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S2-78 9日目:塀を乗り越えて建物に潜入、そのまま収監 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

広場では様々な生き物達がひしめき合い、小声で会話している。彼らは広場の周囲に張り巡らされている横道を出たり入ったりしている。
君もそのうちの1つを選んで進む。だが、突き当りまでの中間付近で、先ほど邸宅からあふれ出たスライムイーターの残骸に道が塞がれていた。そこを越える道は見当たらない。
右手の建物の間にある道を進む。高い壁のそばの道を通り抜け、再び広い通りへと出る。
左手には天然の断崖の外縁に沿って建てられた建物が並んでいる。崖の上にはうっそうとした森がある。右手はここに来る時に見かけた塀に囲まれた区画だ。
今、崖に並んだ松林の間で何かが動かなかったか?立ち止まって目を凝らすが、何も見つからない。たぶん、低いところで影が動いたか、揺れる枝越しの日光のせいだろう。
ところで、あの森は野生動物の宝庫に違いないから、ここの住民は動物の被害に悩んでいるはずだ。そうでないなら、住人の方がより危険な存在ということになる。
回れ右をして、壁を見ようと首を伸ばす。高さは君の身長の数倍はある。ここに住んでいる何者かは、カーレの住民を締め出したいと思っているか、もしくは中にいる何かを留めておきたいのだろう。
壁の表面は粗く、年月を経てあばた状になっている。てっぺんで何かが光っている。
「BIG!」
君が呪文を唱えると、首からつま先までの長さが通常の3倍に大きくなった!今や君は壁そのものと同じくらいの身長だ!
壁の天辺の輝きを見下ろす。それは黄色い小さな宝石だった。金ではないので、価値はないかもしれない。
ともかく拾い上げてみて、それが太陽石だと気づく。これはとても幸運な発見だ!太陽石は希少なのでとても価値がある。注意深く荷物に加える。
魔法が切れて、君の身長が元の大きさに戻り、壁が再び君の上にそびえる。
「BIG!」
もう一度呪文を唱えて、再び大きくなる。
壁のてっぺんに手を置いて身体を引き上げる。手のひらの下に金属の突起が当たったが、獣の皮のような君の肌を貫けるほど鋭くはなかった。
壁の最上部に腰を掛けたこの位置からは、庭の向こうがすこぶる良く見える。
壁の向こうの建物には幾つかの階層があり、その窓には鉄格子がはめられている。外側を守衛が巡回しているが、彼らの目は全て閉じられている。
だが、囚人の姿が見当たらない。ここの囚人は幽閉され、運動も許されていないのだろう。
壁の反対側に降りたちょうどその時、呪文の効力が切れた。
今君がいるのは何かの監獄の中庭だ。庭中に守衛がいる。地下へ降りる階段が壁の基部の近くにある。
壁の近くの藪に隠れ、守衛を観察する。奴らはほぼ決まった動きをしている。おそらく、ずっと目を閉じることによる視界の悪さを補うため、巡回を頻繁に行っているのだ。
ほんの少しの隙しかない。ここで待ち続けるのはほとんど死に等しい。
君は階段を下りることにした。

鉄格子のはめられた独房の窓が、囚人達のうめき声やささやきが響くじめじめした暗い地下道に並んでいる。
6番と書かれた独房がちょうど階段を下りたところにあるが、守衛が1人、窓の中をじっと注視している。君にはまだ気づいていない。
窓の中を覗き込もうとしても、守衛が完全に視界を塞いでいる。中に何があるにせよ、全く見ることができない。
「DOP!」
君が呪文を唱えると、扉の掛け金がぴくぴくと動いて扉が開いた。それを見た守衛が魔法の仕業だと気づき、すぐに振り返る。
奴の目が開かれた。火線がほとばしり、君に酷い火傷を負わせる。
そして君がよろめいている間に、奴は君をきつく掴むと、そのまま6番の牢屋の中に放り込んだ。


【変化点】
・現在/最大体力:19/20→16/20(魔法×3)→14/20(火傷)
・+太陽石

【感想】
レッドアイの熱視線を初めて食らいました。アーチチ、アチ!燃えてるんだろうさ。
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S2-77 9日目:炎景広場に戻って買い物 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

大通りに戻る。道は密集した家々の間に伸びている。
突然、つんと刺すような臭いがしてくる。何かが燃えているのだ。前方を見ると、煙が立ち昇っている。火事場だろうか?
道を逸れて、曲がりくねった横道に入る。しばらくして、広場が見えてきた。

再び炎景広場に戻ってきた。首に盆を下げた売り子が君のそばを通り過ぎる。「アンクルウォートにブリムベリー、ミルウィードはいかがー!」
薬草商を呼び止めると、彼は挨拶してきた。「ごきげんよう、湿布薬に興味はあるかい?膏薬は?」
「何を扱ってる?」
「ああ、見せてあげるよ!」彼が両手をこすり合わせる。「例えば、これ!」彼が盆の上を探し回る。「マスティクの軟膏だ。混じりけのないマスティクから作ってあるよ。」
「どんな効果があるんだ?」
「マスティクには強い催眠作用があってね、」彼が答える。「相手に何でも信じさせられるんだ。」君に臭いを嗅がせようと彼が腕を伸ばす。
臭いを嗅がないように、君は身体を傾けた。
彼は笑顔で自ら深く息を吸い込むと、幸せそうに息を吐きだした。
「他の物をくれないか?」君が言う。「お前は俺に借りがあるだろ?」
男がうなずく。彼の瞳孔は大きく開いている。「もちろんさ、分かってるよ。何が欲しい?」
「他に何を持ってる?」
「ブリムベリーの膏薬がある。」男が答える。「良質なブリムベリーから作ったものだ。」
「他には?」
薬草商はうなずいて在庫を眺めると、別の瓶を取り出した。「これはどうだい?木の皮のエッセンスだ。喉のヒリヒリする痛みに効くよ。」
「それをくれ。」
薬草商が君に木の皮のエッセンスの瓶を渡す。男に礼を言うと、彼は広場を横切って歩み去った。

別の男が果物を積んだ手押し車を押してきて、屋台を組み立てた。新鮮な果物を目にして、君の胃袋が騒いでいる。
果物売りに歩み寄ると、不機嫌そうに彼が挨拶してきた。「おはよう。」普通の人と違って、彼の目は閉じられている。「いい天気だとは思うんだが、そうじゃないかもな。何か買うかい?」
彼が様々な果物の入った盆を手で示す。そのほとんどは腐っているが、1つだけ、つやのあるボンバの実は別だ。
果物を選んでいると、さほど傷んでいないリンゴも見つける。
「金貨2枚だよ。」果物売りが告げる。「もちろんあんたは高過ぎると言うだろうが、確かにその通りさ。でもそれ以下にはできないんだ。」
何はともあれ、気の毒に思った君はそれを買ってやった。君は空腹だし、それはうまそうだ。
リンゴを背負い袋に入れてから尋ねる。「ボンバは幾らだ?」
「金貨4枚だ。」彼が答える。「知っての通り、そいつは身体にいいぞ。」
金貨を手渡すと、彼はボンバの実を君にくれた。重いが、食べ頃の香りがする。たいていは果肉がうまいのだ。
「俺には友人がいたんだが、」彼が言う。「そいつは毎日その実を5個食べていた。一度も病気にならなかったが、同時に便所からも出られなかった。」
「街のこの場所は初めてなんだ、」君が尋ねる。「道を教えてくれないか?」
果物売りが目を閉じたままうなずく。「何を探したいんだ?」
「盲目の乞食を探したい。」
「この辺りに乞食は幾らでもいる。」彼が答える。「奴らは何も買わない。」
「ズィーターと呼ばれている乞食なんだ。」
その名を聞いた途端、彼が口をつぐんだように見えた。「聞いたことないね。」もぐもぐと彼がつぶやく。果物を並べ直そうとして、誤って親指でカビの生えたプラムを突き刺してしまい、動きを止める。
「不死の怪物も探したい。」
「街の墓場を当たりな。」彼が答える。「確実に呪われているから、誰もあそこには行かないがね。像の前を過ぎて大通りを進んで、市場を抜けるんだ。」
「その果物はどこで手に入れるんだ?」
「他の果物売りから買うんだ。」彼が悲しげに答える。「だからどれも腐ってるんだ。」
他に話すことはもう何もない。別れを告げて屋台を後にし、広場の中心まで戻る。


【変化点】
・金貨:41→39(リンゴ)→35(ボンバの実)
・食料:4→5(リンゴ)→6(ボンバの実)
・+木の皮のエッセンス

【感想】
Anklewort、Millweed、Mustikと、謎の品物がずらり。
マスティクを嗅いでしまうと、その催眠作用でお金を巻き上げられてしまいます。
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S2-76 9日目:謎解きを手伝い、北門の呪文の一行を入手 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

「分かった…と思う。」君が答える。
君から目を逸らさず、ロラグがうなずく。彼は君に新しい紙と羽ペンを手渡した。「描いてくれ。」彼が言う。
促されるがまま、伸ばした腕に筆を持ち、君はある記号を描いた。
学者がぼうぼうの髭越しに息をしながら、長い間考え込む。
そしてついに、深くうなずく。「うむ、お前さんは正解じゃ。」彼が見上げる。「この呪文を知っておるのか?」
「この魔法はどういうものなんだ?」
「誰も知らぬ。じゃが、ダドゥーリーの洞窟で見たものをわしは今でも覚えておる。その時の身震いもな。」
「何を見たんだ?」彼の体験が自身のものと同じか興味を引かれ、君が尋ねる。
だが彼は首を振ったきりで、遠い目をしている。「あの丘は、」彼がつぶやく。「あそこはかつて、一大勢力を誇る地域じゃった。それはもう、実に力あふれる…。」君が描いた紙を特に慎重に扱いながら、彼は紙束を綴じた。
「さて、お返しにお前さんを助けて進ぜよう。北門の呪文を知りたいんじゃったな。秘密にするのがわしの義務じゃが、お主に教えるのは何ら問題はない。呪文はこうじゃ。『奥に隠れた掛け金2つ。』
「他の行はどこで見つけられるんだ?」
彼が首を振る。「行の番人は街の指導者達じゃが、どこにいるかは知らぬ。少なくとも、そのうちの1人のシンヴァはもう死んだ。じゃが聞くところによると、彼はまだ共同墓地の自分の墓に出没するという。ところで、」彼が、部屋の向こうの工芸品の並んだ本棚を手ぶりで示す。「行ってしまう前に、こちらに来てくれぬか?」

ロラグの後ろについて部屋を横切る。彼は丈の高いキャビネットの引き出しを開けて、緑色の毛がもじゃもじゃした物を引っ張り出した。
「もし良かったらこれを被ってくれぬか。」彼が言う。「1つ実験をしてみたい。」
「どんな実験だ?」
「なに、無害なもんじゃよ。」ロラグが答える。「考え事の最中にちょっと思いついてな、うまくいかぬとは思うが。」
もじゃもじゃを受け取る。実際、それは緑色のかつらだった。すでに君が持っているものとよく似ている。君はそれを相手に戻すと、自分のものを取り出した。
「さて、」彼がうなずく。「それを被るのじゃ。」彼もポケットから何かを取り出した。布製のスカルキャップのようだ。
かなり滑稽だとは思いながらも、頭にかつらをかぶる。ロラグは微笑みながら自分の頭にスカルキャップを置くと、古代の魔法語というよりはゴブリン語に近いような音節で、奇妙な響きの呪文を唱え始めた。
「RAp!」
呪文を唱えると、君は直ちにロラグが発する言葉を理解できるようになった。「我が意思はお前の意思となる。お前はただの愛玩動物、家畜、実験体だ。分かるか?」
彼は君の精神をテレパシーで操ろうとしている!だが君は彼の言葉が理解できるので、それが無意味だと分かる。お返しに君は笑った。
彼があれこれいじって魔法の形を変えようと試みているのが分かる。君の防御の魔法が彼を戸惑わせているようだ。
2、3分後、彼はスカルキャップを脱いでうなずいた。「ありがとう。わしの予想は全くの間違いじゃった。」彼が弱々しく笑う。
君は部屋を後にして、剣を回収した。


【鍵】
ロラグの行:奥に隠れた掛け金2つ。

【感想】
この一連の謎解きですが、前回最初に出てきた呪文が『dIm』であることは予め立ち聞きしておけば分かるので、そこから3つ目の『ZEd』も自ずと分かります。ただ、2つ目が『TEL』だとどうやったら分かるのやら。
また、ロラグの実験は無害どころか非常に有害な精神攻撃で、魔法で何らかの対抗措置を取らないと、彼のペットのような異形の姿に変身させられてしまいます。それにしても、最後の最後にこちらを罠にはめようとは、ロラグもとんだ食わせ者ですな。今まで暗殺者を撃退してきただけのことはあります。
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S2-75 9日目:ダドゥーリーの洞窟で見出された秘密 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

「ところで、お主はこの世界にどのように魔法がもたらされたか、もちろん知っておるのじゃろうな?」ロラグが尋ねる。
「いいや。」君が答える。
「魔法は星々からやって来た。天上の星は力を生み出し、その力を魔法使いが引き出して行使する。それゆえ、得られる力は星によって決まる。呪文そのものの形ではなく、な。」
「続けてくれ。」
「わしは取るに足りぬ学者に過ぎん。それでもわしには生涯を賭けて取り組んでいる謎がある。魔法を発動させる他の方法はあるのか、という疑問じゃ。」
「それは他の種類の魔法ということか?」
「そうではない。他の『種類』ではなく、他の『形』じゃよ。さあこちらへ。見せてあげよう。」彼は紙入れを開けると、ざらざらした紙を机の上に広げた。そこには、奇妙な記号が3つごとに集められて描かれている。
「これらはダドゥーリーの洞窟の壁に描かれていたものでな、」彼が説明する。「これをこっそり街に持ち込むには、ずいぶんと大枚をはたいたものじゃ。カーレの第1貴人でさえ、わしがこれを持っていることを知らぬ。もし知ったなら、奴の怒りは酷いものになるじゃろう。これが何か分かるか?」
「教えてくれ。」
興奮気味に彼がニヤリと笑う。「呪文じゃよ。だがわしらが知っているものではない。シャランナが王冠を発見するより3千年以上昔の、暗黒時代以前に洞窟で暮らす人々が描いたのじゃ。星は今も昔も変わっておらぬから、彼らは今と同じ魔法を使っていた。だが見て分かるように、呪文自体は異なっておる。これを見よ。」彼が1枚の紙を引っ張り出す。そこには次のような記号が描かれていた。
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「それはどう働くんだ?」
「完全に知ることはもはやできぬ。」彼が首を振って答える。「だがこの呪文と一緒に見つかった壁画から、相手を混乱させる呪文だとわしは考えておる。現在わしらは似たような魔法を知っておるが、もちろん呪文の形は変わってしまった。」
「その呪文なら俺も知っている。」
「そうか?」彼が笑う。「ならば、それをわしには使ってくれるなよ。もうすでにかなり困惑しておるのじゃからな!」
彼が紙を脇に置き、別の1枚を持ってくる。その記号はこうだ。
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「これが何を意味するか分かるかね?」彼が尋ねる。
「心を読む呪文だ。」
「その通り!」ロラグが拍手する。「よろしい、お前さんは真の魔法使いじゃ!では、お次はわしの謎に挑んでもらおう。」
彼は別の紙入れに手を伸ばすと、まるでそれが咬みついてくるかのように、ゆっくりと注意深くそれを開けた。
彼が紙を机に広げる。「この呪文は洞窟の最奥部で見つかったものでな。そこはあまりに古く、彼らが住居をシャムタンティの丘を越えて移して以来、誰も訪れたことがない。そばに描かれた絵から、これが彼らの最強かつ最悪の魔法であることが分かった。だが見て分かるように、この呪文は一部が失われておる。」
君には彼の意味するところが分かった。そこには3つではなく、2つの記号が描かれている。
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最後の記号は読み取れない。ロラグが執拗ににじり寄ってくる。「崩落が絵の一部を破壊してしもうた。じゃがわしはどんな犠牲を払ってでも知りたい、最後の記号が何だったのかを。」


【感想】
つまり、ある一つの『魔法』に対して、複数の『呪文』(記号、綴り、詠唱方法など)があるということです。それにしても、あの神秘的なダドゥーリーの洞窟に、大いなる魔法の秘密が隠されていようとは!第1部で訪れていて大正解でした。
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S2-74 9日目:ロラグの書斎で談笑 [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

学者に従って書斎に入る。中は格調高い部屋で、床から天井まで本がびっしりと並んでいる。
何百冊もの書物が納められた本棚を眺める。魔法、地図、学習、兵器、鷹狩り、大工仕事、君が想像できるその他あらゆる項目が網羅されている。
本棚の中の唯一の隙間は、若い男の肖像画だけだ。おそらくロラグ自身なのだろうが、彼にはあまり似ていない。そして下の飾り書きには『クリシャンティ』とある。
彼の足元にはペットがまとわりつき、彼はぼんやりとそいつの棘を逆立ててやっている。「よしよし、エリシウス。」彼がつぶやく。「お前はいい奴じゃ。」
君が肖像画を指差す。「あれは誰なんだ?」
ロラグが君をにらみつける。「お主は話をしに来たのか?本来の目的はどうした?」
老人は何か考えがあるようだ。彼は食器戸棚まで行くと、グラスを2人分取り出した。「話しながらワインでもどうじゃ?」
「いただこう。」君が答えると、彼はワインをグラスに注いだ。芳醇で繊細な香りのそれは、身体の底から君を温めてくれた。
「学者の身でどうやって生き延びているんだ?」君が尋ねる。「とうの昔に首を切られて本を焼かれてそうなものだが。」
彼が笑う。「この街はそこまで酷くはない‐。いや、そうじゃな、酷いものかもしれん。だが、どの街にも子供達がいるし、子供達を教える者が必要なんじゃ。」彼が肩をすくめる。「わしはこの街で一番上手い鍵開けの授業をしておる。ある意味、わしはここらの大黒柱じゃよ。」
学者が腰を掛け、指を組み合わせる。
「あんたを暗殺する図り事を耳にしたよ。」君が彼に告げる。「温泉浴場でね。2人の男達が話していたのを聞いたんだ。そいつらはサンサスから報酬を受けていた。」
「本当か?」ロラグが片方の眉を吊り上げる。「サンサスはまだわしを狙っておるのか?奴の最後の刺客を小人に変えた後、もう諦めたのだと思っておったが。そうか、警告には感謝するが、わしはもうここに長くいるつもりはない。もっとも、」少し考えてから彼が付け加える。「お前さん自身が暗殺者でなければの話だが。」
「俺は違う。」
「そう言うと思っとったよ。」ロラグが答える。「実のところ、わしには確かめるすべがない。お前さんを信用するしかあるまいて。」彼は確信が持てていない様子だ。
「それで、あんたは賢者なのか、それとも魔法使いなのか?」
彼が笑う。「そのどちらでもない、わしは教師じゃ。」彼が答える。「そして学者でもある。わしは自分が十分賢いと思うし、本の研究と同時に魔法も研究してきた。わしは物事の成り立ちを究明しておる。物事の本当の力を決めるのはその始まりなんじゃよ。」
「あんたなら多分これが何か分かるんじゃないか。」フレイヤーから奪った巻物を荷物から引っ張り出しながら、君が言う。
ルーン文字の描かれた面に興味を示して、ロラグが身体を前に乗り出す。文章を凝視しながら髭を噛んでいる。
「読めるかい?」君が尋ねる。
「ああ、」目を上げて微笑みながら彼がうなずく。「これはスープのレシピじゃよ。」
「あんたが北門を開ける手助けをしてくれると聞いたんだが。」
彼が真顔で君を見つめる。「お主には使命があるんじゃな。わしには分かるぞ。だが、それはカーレを破滅させるものではないのか?それとも救うものなのか?」
「俺はただ通り過ぎるだけだ。」君が答える。
「バクランドへ?理由もなく行く者などおらぬぞ。その話が本当なら、お前さんは強くて賢いんじゃろうな。ふうむ。」そう言うと、彼は本棚の所まで行き、紙入れを元に戻した。


【変化点】
・現在/最大体力:17/20→19/20(ワイン)

【感想】
アプリ版のロラグですが、彼は単なる貴人の一員ではありません。その正体が判明する選択肢が後に出てきます。とはいえ、実はまだよく理解できていなかったり。
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