘の中腹に沿って道が伸びている。少し先に、ことさら印象的な石塔がある。
歩くたびに足の下で石が転がる。

足下の地面が岩とガレ場になってきた。太陽が天頂に近づくにつれて風が強くなる。
尖った大岩の陰で一休みする。この一枚岩は、布地を突き抜けた鉤爪のように泥の上に鎮座している。かつては東に連なる山脈の一部だったか、または地殻変動によって地面からせり上がったのだろう。
岩の基部に洞穴が口を開けているのに気づく。
片手を剣に伸ばし、入り口に近づく。数歩先は真っ暗だ。
何者かが洞穴の内側の岩に伝言らしき言葉を刻んでいる。かろうじて判読できるが、古代のものに違いない。
「SUN!」
岩壁近くに太陽石を掲げると、古代に刻まれた伝言がかなり明瞭に判読できた。

 旅人よ!わしは随分昔からお主を待っておった。お主が望むならば、呼び寄せて進ぜよう。
 空に向かってわしの名を叫ぶといい。さすればお主の声がわしに届くじゃろう!
  ‐‐シャドラック

この伝言は名前を呼べと言っているようだ。だが、誰の名を呼ぶべきだろうか?
「シャドラック!」
君の声が平原に響き渡る。すると、それが遠くの雪崩を引き起こしたかのように、地面がグラグラと揺れ始めた。ふらついて膝をついてしまう。まるで大地が引き裂かれているかのようだ。あるいは大地に引っ込もうとしているのかもしれない。
何とか洞穴から這い出る。その時、地面についた手の指の間に草が生えていることに気づく…。

しばらくして、ふらつきながらも立ち上がる。少し気分が悪い。
君の身体に変化はなかったが、周囲はすっかり様変わりしていた。岩の尖った部分がもう1つ現れて2つになり、洞窟は一回り小さく暗くなっている。そして、洞穴の入り口の藪の中には囲炉裏がしつらえられ、火が燃えている。
洞穴の中から優しい歌声が聞こえてくる。それは氷の上を滑る砂利のような、耳障りな男の声だ。君には理解できない言葉で歌っているが、その旋律は君の魂を落ち着かせてくれた。
「シャドラック!」火に近づきながら声を掛ける。「俺はここにいるぞ。」
歌声が途絶える。咳とゼイゼイいう音が聞こえ、洞穴から1人の老人が杖にもたれながらよたよたと出てきた。
彼がシャドラックに違いない。だが、その顔は先ほど会った木の精霊のそれと同じではないか!


【変化点】
・現在/最大体力:11/19→13/19(魔法の歌)

【感想】
シャドラック以外の名前も叫べますが(サンサスとか)、間違った名前を選んでも特にペナルティはありませんでした。
WS008745a.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S3-5 10日目:木の精霊に道案内してもらう [ソーサリー3:七匹の大蛇]

ここからの道は不確かなことだらけだ。
バドゥーバクは不毛の地で、東部との境界をなす高い尾根を抜ける道は見当たらない。スナッタの森は尾根の東側にあるが地図には描かれていない。クラッタバク草原は未開の半人しか住んでいないという噂だ。スナッタの森より先にあるイルクララ峰を登る道はなく、その向こうの大きな湖には橋が架かっていない。
ザンズヌ連峰とマンパンはあり得ないくらい遥か遠くにある。しかも道を見つけなくてはならない。大魔法使いが王たちの冠を盗む際は、空飛ぶバードマンが送り込まれた。だが君は歩かなくてはならないのだ。
選択の余地はない。旧世界の未来は、君がこの干からびた平原を抜ける道を見つけられるかどうかにかかっているのだから。

道を離れて乾燥した平原を横切る。早朝の太陽が気温を上げていく。
しばらく歩くと、単調さを破る何かが見えてきた。石柱や建物にしては高過ぎるし細過ぎる。
近づいて初めて判別できたそれは、1本の傾いた木だった。葉はなく枯れている。
かつての森の最後の名残りに違いない。他の木が倒れる中で、何故これだけが生き残ったのか定かではないが。
向きを変えて歩み去ろうとした時、ある音に注意を引かれる。それは声だった。「旅人よ!」声は微かだがまだ聞こえる。「旅人よ!」
周囲や木の後ろを肩越しに見回す。だがどちらにも果てしない平原が広がるばかりだ。視界には誰もいない。
「そこにいるのは誰だ?」
「お主は旅人であろう?」どこか上の方から答える声がする。
「姿を現せ!」君が叫ぶ。
くすくす笑いのような乾いた音を立てて声が揺らぐ。「わしは隠れてなどいない。」そいつが答える。
「TEL!」
空の向こうの星を見すえ、スカルキャップを引っ張り出して魔法を紡ぐ。君の精神が広がっていく。
だが思ったような結果は得られなかった。近くには人間どころか、生き物すらいないのだ。代わりに『知性』が感じられた。重く、陰気で、濃厚な、古代の油のような思考だ。
この奇妙な何者かの存在に繋がろうと、君は感覚をさらに拡張させていった。だが、うまくいかなかったようだ。呪文が消え、君は目を開いた…。
開いた君の目は、別の誰かの目と向き合っていた。小枝が絡まり合ってできた目だ。
「旅人よ!」木でできた顔が物思いに沈んだ声で告げる。「お主は道に迷ったのじゃな。」
「お前は何者だ?」勇気を出して問いただす。
木はまるでそよ風が吹き抜けたかのように揺らめいた。たぶん笑っているのだろう。「わしは精霊じゃ。」そいつが答える。「そして古い友人でもある。」
「俺を案内してくれるか?」
一陣の風を受けて枝がさわめき、一瞬だけ顔が消える。
「バドゥーバクのシャドラックの居場所を探すがよい。」顔が答える。
「どうしてそれを知っている?」
枝がざわめいて揺れる。やはり笑っているのだ。「わしはシャドラックをよく知っているのだ。」そいつが答える。「それはもう、ずいぶん古くからな。」
「彼は何者なんだ?」君が尋ねる。
「シャドラックは隠者でな、賢い男じゃ。この荒野に住む者の中で最も親切な者の一人じゃよ。」そいつは一人だけで冗談を楽しむかのように、少しの間何かをつぶやいた。
「何が可笑しいんだ?」
「ああ、何でもない。」木がため息をつく。「シャドラックを見つけよ。そうすればお主にも理解できる。彼はフィッシュテイル・ロックでお主を待っておる。」
さらに強い風が吹き付け、枝を捉えてかき乱す。それが収まった時、顔は消えていた。
木の陰から出て歩み去る。


【手掛かり】
・隠者シャドラック:シャドラックは君を助けられる。彼はフィッシュテイル・ロックで見つけられる。

【感想】
アプリ版では、この木を「HOT」の魔法で燃やすことすらできてしまいます。S1-16で樹上の老人を殺害するのと同じ狂気を感じます…。
screenshotshare_20170826_125411.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

S3-4 9日目:断崖の下にたどり着く [ソーサリー3:七匹の大蛇]

崖の縁までにじり寄る。落差はかなりのものだ。底の方は暗闇で見えない。
だがしばらくすると、断崖の壁面に規則正しい輪郭が彫り込まれているのが見えてきた。
地質のいたずらか、もしくは階段だろうか?確かなことは分からない。
頭上の空に強い星の存在を感じる。
「SUN!」
君が呪文を唱えると、荷物の中の太陽石が目がくらむような眩しい光を間欠的に発し始めた!
宝石からの光で、崖の上から石段を見下ろす。確かに道らしきものがある。少なくとも、数百年もしくは数千年前にはあったのだ。
どんなに長い間この階段がここにあったとしても、年月を経て傷んでいるはずだ。それに太陽石の呪文も長くはもたない。階段を下りるのはよそう。
やがて呪文の効果が切れ、太陽石は暗くなった。
「fAL!」
新たに呪文を唱えると、君の身体は通常よりも遥かに軽くなった。前にダドゥーリーでやったのと同じ芸当をやろうというわけだ。
君は崖の縁まで来ると、そのまま飛び降りた!
暗闇の中、君の身体はゆっくりと山の斜面を漂い下りていく。長らく道を歩いた後では、これはかなりくつろげる時間だった。
途中、壁面に何かを見つけたが、暗闇の中ではそれが何なのか分からなかった。やがて、それは見えなくなった。

崖の下にたどり着いた。体重が元に戻り、ゆっくりと着地する。空気がまだ冷たい。
君の後ろでは、岩がほとんど垂直に空に向かってそびえている。今となっては、ここを無事にやり過ごせたのが不思議なくらいだ。
暗闇の中、道が微かに見える。闇夜に彷徨い歩くのは危険だろう。
少し時間を掛けて、自分の状況を把握する。食料はたっぷりある。カーレを抜ける際にしっかり節約したお陰だ。これなら、すぐに飢える心配をせずに野外を探索できるだろう。だが、いったん食料が底を尽いてしまえば、ここれで食料を探すのは困難だ。少なくとも、今日はすでに食事を済ませている。
次に目を周囲の荒野に転じる。呪われた平原の中に旅立つ時だ。
崖の陰を後にして、平原を横切る道へ出る。遠くの地平線から太陽が昇ってきた。
一晩中起きていたせいで少し体力が衰えたように感じる。


【変化点】
・現在/最大体力:14/19→13/19(魔法)→11/19(徹夜)

【感想】
崖の途中にあったのは洞窟の入り口で、夜以外の時間に来れば入ることができます。
このように、第3部にはそれまでとは違うルールが幾つかがあります。
・時間の概念があり、訪れた時刻や時代(!)によってイベントが変わってくる。
バクランドに入ってから経過した日数によって、第4部に変化が生じる模様。例えば、8日目の夜までにクリアすれば7匹の大蛇よりも早くマンパンにたどり着けたことになり、大魔法使いは主人公の接近を知らない等。
・徹夜すると体力が減少する。対策は簡単、朝までに就寝すること(夜になるとほとんどの場所で食事と野宿が可能になる)。ただし今回は、7匹の大蛇を全て倒す&8日以内にクリア&個人的にお気に入りのイベントをこなす(実はこれが結構キツイ)、という縛りを設けたため、移動を優先してろくに寝る暇もありませんでした。
その他まだまだあるのですが、それは追々…。
screenshotshare_20170820_213612.jpg
WS011105a.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム