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S1-14 1日目:水没する浜から生還、予言を授かる [ソーサリー1:シャムタンティの丘]

今や君は置いてけぼりとなった。
先ほどの女性からもらった髪の毛は、君の腕と同じくらいの長さだ。ほとんど透明にすら見えるその細い金髪を風に奪い去られそうになる。
波は海岸で穏やかな音を立てているが、君とて愚かではない。だんだん潮が満ちてきている。
この場所から君を救ってくれる呪文があるはずだ。
精神を集中させる。この地の星がとても奇妙な配列をなしていることを君はすでに感じ取っていた…。
「TOP!」
君は呪文を唱えたが、それが何をする呪文なのか、いや呪文であるのかすら確信が持てずにいた。だがその時、あの金色の髪の毛が光り輝き始めた。後ずさって見守るうちに、それは君の腕と同じくらいの太さになり、高く成長していく。一方は砂にめり込み、もう一方が空へとそびえ立った。
その巨大なつるを素早く掴むと、君は猛烈な速さで上へと運ばれていった。鼓動が数回打つ間に、最初の崖の頂上付近まで到達する。君は手を離して飛び降り、再び崖の上の地面に立った。
黄金のつるが縮んで、君の視界から消えていく。つるは消えながら、風にかき鳴らされて歌を奏で始めた。

 深く虚ろな鉱山の中、徘徊するは一匹の恐るべき獣
 早晩、そやつの退治がお前の務めとなるだろう
 速やかに西へ向かう坑道へ交わらねばならぬ
 懐へ忍び寄り、火で燃やし尽くせ
 この韻文忘れるなかれ

君はかろうじて歌詞を聞き取ることができた。これが意味するところは、おそらくいずれ分かるだろう。だが、今は出発の時だ。旅が待っている。


【感想】
原作にはなかったこのエピソード、霊験あらたかなダドゥーリーでの試練を乗り越え、その見返りとして予言を授けられたということでしょう。最初に主人公が思い出したこの地にまつわる噂話(幽霊や魔法の歌など)も断片的には正しかったと言えそうです。ちなみに、前回出てきた女性の質問への回答によって、この予言の詩の内容が変わってきます。
まあこんな調子で、なるべく新しい選択肢を選んで進めていきたいと思います。もっとも、第2部や3部にもなると凄まじいまでの修正・追加が施されており、否応なしに新たな攻略ルートを開拓する必要に迫られます。特に第3部はとんでもないことになっていて、主人公の旅が”本当に”時空を超えてしまうのです(ブラッドソードの第五巻みたいな感じ?)。ストーリー的にはあれはやり過ぎなんじゃ…とも思いましたが、ゲームの面白さがアップしているのは確かなので、評価に少し迷うところです。
また、原作では主人公が駆け出しの魔法使いであることを表現する手段の一つとして、最初の方はでたらめな呪文が選択肢に登場しましたが、Android版では今回の「TOP」のように魔法の呪文の書に記載のない呪文もどんどん出てきます。そのような特殊な呪文は、旅を有利に進める効果をもたらしてくれることが多いのですが、本当にでたらめな呪文との区別がつかないため難易度は高いです。
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コメント 2

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「3部にもなると凄まじいまでの修正・追加が施されており」ってすごく楽しみですw
それに、原作はなんだかんだほぼ一本道でしたが、新作は別ルートでも攻略可能、なんでしょうかね。

ブログ主さんの翻訳文章もゲームブックらしい雰囲気が感じられてとても読みやすくワクワクします。
by お名前(必須) (2016-11-03 17:11) 

teamtomtom

お名前(必須)様、初めまして。攻略ルートは大幅に増えてますのでご安心を。そして、そのような大きな骨格の変更だけでなく、似てはいるもののややニュアンスの異なる選択肢(例えば、礼を言うorお辞儀をする)も用意されていたりと、ディテールにこだわった丁寧な作りも非常に好印象です。
このリプレイの文体については、個人的に硬派が好みなのと、仮に知人に見られたとしても社会的体面を保てるための措置(海外文学作品の翻訳とギリギリ言い逃れできる?)によるものです(笑)。
by teamtomtom (2016-11-06 22:49) 

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