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S1-42 5日目:暗殺者フランカーと盟友になる [ソーサリー1:シャムタンティの丘]

暗殺者はまだ息はあるが、喘ぎながら地面に横たわっている。
「さあ、起きろ。」剣はまだ手放さないものの後ろ手にしてから、彼に言う。
彼はうなずくと、剣を鞘に納めた。「あんたは誇り高い男なんだな。会えて嬉しいよ。あんたは俺の命を助けてくれた。だから、俺の何割かはあんたのものだ。俺の名はフランカー、暗殺者であり盗賊でもある。」
「なぜ俺を襲った?」
「単純な理由だ。俺は盗みと殺しの練習のために旅人を相手にしている。あんたは俺の相手じゃないと踏んでいたんだが、俺が間違っていたと分かったよ。」彼は頭を下げたが、それは敬意のためかもしれなかったし、傷の痛みのせいかもしれなかった。「あんたはカーレに行くつもりなのか?」
「なぜそんなことを聞く?」
「そこには俺も行くつもりなんだ。ここで別れたらあんたとはもう会わないかもしれないが。だが俺のことは覚えておいてくれ。あんたに恩があることを俺は忘れない。」
「カーレでは何をしているんだ?」
彼は長い間君を見つめてから答えた。「街の貴人達がある噂を耳にした。ゴブリンどもが古い鉱山で採掘を再開したと。その理由を知りたがっている。」
「ゴブリンは村々を襲うため武装しようとしているんだ。」ダンパスでの村人達の会話を思い出しながら、君は彼に言った。
「奴らがそのつもりだということは請け合ってもいい。」フランカーが答える。「だが、鉄を求めて古代の採掘場を再開したのはそのためじゃない。この辺りの丘の歴史を知っているだろうが、ここの村人達は常に貧しかったわけでも少数だったわけでもない。かつては、強大な勢力を誇る人々がここに住んでいたのだ。膨大な知識や魔術を持つ人々が。」
「とうの昔に滅びたよ。」
フランカーは首を振った。「滅びたわけではない、変わったのだ。この丘には巨人の村があるだろう。あれはかつての人々のなれの果てだ。その昔、古代の鉱夫達は、南はカクハバード海から北はジャイカー鉱山にまで及ぶ巨大都市を築いた。そして、王たちの冠を鍛えた鉱石も、彼らがこの地で産出したものだ。ゴブリンどもが探し求めているのは、その力を持つ金属なのだ。もしマンパンが反乱を起こしたなら、奴らにとってそれが唯一の対抗手段になるのだからな。」
「奴らは見つけるだろうか?」
フランカーは苦しげに重々しく息を吐き出した。「おそらく。古代人は恐ろしい守護者達を後に残したという話もあるが…。」彼はもう一度頭を垂れた。今度は間違いなく痛みからだ。「行くがいい。あんたに俺は助けられない。」
「いや、」君が答える。「その傷は俺がつけたものだ。お前を助けよう。」
彼は歯をきしませてニヤリと笑った。「あんたは医者か?そうは思えんが。」
君は彼の服から暗い布地を破り取ると、傷をきつく縛って出血を抑えてやった。
「あんたは殺されそうになったとは思えないほど親切な奴なんだな。」彼がつぶやく。
「いい勉強になっただろう。」君は荷物をまとめると、フランカーを後に残して林へ向かった。心強い友人ができたと感じながら…。


【感想】
フランカーから語られた驚愕の真実。王たちの冠とシャムタンティの丘に、こんな歴史的な繋がりがあったとは。リー・キの巨人が古代人の末裔だったとは、等々。もちろん、原作に後付けされた設定でしょうが、とてもよく練られていると思います。
また、このゴブリンの陰謀のせいで、主人公は第2部で大変な災厄に巻き込まれることに。そちらも乞うご期待!
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↑カーレの地下にゴブリンの軍隊が?!
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伝説の勇者

原作ではフェンフリーのシャランナ王が発見したとしか説明されていなかった王たちの冠に、こんなルーツがあったとは。
ここで採れた鉱石で冠を作ったのも古代都市の人々なんでしょうか。
もし鉱石を見つけて、冠に対抗するとしたら、鉱石で作るものは…剣か王笏でしょうか。ゴブリンなら剣の方を作りそうですね。
by 伝説の勇者 (2016-03-05 17:26) 

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