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S2-83 9日目:対戦を続ける [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

<修道士との再戦>
「ごきげんよう、また会ったな。4の目が1つ。」
「まったくだ。」修道士が答える。「私は幸運の女神を日々礼賛するためにここに来ているのだよ。お前さんは?2の目が2つ。」
「俺は運試しするためにここにいるんだ。2の目が3つ。」
「ヴラダは幾多の幸運を生み出してくれる。」彼が答える。「だが同じくらい多く消し去りもするのだ。コール。」
2の目は2つしかなかった!修道士がお辞儀をして君の手からサイコロを1つつまみ取る。「もっと注意を払ねばな。」彼が忠告する。

「できれば、今夜カーレを発ってバクランドへ向かうつもりなんだ。4の目が4つ。」
修道士が面白がってうなずく。「バクランドを旅する者はほとんどおらぬぞ。帰ってきてそこの話をする者はさらに少ない。4の目が5つ。」
「俺は戻る必要はない、ただ横切るだけだ。コール。」

「バクランドからの帰還者について教えてくれないか?4の目が4つ。」
「いいとも。ブラックエルフの3人組だよ。荒れ地に彼らの野営地があるんだ。4の目が5つ。」
「たぶん、旅の途中に遭うことになりそうだな。コール。」
4の目は3つしかない!修道士は毒づいて、テーブルにサイコロを1つ投げつけた。

<宿屋の主人との再々戦>
「あんたは…、」主人が声を落とす。「狼を目にしたかい?3の目が6つ。」
「カーレには狼がいる。」君が答える。「それは確かだ。コール。」
3の目は5つしかない!主人は毒づいて、自分のサイコロを1つテーブルに払い落とした。

「あんた、換金所にいるスヴィンの女を見たかい?1の目が1つ。」主人が尋ねる。
「ああ。1の目が2つ。」君が答える。
「昔の話だが、」彼が言う。「あいつは俺の女房だったんだ。4の目が2つ。」
「あんたが他人に言いふらしてるのを彼女は知ってるのか?4の目が3つ。」君がからかう。
「本当の話だからな。」彼が答える。「でも、スヴィンと結婚する人間をあんたは想像できないだろ。4の目が4つ。」
君は愉快になって笑う。「さては、もう少しで俺のものになりそうなゲームを投げ出させようという魂胆だな。コール。」

<修道士との再々戦>
「遥か昔、バクランドは人口も多かった。カーレが誕生する以前の話だ。2の目が1つ。」
「彼らはこの街に移住したのか?3の目が2つ。」
修道士が首を振る。「この港街ができた時、人々は河をせき止めた。河の水はバクランドにあふれ出し、湿地が生まれた。あふれた水は今も元に戻っていない。2の目が3つ。」
「歩いて横断するのは安全なのか?4の目が3つ。」
「もしお前さんが足を置くべき場所を知ってるならな。」修道士が答える。「だが安全とはいいがたい。2の目が4つ。」
「じゃあ試してみるよ。コール。」
2の目は2つだけだ!修道士が自分の手からサイコロを1つ取り出す。

「バクランドの人々は古代の奇妙な神を崇拝していたという。3の目が2つ。」
「何て神だ?4の目が3つ。」
「神の名はスロフ。神なのか女神なのかは知らぬが。何の神だったのかも分からぬ。3の目が4つ。」

君の勝ちだ。修道士は君の手のひらに10枚のチップを置いた。「あんたは、この街の信心深い者達が惜しみなく寄付してくれた金を巻き上げて満足するような人間なんだろうな。」
彼は立ち上がると、賭け金の低いテーブルへ移っていった。

<レッドアイ>
レッドアイの反対側に腰を下ろす。「心配すんな。」死神そのもののような抑揚のない声で奴が言う。「お前を骨にしちまうつもりはねえよ。」

「革命が企てられてるって聞いたんだがよ。」平然と相手が言う。「まるで、この港街の物事が今までにないくらい良くなるかのようじゃないか。4の目が1つ。」
「じゃあ、あんたは評議会を支持するのか?4の目が2つ。」奴の反応を見たくて尋ねてみる。
「お前はここらで見たことのない顔だな。4の目が3つ。」奴が続ける。
「俺は勝つ、そしてここを去る。コール」君が答える。
4の目は2つだけだ!レッドアイがため息をつき、手の中のサイコロを1つ取り出す。


【感想】
なんと、次の冒険の舞台となるバクランドの情報まで教えてもらえます。
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S2-82 9日目:賭博中毒者どもと対戦 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

しばらく場の様子を窺う。
老人と水夫がゲームを終えた。水夫が勝ったに違いない。なぜなら、彼はサイコロを鳴らしながら賭け金5枚のテーブルへ移っていったからだ。
テーブルを見渡す。賭け金2枚の席には老人が、5枚には水夫が、部屋の向こうの10枚には宿屋の主人がそれぞれ座っている。
スヴィンの女性が換金所を出て部屋を回り、軽食をチップ4枚で提供している。宿屋の主人が丸くて平べったいパンを2枚買い、ろくに見もせずにむさぼり食べている。
賭け金は2枚が一番低く、20枚が最高だ。ほとんどのテーブルでは4つか5つのサイコロを使ってゲームをしているが、それと並んで2つか3つだけを使うテーブルもある。全ての席に人がいるわけではない。
観察はもう十分だ。対戦相手を選ぼう。

<とある老人>
「わしはかつて芸術家広場で店を営んでおってな。3の目が1つ。」男がぼんやりとつぶやく。
「ほう、そうなのかい。あんたは芸術家なのか?3の目が2つ。」
老人が首を振る。「いやいや、粘土彫刻を作る女の子のためじゃよ。彼女もいい子じゃった。3の目が3つ。」
「牧歌的だな。コール。」
3の目は2つだけだ!老人はため息をつくと、自分のサイコロをテーブルの中央に置いた。君の勝ちだ。
「そら、受け取りな。」苦々しげに言うと、老人はチップを2枚君に手渡した。
彼はまたため息をつくと、娯楽場からそっと出ていった。

<見覚えのない宿屋の主人>
「あんたはここカーレで宿屋を営んでるんだって?2の目が2つ。」
「以前はな。今は弟がやってる。門のそばだ。1の目が3つ。」
「何に転職したんだ?2の目が3つ。」
「そのことは話したくないな。コール」彼が答える。
2の目は4つあった!宿屋の主人はため息をつくと、手の中のサイコロを1つ取り出した。

「それで、ヴラダには来たことがあるのか?4の目が2つ。」宿屋の主人が尋ねる。
「さほどでも。4の目が3つ。」素っ気なく君が答える。
「俺の宿屋の建物はここでの儲けを元手にしたのさ。4の目が4つ。」彼が語る。
「それなら、もっとうまい嘘をつくんだな。コール。」君が返す。
4の目は3つだけだ!宿屋の主人はサイコロを1つ床の上に投げ捨てた。

<修道士>
「この丘の向こうには何がある?」君が尋ねる。
「あんたはどうやら街の外の人間のようだ。」彼がうなずく。「市場がある。そしてカーレの大共同墓地が。3の目が2つ。」
「共同墓地はどんなものなんだ?3の目が3つ。」
「死者と死神がうごめく場所だよ。」修道士が答える。「極めて危険な場所だ。街の他のどの場所よりもな。私は決して行かぬ。3の目が4つ。」
「俺は幽霊など恐れない。コール」

「ロウソクを使うよう、私はこれまでヴラダに何回も頼んだんだ。その方が儀式がもっと映えるからね。3の目が1つ。」
「儀式とは?2の目が2つ。」
「今我々がしている、この最も神聖な儀式のことだよ。3の目が2つ。」
「俺にとって、これはただのゲームなんだが。コール。」
3の目は1つだけだ!修道士がサイコロをテーブルの中央に投げる。

<宿屋の主人との再戦>
「俺はここに毎日来てるんだ。4の目が2つ。」嬉しそうに彼が言う。
「いつも勝てるとは思わないことだ。4の目が3つ。」彼に忠告する。
宿屋の主人がニヤリと笑う。「俺は勝利に目がないんだ。4の目が4つ。」
「そうかい。コール」彼の虚勢に大して気を引かれず、君が返す。
4の目は2つだけだ!主人がサイコロを1つ床に放り投げる。

「たぶんあんたなら俺を助けられると思うんだが。貴人達を見つけたいんだ。3の目が1つ。」
主人がうなずく。「以前は評議会にいたぜ。最近は全員身を隠しちまったがな。1の目が2つ。」
「何から隠れたんだ?3の目が2つ。」
「ヴィックさ。」主人が答える。彼は声を落としてささやいた。「奴はこの街を乗っ取るつもりだ。コール。」


【感想】
旅の苦労を表現するため基本的に主人公には貧乏でいてもらいたいので(笑)、最初はここに来るつもりはなかったのですが、対戦中ごくまれに上記のようなセリフが相手から語られることに気づき、何度もやり直してセリフを集めてみました。なかなか興味深い内容となっています。こういう細かい部分も充実している辺りが、個人的にアプリ版を高く評価している理由の一つです。
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S2-81 9日目:ヴラダの賭博場に入場 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

建物の間を抜けて分岐点にたどり着く。左手はごった返した市場のような場所へと通じている。一方、右手には道がもう少し続いている。
分岐点の中心には青銅の巨像がそびえ立ち、その足元には壺らしきものが置かれている。
左手の道の少し先には、『ヴラダの賭博場』と書かれた看板のある戸口が見える。
みすぼらしい身なりの生き物が数匹、階段の辺りにたむろしている。中に入っていく連中は上機嫌だが、出ていく者は陰気な表情をしている。
像に目を移す。その見た目は巨大かつ野蛮で、棍棒を携えている。足元の壺は金貨で満たされている。これはカーレに幾多に存在する神の一人で、金貨は崇拝している神への供物を意味しているに違いない。だが、通り過ぎる生き物達は誰もお金を投げ入れようとはしていない。
さあ、行動の時だ。

ヴラダの賭博場に行くことにする。長い建物の下に入ると、そこは人々と煙で一杯だった。誰もおしゃべりをせず、ただサイコロの音だけが、垂木の付いた天井に雷のようにひっきりなしにこだましている。たまの歓声や悪態がその雰囲気を乱している。
扉のそばには換金所があり、ゲームのテーブルは大広間の外側にある。テーブルの1つから大歓声が上がる。

換金所に立ち寄ると、スヴィンの女性が賭博用のチップを扱っていた。彼女が君に微笑みかける。
「いらっしゃいませ。」ワニが小鳥の真似をしているかのような低い声で彼女がささやく。「何かお入りかしら?」
「どんなゲームをしているんだ?」君が尋ねる。
女性が笑う。「他に何があって?」彼女が答える。「スウィンドルストーンよ。やり方はご存知?」
「教えてくれ。」何か情報が得られないかと期待しながら、君が答える。
「いたって簡単よ。」彼女が答える。「二人でサイコロを振って、互いに出目を隠すの。それから数字を宣言して、数字をどんどん高くする。誰かが嘘をついていてそれがコールされて見破られれば、その人はサイコロを1つ失う。もしサイコロが全部なくなったらゲームは負けよ。」
「どのくらい賭けたらいいかな?」君が尋ねる。「ここは初めてなんだ。」
「あら、」嬉しそうに彼女が話す。「ここヴラダの賭博場は新参者は大歓迎よ。持ってるお金を全部渡してちょうだい。店内では本物のお金は許可されてないの。ここを出る時に持ってるチップを換金してあげる。つまり、あなたが勝っていればということよ。簡単でしょ!」
有り金を全部渡す。スヴィンの女性が、まるで数を数えるのが苦手であるかのように、ゆっくり入念に金額を数える。それから色とりどりのチップを寄越してきた。すでに持っている分と合わせると、全部で50枚だ。
「楽しんでね!」ゲーム会場の方を身振りで示しながら、彼女が愛想よく声を掛けてくる。

娯楽場に入場する。あらゆる種族や人種が2つの長椅子の両側に座り、ゲームを始め、戦い、チップを交換し、席を替えている。ある種、一心不乱に無言で繰り広げられる荘重なダンスのようだ。
老人、白髪混じりの水夫、不機嫌な宿屋の主人などがゲームを待ちわびている。
テーブルは賭け金と使うサイコロの数によって、異なる区画に分けられている。悲しげな表情の連中は賭け金の高いテーブルから低い方へと移り、厚かましく大胆な連中は逆方向に移動している。
賭け金2枚のテーブルには先ほどの老人と水夫が陣取り、宿屋の主人は10枚賭けるテーブルで順番待ちだ。


【変化点】
・金貨:37→0
・チップ:13→50

【感想】
挿絵ではルーレットをしているシーンが描かれており、原作では実際にそれで遊べたと思いますが、アプリ版ではスウィンドルストーンのみとなっています。
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S2-80 9日目:逃走の果てにヴィック信望者の鍛冶屋に出会う [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

出てきた場所は、監獄の壁の外側の路上だった。
横道をジグザグに進んで逃げる。
狭い独房での長期にわたる収監で弱っていたエルヴィンは、君のペースについてこれていない。だが、自由になるという大きな喜びで、つまずいてよろけながらも笑っている。

最初の分かれ道を右に曲がる。
「どこに向かっているか分かってるのかい?」エルヴィンが尋ねてくるが、返事をしている時間はない。

次の分かれ道も右に曲がる。
エルヴィンが弱ってきた。彼はこれ以上走り続けられない。
「行ってくれ、」数歩後ろで彼があえぐ。「僕は、ここに、隠れる。」
「お前はもうすぐ自由なんだぞ。」彼の腕の下を掴みながら答える。
「ばかだな、つまりこういう事だよ。」自由になろうともがきながら彼がささやく。「僕が隠れる、そしてあんたは守衛達を引き連れて走るんだ。さあ、行ってくれ!」
「いい計画だ。」君が答える。
「そうさ、」箱やがらくたの山の中に身をうずめながら、エルヴィンが言う。「もう行ってくれ。」
彼との別れは心が痛むが、彼が正しいのは君にも分かっていた。彼の幸運を祈りながら駆け出す。
エルヴィンはごみの中に潜り込んで横になっている。たぶん彼とはまた会うだろう。

左に曲がって走り続ける。
唐突に、路地から煙が充満した狭い通りに飛び出す。走るのを止めて息を整える。
通りを進んで角を曲がると、煙の出元が分かった。火‐だが家が燃えているのではなく、大きな鍛冶屋に据えられた巨大な炉から発せられている。鍛冶師自身は平刃の剣にハンマーを振り下ろして仕事の真っ最中だ。
鍛冶師に近づいて、彼の注意を引こうと棚に陳列している品物を幾つか叩く。だが、ハンマーを振るって金属に火花を飛ばしてきた長い年月は、彼の周りのあらゆる作品と難聴とを彼に残したようだ。
歩み寄って彼の腕を軽く叩くと、男は飛び上がった。
「なんでえ、急に!」大声で彼が怒鳴る。明らかに、この男はあまり賢くない。
「ちょっと聞きたいんだが。」
鍛冶師が肩をすくめる。「大したことは知らねえよ。」正直そのものといった雰囲気で彼が答える。彼は愛おしそうに剣を磨いている。
「その剣は?」
「こいつは俺の最高傑作でな、」研磨していた剣を見せびらかしながら、彼が誇らしげに言う。「大手持ちの剣だ。」
「大手持ち?両手持ちのことか?」
「大手持ちだよ、」鍛冶師が同意する。「これは大手持ちなんだ。」
剣を試そうと君が手を伸ばすと、彼が君の腕を掴む。「前もって言っとくがな、」彼が言う。「一度こいつを手にしちまったら、もう他のは欲しくなくなるぜ。それにこの剣は安くはねえ。」
「覚悟の上さ。」
彼が肩をすくめて君の腕を放す。「そんなら、やってみな。」
君は剣を持ち上げて、それで空を切った。剣が歌っている。重さは申し分なく、金属は鋭利で、精巧なバランスはまるで君の腕の延長のようだ。今まで君が握ってきた中で最高の剣だ。
「幾らだ?」
鍛冶師がニヤリと笑う。「だから言ったろ。いいか、よく聞けよ?金貨4ずう枚だ。」
「4ずう枚?40枚なのか?」
鍛冶師がうなずく。「そう、4ずう枚だ。」
「それは高過ぎる。」
鍛冶師は君から剣を取り返すと、大事そうに扱った。「こいつはきっとすぐに持ち主を見つけるぜ。」
「銀製の武器を売ってるか?」君が尋ねる。
「ああ、造ってる。」彼が答える。「だがここでは売ってねえ。市場で売ることにしてるからな。広場を過ぎて、墓地の方へ向かうんだ。いい弓矢があるぞ。」
鍛冶師はすぐに仕事に戻った。騒音で頭がくらくらする。
「あんたは狼用の鎧を作るのか?」君が見た奇妙なウェアウルフを思い出しながら尋ねる。
鍛冶屋が凄まじく冷酷な目つきで君を見る。「第1貴人にヴィックを!」そう言ったきり、彼は何もしゃべろうとしない。
「ヴィックは軍隊を組織するつもりだ。」君が答える。「それは本当なのか?」
鍛冶師が首を振る。「ヴィックはちゃんとした指導者なんだ。」彼が言う。「税金を払ってる限りはな。」
彼は店の奥に行ってエールをぐいっと飲み干した。「俺はいい仕事をするだけだ。」戻ってきて彼が告げる。「もうあっちへ行け。」
それから彼は騒々しくハンマーを振るい始めた。その音に恐れをなした君は、すぐに店から駆け出した。


【感想】
訛った英語がまた登場。there→thar、one→wan、ya→you、you have→yarv、not→nat、blade→blard、go→gar、told→tarld、find→farnd、make→mark、towards→ta-wards、your→yerなど。水夫の言葉(S2-61)と違って、方言としてちゃんと辞書に載っているものもありますがキツイはキツイ。
その他、two-hand(両手持ち)をlarge-hand(気前のいい)に、forty(40)をfarty(屁)に言い間違えているようです。今回はちょっとした言い間違いや訛りとして表現してみました。
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S2-79 9日目:同室のエルヴィンと共に脱獄 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

牢屋の中に放り投げられた君は、先客の上にまともに着地した。
立ち上がって埃を払ってから、同室者に詫びる。相手はエルヴィンだった。消耗してへとへとのようだ。
彼が君にうなずく。「僕の狭苦しい国へようこそ。」
「あんたは誰だ?」君が尋ねる。
「外の世界での僕の名前なんて、ほとんど意味がないよ。」エルヴィンが微笑んで答える。「ここでの僕の名は6番だ。それに、あんたの名前もそうなるだろうね。」彼が骨ばった指で指し示す。「見なよ、扉の上に書かれてるから。」
壁越しに聞こえる音から判断するに、ここは隣り合った幾つかの独房の一つだ。いびき、叫び、悲鳴などが石壁越しに聞こえてくる。
「あんたはエルヴィンなんだな。」君が言う。「俺はこれまであんたの種族に会ったことはなかったが、噂には聞いているよ。」
彼が肩をすくめる。「そりゃ、エルヴィンは相手をかなりイライラさせるよ。」彼が言う。「だからって、連中が僕を閉じ込める理由にはならないさ。」
独房内にはバケツが1つあるきりだ。弁解を口にしながら、エルヴィンが用を足す。
「ここはどんな場所なんだ?」
「レッドアイの監獄さ。」エルヴィンが言う。「外に1人いるだろう。」彼が小窓いっぱいに見える守衛の顔を指差す。
「あんたは何故ここにいる?」
「それがさ、」何かしらの感情のこもったため息をついて、彼が答える。「何か月も前に逮捕されて以来、僕は毎晩自問してきたけど、いまだにそれが分からないんだ。ここの連中を怒らせるようなことは何もしちゃいない。唯一思い当たるのは、レッドアイは誰かを閉じ込めないと満足できないんじゃないかってことだ。」彼が弱々しく笑う。「今はあんたがここにいるから、僕を解放してくれるかもな。」
「あるいは、俺を解放するかもな。」
「そうだね、」エルヴィンが心から笑う。「奴らの側からしたら、面白いジョークだ。」
彼の心はずいぶんとくじけてしまっていたのだと君には分かった。部屋の隅のバケツから漂ってくる臭気がかなり酷い。
「どうやったら脱出できる?」君が尋ねる。
「逃げるだって?」エルヴィンが笑う。「逃げ道があったら僕がここにいると思うかい?それに、僕が試していないとでも?僕はエルヴィンだ、じっと座ってたりしないよ。」
それは正しかった。こうして君と話しながらも、常に彼はそわそわしているのだ。
開錠の呪文を唱えるために精神を集中する‐だが何も起きない!
エルヴィンが苦々しげに笑う。「壁にはミニマイトの血が注がれているんだよ。」彼が言う。「その方法で脱出しようとする者を止めるためにね。僕も自分の魔法を使って試してみたんだ。」
背負い袋を漁って、クリスタタンティ郊外で乞食にもらった鍵を取り出す。守衛が扉に背を向けるまで待ってから、鍵を手に扉に駆け寄る。
回った!エルヴィンが音を立てないように拍手する。
君達2人は扉を開けた。守衛はまだ背を向けたままだ。チャンスだ。
足音を忍ばせて移動し、部屋の隅からバケツを取り上げる。エルヴィンは不思議そうに君を見たが、何も言わなかった。
バケツを高く振りかぶって、つま先立ちでじりじりと進む。そして最後の瞬間、それを守衛の頭に逆さまに被せた!言いようのない中身が彼の顔を流れ落ちる。しばらくは何も見えないはずだ!
2人で守衛の腕を両側から掴んで独房の中へ引きずっていく。
「上出来だ。」エルヴィンがささやく。「さあ、ここを出よう!」彼が扉の外に駆け出す。
守衛の身体を探り、すでに君が持っているのと同じ鍵の複製と、2枚の金貨を見つける。
「早く!」エルヴィンが戸口から声を掛ける。
君は通路に飛び出し、背後で扉をバタンと閉じた。そして、銅の鍵で施錠する。
「そこから逃げて!」エルヴィンが叫ぶ!彼は正しかった。牢屋の中では、守衛がバケツを脱いで窓のそばまで来ていたのだ!
君が角を曲がるのとほぼ同時に、背後の壁で炎の光線が炸裂した!奴は牢の扉をガチャガチャ動かしているが、開けられないようだ。
太陽の光を目指して階段を急ぐ。


【変化点】
・現在/最大体力:14/20→13/20(魔法)
・金貨:35→37

【感想】
最臭兵器炸裂!ブラッドソード第4巻でも、牢屋からの脱出の際に、し尿の入ったバケツにマントを浸して、それで顔を覆って火事から避難する選択肢が出てきます。冒険者たるもの、このくらいできないようでは生き残れないんでしょう。それにしても…。
このエルヴィン、魔法も使えるようです。そして、ミニマイトの血を塗り込んだ対魔法防壁は、第4部の山場でも登場します。
また彼曰く、今回使った脱出口は監獄の補給品搬入路だそうです。
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