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S2-107 9日目:意外な再会を果たす [ソーサリー2:罠の港街カーレ]

立ち止まり、陰の中にしゃがんで目を凝らす。暗闇の中で動いているものが何であれ、それはうようよいる。
その時、一筋の月明かりがそのうちの1体の姿をくっきりと映し出した。
ガッチリした鎧を着こんだ狼‐いや違う、ウェアウルフだ。鎧は以前君が目にしたものと同じだ。
だが問題はない。前回こいつを打ち負かしたのだから。
そいつらを血祭りに上げようと、鞘から剣を抜こうとした最後の瞬間、君は凍り付いた。数匹のウェアウルフなら剣で倒せるだろう。だが、奴らはそれ以上いたのだ。
10、20、30匹。ウェアウルフが陰から道へ飛び出してきて、君を半円状に取り囲んだ。
剣を鞘に納めて敵意がないことを示す。奴らはじりじりと近づいてきたが、攻撃はしてこなかった。
その時、1人の男が木立から姿を現した。「そこのあんたは誰だ?」男が問いかける。「味方か、それとも敵か?」
「味方だ。」
男は黙ったままだ。何かを待っているのは明らかだ。だが何を待っているのだろう?
「俺はヴィックの知り合いだ。」君が付け加える。
男が片方の眉を吊り上げる。「彼は危険な男だと聞いている。」男はゆっくりとしゃべりながら、君の表情を観察している。
「だが、高潔な志を抱いている。」
「もし彼がここにいたら、まんざらでもないと思ったかもな。」男が答える。
この男はおそらく人を殺したことはないのだろう。興奮状態で恐怖を払いのけているに過ぎない。
だが彼が腕を一振りして合図を送ると、狼どもは一斉に前に飛び出した。そのうちの2匹がよだれを垂らした顎で君の両手首に噛みつき、しっかりと押さえ込んだ。
「僕が指を1本動かしさえすれば、」震え声で彼が告げる。「あんたは二度とフォークを持てなくなるぞ。さあ、正直に答えろ。あんたは俺達の側か?それとも敵対する側なのか?」
男が近づいてきて、君は彼が誰なのか気づいた。彼は人間ではなく、痩せてやつれたあのエルヴィンだった。「逃げおおせたんだな!」驚いて君が声を上げる。
少しして彼も君に気づいた。レッドアイからの絶望的な逃走劇が脳裏に蘇ったようだ。
「友よ!」彼が叫ぶ。「そうさ、あんたが僕の命を救ってくれたんだ。」彼の身振りで、狼どもが攻撃を止める。
「今、俺もあんたに救われたわけだ。」君が答える。
エルヴィンがうなずく。「でも、ここに何の用があるんだい?冒険するには危険な場所だよ。今夜、ここにヴィックの狼が集まるんだ。街を乗っ取るためにね。」
「もうすぐ北門のそばにゴブリンどもが湧いて出てくるぞ。」
エルヴィンが君を見つめる。「本当なのかい?それは大変な知らせだ。ヴィックに伝えないと。」お辞儀をして彼が言う。「また借りができてしまったな。」
そう言うと、彼は狼の群れに合図して林の中に姿を消した。

再び北門にたどり着く。辺りは空っぽだ。ゴブリンの軍勢はまだ出てきていない。
片側には向こうの方に壁があるが、他に遮蔽物はない。
時間を無駄にすることなく、君は門へと歩み寄った。


【感想】
S2-80に登場したあのエルヴィン、アプリ版ではヴィックの一味という役割を与えられました。無事逃げおおせたようで何より。挿絵に描かれたあの怪しい雰囲気の通り、ただ者じゃなかったということで。
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伝説の勇者

何と、あのエルヴィンがヴィック一味で、しかも人狼使いだったとは。
ここでのエルヴィンとの再会も、カーレの未来にいくらか影響を与えそうですね。これだけ従順な人狼達なら、準備さえ整えれば、統率力の乏しいゴブリン達に勝てそうですし。
by 伝説の勇者 (2017-08-12 21:04) 

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