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S3-22 11日目:究極の選択を迫られる [ソーサリー3:七匹の大蛇]

君は目を開けたまま、何が起きるのか辛抱強く待った。
カオス神の顔が大きく迫ってくる。
君は視線を下げて自分の息づかいに注意を向けた。君の胸は確かに上下している。ただそれだけのことではあるが。
カオス神の目が君の中に入り込んでくる。君をうたた寝させようとしているのだ…。
身体の中に平穏さが流れ込んでくるのを感じた君は、まぶたが下がり始めた。君の心臓が静かになり、喉が塞がり、鼻が閉じてくる…。段々めまいがしてきた。
その時、偉大なる神の唇が開いた。「ここはお前の死に場所ではない。」声が告げる。「お前の死は別の場所と決まっておる。」
「どこなんだ?」君が尋ねる。
「お前はアナランド人だな。」カオスが答える。「お前は時の大蛇がいる島で死ぬだろう。冷たき水と、さらに冷たき石に囲まれた島だ。」
「俺はそいつを倒すつもりだ。」
「時を打ち破ることはできぬ。」カオスが素っ気なく答える。「お前が大魔法使いを探していることも知っておる。それがお前の目標だ。」
「王たちの冠を取り戻すだけだ、それ以上じゃない。」
「お前は奴を倒すことでしかそれを取り戻せぬ。」カオスが答える。「さあ、知るがよい!過去は不変とは限らず、変わりうるものだと。今お前は子供を身ごもった女のそばに座っている。その子はやがて、お前が探している大魔法使いとなる。今ここで女を殺せ、そうすればお前の使命は終わる。」
神の声は石のように冷え冷えとして、まるで平原中に響き渡るかのようだ。だが女が反応する様子はない。
「あんたは嘘をついている。」
「嘘ではない。お前が度々してきたように、剣でひと振りするだけだ。それで冠は安泰だ。」
衝動に駆られ、君は剣を抜いた。そうしながらも、腕が震えている。神は君を笑うでもなくそそのかすでもなく、ただ平然と眺めている。
女の歌が唐突に止まる。彼女は君の方を向き、目を大きく見開いている。「洞窟にかけて、あなたは何をしているの?」彼女がささやく。片手をお腹に当てている。
君は再び目を落とし、剣を鞘に納めた。
「何をしているのか聞いているのよ。」立ち上がって一歩後ずさりながら、彼女が問いかけてくる。
「コウモリを見かけたもので。」君が答える。
「それなら、きっとそうでしょう。」彼女が応じる。「像のあちこちにぶら下がって住み着いているから。」
そう言うと、彼女は息を弾ませながらたいそうな速さで道を下っていった。やがてもやの中に姿が見えなくなる。
「そうか、」カオスの声が聞こえてくる。「お前には行動する意思が足りぬようだ。それではこの地を救うことなど望むべくもない。」
「俺は正々堂々とやるつもりだ。」君が反論する。
「ならば、お前は目的か決意のどちらかに失敗するだろう。両方を達成することはできぬ。真に正しき者の末路は、いつの間にか闇に墜ちるものなのだ。」神の言葉が呪いのように降りかかってくる。
その言葉が聞こえなくなっていくと、岩は再び元の単なる岩となった。
神をちらっと見やる。最初に見た時のままで、動いてはいない。その唇も、いびきをかいているかのように、少しすぼめられたままだ。君に向けられたあの言葉が単なる夢だったのは間違いない。

断崖を後にして、絡み合う木々の間を抜けるよく踏み固められた道をたどる。もっとも、これは道というよりも、南の草地と北の森に挟まれた緑の通りといったふうだ。この場所があまりにみずみずしく生き生きとしているので、乾燥した平原になるとは信じがたい。


【手掛かり】
・時の大蛇は島にいる:時の大蛇はイルクララ湖中央の島で君を待ち受けている

【感想】
ここは個人的お気に入りイベントの1つ。今後、イシュタラがマンパンの大魔法使いゆかりの地であることが徐々に明らかになってきますが、今回登場したのはその母親!主人公が歴史の改変を思い立っても無理からぬことかと。実際には、母親と思しき女性を手にかけることはできないのですが、何とここでの選択は巻き戻してやり直すことができません!(時間を巻き戻してこの場所を再訪すると、カオス神の面前でインチキを咎められる。)この選択が先々どのような影響を及ぼすのかは、今のところさっぱり分からないのですが、なんだか不安になります。
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時の大蛇の居場所が判明!
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S3-21 11日目:古代神の涅槃像のそばで女性と語らう [ソーサリー3:七匹の大蛇]

平原は途中から緑地へと変わった。灯台の光が当たっているのだ。
木々の間を抜けると、断崖のそばに開けた小さな空き地へと出た。岩壁には目を閉じた寝姿の巨像が彫り込まれている。
像は、端から端までは荷馬車3台分の長さがあり、顔は君の背丈ほどもある。性別は男性で、君の方を向いて寝そべっている。目は穏やかに閉じられ、両手は頭の下に置かれている。その表情からは大いなる安らぎがあふれ出ている。非常に美しい彫像だ。
断崖に沿って東の方を眺めると、山の中腹に柵に囲まれた村が見えた。
南に目を転じると、そちらは木々が鬱蒼と絡み合い、その間を抜けて唯一の巡礼路が伸びている。
その時、林の中から1人の人影が姿を現した。女性だ。どこか見覚えがあるような気がするが、それがどこかは分からない。彼女はよたよたと歩いている。
しばらく見ていると、彼女の足取りが妙なのは、かなり大きいお腹のせいだと分かった。胴回りはたっぷり2人分はあるが、足や上半身はほっそりしている。
手を挙げて挨拶する。「ごきげんよう、ご婦人。」
その女性は君に驚いたようだが、すぐに笑みをこぼした。片手をお腹に持っていった仕草から、彼女が妊娠しているのだと気づく。
彼女は立ち止まると、身体を支えようと像の頭へと手を伸ばした。
君は彼女が息をつくまで待った。ようやく彼女が姿勢を正す。
「あら、」彼女が語り出す。「この子も自分でお散歩しているわ。」彼女はお腹を撫でた。「あなたは他所から来たの?見覚えがない顔だもの。」
「ええ、旅の途中でね。」君がうなずく。
「ティンパンやイルクララへ通じる橋を目指しているのね。」彼女が言う。「アドバイスするとしたら、通行料徴収人を騙さないことね。彼は見かけによらず強いわよ。」
彼女の助言に感謝の言葉を述べた後、尋ねる。「この道はどこに続いてるんです?」
「この近くの出身じゃないのね?この道を東に行くとカリアンマの村に着くわ。この断崖に沿って行けば迷わずに済むし。今私達は台地にいるの。」
「この辺りに建っている塔について何か知ってます?」君が尋ねる。
「灯台は橋みたいなものよ。魔法使いからの贈り物なの。」
「どこの魔法使い?」
「どこですって?」あきれたように彼女が答える。「要塞の人達に決まってるじゃない。」彼女がため息をつく。「そうやって一日中私を質問攻めにする気?」
辛そうに彼女は地面に腰を下ろした。「もうお祈りしないと。今日は他にもやることがあるんだから。」
「これは何の神なんです?」
「平和の神、カオスよ。私は信者ではないけれど、この神と一緒にいると痛みが和らぐの。」最後の数語はどこか意味ありげだ。
「この神は眠っているみたいだが。」
「いいえ、死んでいるの。それはもう安らかにね。30日間荒れ地で何も飲み食いせずに過ごした後、1週間かけて亡くなったという話よ。」
「俺もご一緒しても?」彼女のそばに腰を下ろしながら尋ねる。
彼女が肩をすくめる。「お好きなように。」そう言うと、彼女は目を閉じて歌い始めた。
大きなる静寂が君の身体に入ってくる。しばらくして、君は自分の身体を動かせないことに気づいた!


【感想】
バクランドには他にも土着の神々が存在します。それぞれに特色があり、主人公が改宗可能な神もいたりします。
原作でも言葉だけ出てきたティンパンですが、今回は冒険の舞台として登場します。
ちなみに、この女性と出会うイベントは古代世界の昼間のみで、朝・夕・夜では発生しません。こういう時代・刻限縛りが結構あり、日数縛りで各種イベントをこなそうとすると戦略的な思考が要求されます。
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S3-20 11日目:蛇使いとそのペットを撃退 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

「もう1つだけ。」君が食い下がると、蛇使いは目を細めた。
彼が笛を吹き始める。軽妙な旋律だ。彼の蛇は笛の音に合わせて動いている…。
仕方なく君は伝説の剣を鞘から引き抜くと、最初の蛇を迎え撃った!

<第1ラウンド(1匹目)>
蛇がアーチ形に頭をもたげて近づいてくる。君はそいつを斬り落とそうと剣を振るった。
君の剣を受けた蛇はシュッと音を立てて死んだ。

<第1ラウンド(2匹目)>
次の蛇はすぐ後ろから迫ってきた。君が叩き切ろうとするも、そいつは飛びすさって逃げた。
奴が大きく顎を開く。

<第2ラウンド(2匹目)>
蛇は君から離れようとしたが、君は追いすがった。全体重をかけてそいつの首を貫く!

<第1ラウンド(3匹目)>
次の蛇はすでに君の足に巻き付いていた。そこから上に登ってこようとしている。
君はよく狙ってそいつを真っ二つにしようと斬りつけた。

<第2ラウンド(3匹目)>
蛇は弱ってきている。君の剣が空を、そして蛇を切り裂いた。

<第1ラウンド(4匹目)>
最後の1匹が襲いかかる。だが君は難なくそいつを薙ぎ払った。

<第1ラウンド(蛇使い)>
蛇使いは君に呪いの言葉を浴びせると、舌をチロチロと出し入れしながら、鉤爪の生えた手で自ら攻撃してきた!
君は一撃で仕留めようと剣を強振した。
君の刃が深々と切り裂き、そいつが悲鳴を上げてあえぐ。「この悪党め!」

<第2ラウンド(蛇使い)>
練達の正確さと力強さで剣を振るい、奴を圧し続ける。そしてついに致命的な一撃を見舞う。蛇使いは手で傷口を押さえると、唸り声を上げながらきりきり舞いをして、それから胎児のように丸くなって地面に横たわった。

急に静かになった。眉毛の汗をぬぐい、ほっと息をつく。
手早く蛇使いの身体を探る。透明な液体の瓶が見つかった。彼の笛も無傷のままだ。
瓶を振る。中身が何であれ、水のように見えるが、驚くほど澄んで輝いている。その輝きは液体そのものから発せられている。これは聖水ではないか!
笛は竹でできており、明瞭で軽やかな音色を奏でてくれる。
君は両方とも荷物に加えた。
この血塗られた穴にはもう一刻たりとも留まりたくない。地上にすぐに戻ることにする。


【変化点】
・+聖水
・+竹笛

【手掛かり】
・水の大蛇…:(空白)
・地の大蛇…:(空白)
・気の大蛇…:(空白)
・月の大蛇…:(空白)
・陽の大蛇…:(空白)
・時の大蛇…:(空白)
・時は無敵:時の大蛇は無敵との噂だ

【感想】
欲を出さずに質問を切り上げれば、無事に退出することができます。また、取引しないまま7匹の大蛇について尋ねたりアナランドから来たことを伝えたりすると、7匹の大蛇への報償目当てでやはり襲われてしまいます。
この「Pit Snake」、体力は低いのですが、毒を持っているせいか、攻撃力は高めです。蛇の解毒剤の出番だったかも。
ところで、先ほど渡した金貨5枚がどうしても見つからないんですが…。
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S3-19 11日目:大蛇の道は蛇 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

道路を外れ、灰白色の平原を横切ることにする。風が少しだけそよぐ。空気はまだ冷たいが、少なくとも新鮮ではある。
古道を少し離れた地面に深い穴が開いている。中からは何とも不思議な音が聞こえてくる。
立ち止まって耳をすませる。笛の一種で奏でる音楽のようだが、かつて聞いたことのあるどの旋律にも似つかないものだ。まるで音がどぐろを巻いているかのようだ。演奏者は息継ぎをしていないような気がする。
穴のそばに歩み寄り、中を覗き込む。
底には浅黒い肌の痩せた男がうずくまり、笛を吹いていた。彼の前には6匹の蛇が身体を宙にのたくらせて踊っている。彼はまだ君に気づいていない。
「TEL!」
星に手を伸ばして魔法を生み出すと、魔法を留めるために布のスカルキャップを取り出す。
蛇使いの思考は音にあふれ、音楽的なものだった。しかも、明らかに君の存在に気づいている。「この男は7匹の大蛇が探していたアナランド人じゃないのか?もしそうなら、こやつにいかほどの価値があるだろう…。」
君は読心を続けたが、彼の思考は音楽の方へと移っていった。どうやら彼は、華麗で魅惑的な調べを思い浮かべている…。
少し意志の力を要したものの、君はスカルキャップを脱いで奴の思考との繋がりを断ち切った。
「ごきげんよう、風変わりな生き物達!」上から声を掛ける。
男はさっと見上げると、笛を口から話した。「お客人か!わしししらに加わらぬか、旅の方よ?」
「その蛇は危険じゃないのか?」注意深く君が尋ねる。
「わしにはな。」口元を歪めて彼が答える。だが話している間も、蛇は穴の中で休みなく動き続けている。「わしのすべすべのししし姉妹達だもんでな、シシシ!」
頃合いを見計らって、君は蛇使いと話をしようと穴の中に下りていった。
「よく来なすった。」君に座るよう促しながら、彼は蛇の背中を撫でた。「どうか、ゆるりと。」
「あんたがマナタか?」
「そうさ。」蛇使いが答える。「旅人にはししし親切にしとるよ。」蛇達がシューと音を立てながら主人に巻き付く。
「この蛇達は?」
「わしが飼っとるんじゃ。」彼がニヤリと笑う。「地上で最も美しししい生き物よ。わしは彼女達のために演奏しておる。」蛇のうちの1匹が君のブーツを軽く咬む。
「どうか、」マンタが低い声で囁く。「お主の旅のことを教ししししえてくれぬか?」
「取引しないか?」君が提案する。
「お主にはどんな物がある?」君の背負い袋の中身を覗き込もうとすり寄りながら、マナタが尋ねる。
君が背負い袋を開けると、彼の視線が黒い仮面に落ちた。「これをくれぬか?」
「代わりのものをやろう。」君が提案すると、彼は興味を示したように頭を傾げた。
「金貨5枚でどうだ?」
彼が肩をすくめる。「結構。」
彼の手のひらに金貨を置く。
「そそそそれで、」彼が尋ねる。「何が欲しい?」
「情報さ。」
蛇使いが両手を開く。「何が知りたい?」
「7匹の大蛇について。」
マナタが肩をすくめる。「どれも恐ろしい奴らよ。それぞれが自身のせせせ精を宿しておる。」
「奴らの精とは?」
マナタがくすくす笑う。「お安い御用さ。」指で数を数える。「まず地、気、火、水の4つ。その上に陽と月の2つ。そして最後に、」そこで彼の笑みが険しい表情に変わる。「無敵の存在がおる。」
彼は君の前に餌をまき、それを楽しんでいるのだ。
「無敵?」
彼がうなずく。「それは時の大蛇じゃ。何者も奴を倒すことはできぬ。剣でも富でもな。」
蛇使いが首を傾げて目を閉じる。まるで何かを聞いているかのようだ。
「わしはもう十分喋った。さあ、もう行ってくれ。」しばらくして、彼が告げた。


【変化点】
・金貨:72→67枚

【感想】
読心を続けると、彼の思考の中で催眠術にかかってしまい、蛇の姿に変化させられてゲームオーバーになってしまいます。ここにいる蛇も、元々は違う生き物だったのかも。
他の選択肢としては、穴には入らずに「mUD」を唱えることもできます。その場合、蛇や蛇使いはあっさり全滅しますが、アイテムを入手できない上、クーガ神に見放されてしまいます。
さらに、主人公の体力が低い場合(5点の時に確認)、どういうわけかマナタが笛の音で主人公を眠らせて体力を8点も回復させてくれました。てっきり眠らされてそのまま蛇の姿にされるのかと思いきや、そんなことはありませんでした。ただし、かなり時間が経過してしまいます。
ここで、7匹の大蛇の格付けが明らかとなりました。四大元素の上に月と太陽、最上位が時、とのこと。
それにしても、全4部を通して、黒い仮面の”人気”は絶大です。なぜか、取引や落とし物の第1候補にいつも挙げられます。こっちとしては、だぶついた太陽石を捌きたいのに。
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S3-18 11日目:敵の残党を撃退する [ソーサリー3:七匹の大蛇]

だが君には、休む時間どころか、息をつく暇さえない。次のケンタウロスが向かってきているのだ!

<第1ラウンド(2人目)>
こいつはすでに怒りに燃えている。優位を確保しようとめくらめっぽうに剣で薙ぎ払う。そいつは最後の瞬間に方向転換して、君の剣から逃れた。
そいつは大声で嘲笑しながら、次の突進の準備している。

<第2ラウンド(2人目)>
そいつが突進してきた。君は稲妻のように剣を振るい、通り過ぎざまにケンタウロスに斬りつけた。
奴が走り去った後には、おびただしい血が点々と残っている。

<第3ラウンド(2人目)>
また突進してきた!胴体に斬りつけようとするも、奴の弓で受け止められてしまう。代わりに君は地面に倒され、たっぷり砂を味わわされる。

<第4ラウンド(2人目)>
奴が攻撃しようとして無防備になる頃合いを狙って、前に出て剣を突き出す。だが奴がうまくよけたため、少しかすっただけに終わった。

<第5ラウンド(2人目)>
そいつが向かってきて後ろ脚で立ち上がる!素早く剣で刺そうとするも、そいつが身体を傾けたためそれてしまった。逆に君は岩に押し倒された。身体に衝撃が走る。
「そいつはお前を煮て食うつもりかもしれんぞ。」残りの1人が仲間をあざける。

<第6ラウンド(2人目)>
好機が訪れる。脇によけて相手の胴体に斬りつける。ケンタウロスは弓を射てから後退しようとしたが遅過ぎた。君の刃が奴の背中にギザギザの傷を負わせる。
ケンタウロスが空に吠える。弱ってきた証拠だ!
「もっと早くよけろよ!」残りのケンタウロスが文句をつける。

<第7ラウンド(2人目)>
君はなおも攻め続ける。それなりの強さで剣を振るうと、相手はうめき声を上げて地面に倒れ伏した。

最後の生き残りが恐怖に満ちた目で君を見つめる。そいつは君の剣から距離を置いて、君の周りを回っている。
君は歯をむき出してうなると、そいつ目がけて駆け出した。奴は鋭く叫ぶと、きびすを返して平原の向こうに走り去った。奴の鞍袋から金貨が数枚落ちる。君はそれを拾い集めた。
平原が静寂に包まれる。2頭のケンタウロスの死骸が静かに砂に埋もれていく。連中が地面の中に放った矢はまだ刺さったままだ。
矢を地面から引き抜く。矢柄は君の指の太さほどもあり、金属の矢じりは砥石の大きさほどもある。君はそれを記念品として荷物の中に滑り込ませた。
死骸を埋める意味はなさそうだ。砂が奴らとその荷物を速やかに覆っていくだろう。
連中の鞍袋をくまなく探り、4枚の金貨、茶色の砂の入った袋、すでに君が持っているものによく似た太陽石を見つけた。それらを荷物に加える。
その場を後にする前に、目を閉じてクーガ神に祈る。
神は祈りを聞き届けてくれた。だが、しばらくは満足してくつろぐだろうから、その間君を助けてくれそうにない。


【変化点】
・現在/最大体力:9/19→5/19(戦闘)→11/19(祈り)
・金貨:65→68→72枚
・+頑丈な矢
・+砂
・+太陽石

【感想】
火の大蛇に続く厳しい連戦が何とか終わりました。遠く故郷を離れ、吹きさらしの荒野を旅する主人公の心中たるや、いかばかりか…。
それにしても、こういったゴツゴツした岩石やザラザラした砂の埃っぽさ・土臭さこそ、ソーサリーの主要な構成要素と言うべきものです。ソーサリーほど旅の苦労を感じさせるゲームも、そうそうないのではないでしょうか。
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S3-17 11日目:まぐれ当たりの魔法に大苦戦 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

「LUK!」
君が呪文を唱えると、奇妙な力が君の骨に染み込んでくる感覚がした。まるで身体が硬直してきたかのようにブルブルと震え始める。
君はすぐにその呪文の力をケンタウロスへと向けた。まさにこの場所で開運の呪文を見つけるとは、何という幸運の巡り合わせだろう!
この祝福に満足し、ケンタウロスが宙に脚を振り上げる。そいつがニヤリと笑みを浮かべた。「今や俺達はお前が倒せないような祝福を受けた。お前から好きなだけいただいていくぞ!」
そいつが攻撃を仕掛けようと君の周りを駆ける間、残りの連中は後ろに下がって弓を振ってはやし立てた。戦う以外に選択の余地はない!

<第1ラウンド(1人目)>
ケンタウロスがすきっ歯をむき出して笑う。君は剣を高く掲げてめくらめっぽうに突き出した。そいつは突撃してきたが、最後の瞬間に身をひるがえして君の剣の届かないところに逃れた。
「用心しろよ。」仲間の内の一人が声を掛けると、そいつはガミガミと怒鳴り返した。

<第2ラウンド(1人目)>
前がかりになろうとするケンタウロスの苛立ちを利用して、剣を突き出す。そいつは弓を射たが、それから向きを変えて後退しようと試みた。だがそれは奴の身体の馬の部分を混乱させることとなった。そいつは素早く方向転換することができず、君の剣はそいつの皮にギザギザの深い切り傷を負わせた。
ケンタウロスはよろよろと後ずさったが、大声を出して笑うと、突撃しようと向きを変えた。

<第3ラウンド(1人目)>
猛進してきたケンタウロスに対して、君は身を屈めて横に転がって身をかわした。相手は不満げに駆け去っていく。

<第4ラウンド(1人目)>
今度は君が攻撃を仕掛ける。斜めに切りつけるが、ケンタウロスはうまく逃れたため、少しかすっただけに留まる。
「剣をよく見ろ!」仲間の内の一人が声を掛けると、そいつは黙ってろとどなった。

<第5ラウンド(1人目)>
ケンタウロスが向かってきた!素早く剣を突き出すが、そいつは身体を振って君の剣をかわした。逆にそいつの放った矢が命中し、君は苦痛のうめき声を上げた。
「脇腹ががら空きだぜ!」仲間の声にケンタウロスが荒々しく毒づく。

<第6ラウンド(1人目)>
ケンタウロスが弧を描いて駆ける。奴が急に突っ込んできた時、君は自分の身を守ろうと攻撃の一手を変えようとした。だが遅過ぎた。奴の前脚が君を捉え、君は思わず悲鳴を上げた。
「さっさと終わらせろ!」そいつは明らかに仲間のヤジを屈辱に感じている様子だ。

<第7ラウンド(1人目)>
隙が見えた。低い姿勢から剣を振り上げ、野獣の冷たい心臓に狙いをつける!攻撃が当たり、奴がうめき声を上げる。激しく狂乱して後ろによろめいている。

<第8ラウンド(1人目)>
ケンタウロスが分厚い胸を叩く。君は奴を近くに誘い込もうと後ずさったが、奴はぐるりと向きを変えたため空を斬っただけだった。
そいつは馬具の調子を直してから、行動を起こそうと蹄を踏み鳴らした。

<第9ラウンド(1人目)>
次のチャンス到来だ。止めを刺そうと剣の切っ先で狙いをつける!だがケンタウロスが急いでかわしたため、奴の脇腹を引っ掻いただけだった

<第10ラウンド(1人目)>
君が後ずさりすると、ケンタウロスが迫ってきたが、君に触れることはなかった。
「気をつけろよ。」仲間が声を掛けると、そいつはうなり声を返した。

<第11ラウンド(1人目)>
再び突進して跳躍する。君の剣が奴の脇腹の分厚い皮膚を切り裂く。
そいつが少し後ずさり、奴の連中がどよめく。

<第12ラウンド(1人目)>
またしてもチャンスが訪れた。それなりの強さで剣を振るう。だが奴はうまく逃れてしまった。
「剣をよく見ろ!」仲間が叫ぶと、そいつは黙れと吠えた。

<第13ラウンド(1人目)>
ケンタウロスが矢を放つ。君は身体を低くしてそれをかわした。

<第14ラウンド(1人目)>
そいつは蹄を踏み鳴らすと、君に向かって突進してきた!まぐれ当たりを期待して剣を突き出すが、奴は急に跳躍してそれをかわすと、君を地面に打ち倒した。頭がくらくらする。肉をえぐられ顔をしかめる。

<第15ラウンド(1人目)>
ケンタウロスが無防備になるタイミングを見計らって剣を深く突き刺す。そいつは断末魔の絶叫を上げると、砂埃を盛大に巻き上げながら地面に倒れた。


【変化点】
・現在/最大体力:17/19→9/19(戦闘)

【感想】
でたらめな呪文を唱えたつもりが、本当に呪文の効果が表れてしまったため、思わぬ強敵となってしまいました。ちなみに、「LUK」を唱えるのではなくただのでたらめな言葉でごまかすと、戦闘にはならずに彼らは去っていきます。「LUK」の効果が強すぎて好戦的になった模様。
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「New Game Plus」では敵の攻撃力がさらにアップ!
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S3-16 11日目:ケンタウロス三人組と取引 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

遠くから聞こえてくる物音で目が覚める。見ると、3つの人影が砂塵を巻き上げながら平原を横切っている。
君が見守るうちに、それは君の方に方向転換して向かってきた。
手を上げて、近づいてくる人影に挨拶する。ケンタウロスだ!背が高く、がっしりした体格をしている。
「おい、そこのよそ者!」そいつらのリーダーが仲間を制止しながら言う。「俺達はバクランドのホースマンだ。」
「やあ。」
ケンタウロスは弓を肩から外すと、君の足元の地面に1本の矢を放った。それ以上近寄るなという警告だ。そいつは次の矢をつがえて、今度はもう少し高く構えている。
「さあ、教えてもらおうか。生ける者を苛むバクランドのこんな所にいる目的は何だ?」
「俺は旅人なんだ。」慎重に君が答える。
ホースマン達が笑う。「護衛もなしにここを旅する愚か者なんざいねえ。さては貴様、まじない師だな。」
「あんたらに危害を加えるつもりはない。」君が伝える。
最後尾のケンタウロスが前に駆けてくる。「こいつに違いないぜ、」君に聞こえないほどには小さくない声でそいつがささやく。「大蛇が言ってた奴は。」
「それは誤解だ。」きっぱりと君が答える。
ケンタウロスがよく響く深い声で笑う。「いいや、俺はそうは思わんな。」そいつが言う。「この平原を大魔法使い目指して横断するような馬鹿者は一人だけだ。そして、その馬鹿は相当な金貨を持っていると聞いたぞ。」
「多分俺達は助け合えると思う。」細心の注意を払ってほのめかす。「確かに俺はあんた達が欲しい物を持ってるかもしれない。」
ケンタウロスが片方のげじげじ眉を吊り上げる。「何をしてくれるんだ?」
「あんたに幸運のまじないをかけよう。」
「幸運のまじないだって?」明らかに相手の興味を引いたのだ。「それで、見返りに何が欲しいんだ?」
「この先に何があるか教えてくれ。」
「そんなことか?」ケンタウロスが肩をすくめる。「それならただで教えてやる。北と少し東に行くと、蛇使いマナタが住んでいる。東と少し北に行けば、ブラックエルフの隊商がいる。連中はカーレを目指して、もう何年も旅をしているんだ。」
「何年も?」
「バクランドは呪われた土地でな、」ケンタウロスが答える。「ここでは何もかもがぴったりと合わさらねえ。はたから見りゃよく分かることもあるだろ。ブラックエルフは強情だから周りが何にも見えちゃいないんだ。だから、自分達のわだちの跡をたどってグルグルとさまよってやがるのさ。いつの日かカーレにたどり着くことを夢見ながらな。」
「連中は愚か者なんだな。」
「そうさ、」ケンタウロスが答える。「だが奴らを出し抜くのはたやすいことじゃないぜ。それにかなり冷酷だ。そこに行くなら気をつけるこった。」
「どうやったらバドゥーバク峰を越えられる?」次に君が尋ねる。
ケンタウロスが騒々しい笑い声をあげる。「その問いには何の価値もありゃしない。そんなことできっこないんだからな。古いトンネルは千年前に埋まったし、大きな橋も落ちて久しい。伝説で語られた滑り台さえ干上がっちまったって噂だ。お前はここに留まるしかねえんだ、俺達と同じようにな。」
「滑り台だって?」
「魔法使い連中がうまい名前を付けた事なんて一度もないさ。」ケンタウロスが答える。「言い伝えでは、かつて南の死火山に一人の強い魔法使いが住んでいて、残忍なその男は侵入者を山の下の平原に放り落としていたんだと。だが実際は、そいつは殺しはしたくなかったから、そいつらを滑り台で降ろしていたらしい。今となっちゃ、それもできねえが。」
ケンタウロス達がいなないてたてがみを振る。
「それで全部か?」リーダーが尋ねたが、すぐに別のケンタウロスが割り込んできた。「さあ、俺達にまじないをかけろ!」


【感想】
どうやら7匹の大蛇は、お尋ね者のアナランド人が来ることをバクランドの住人に触れ回っているようです。
別な選択肢として、7匹の大蛇について尋ねることもでき、その場合はシャドラックから聞いたのと同じヒドラ退治の伝説や月の蛇の弱点を教えてもらえます。さらには、あまりメリットはないものの、少しの間だけ背中に乗っけてもらって移動することもできます。
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バクランドで2日目の朝。
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S3-15 10日目:火の大蛇の夜襲を受ける [ソーサリー3:七匹の大蛇]

荒野を渡り、古道の端にたどり着く。東の空はすでに明るくなりかけている。
空っぽの平原は寒く暗い。砂埃が君の足元で渦を巻いている。まるで平らな海面を歩いているかのようだ。
ここは一休みするには物寂しい場所だが、おそらく静かに過ごせるだろう。
敷石の上に荷物を置きながら、寒さを気にせずにくつろごうと努める。少なくとも今日はすでに食事を終えているので、空腹に悩まされることはない。
目を閉じ、疲れが身体に降りかかるに任せる。静けさが耳にうるさい。この場所の真の寂しさが段々分かってきた。カーレの喧騒は遠い夢のように思えてくる。

1時間ほど眠っただろうか?寝返りを打つ。君は顔に熱を感じて汗ばんできた。すぐそばから、シューという音がずっと聞こえてくる…。
物音も立てずに伝説の剣を鞘から引き抜き、襲撃者を確かめようと見上げる。だが君が目にしたのは最も奇妙な光景だった。炎のとぐろが君の上に浮かんでいるのだ!
君が見守るうちに、君の背負い袋を掴み取ろうと、2本の鋭い爪が降りてきた。
目を見開いて化け物の姿を見つめる。そいつは際限なく燃え盛る炎の翼を生やした大蛇だった。火の大蛇だ!
大蛇の爪が君の背負い袋の上の方を掴んだ。君が引っ張り返すと、そいつは君もろとも空に上昇した!
そいつは首を曲げて、赤熱した石炭のように燃え盛る爬虫類の目で君をにらみつけると、唸り声をあげて君に咬みつこうとした。
背負い袋の取っ手をぐいと引っ張って、化け物の爪から逃れようと試みる。化け物は空中で身体をよじって、君を振り落とそうとしている。
背負い袋の取っ手の縫い目がほころび始める。
君は腕をひねって化け物を突き刺した。おそらく上手くいったのだろう、そいつは荒々しく吠えると、もっと高く飛び始めた…。
突然、そいつは激しく身体を傾けると、何の前触れもなく爪を開いた。
君は地面へと墜落した。少なくとも荷物は無事だ。だが、大蛇はどこだ?
ぎこちなく立ち上がる。かかとかどこかをひねってしまったようだ。
だが大蛇は君を諦めてはいなかった。弧を描いて飛んでいる。
「貴様を焼き尽くしてくれる!」そう叫ぶと、そいつは君目がけて急降下してきた。君が奴を追っているのではない。奴が君を追っているのだ。
君は背を向けて逃げ出した。しばらくすると、砂が君の目に飛び込んでくるようになった。砂嵐が目の前に迫ってきている!
砂が飛び交う暗がりに飛び込む。火の大蛇は君を追ってきたが、砂がその火の翼に吹き付けると、パチパチ音を立てて暗くなっていった。やがて、吹きすさぶ風音の中で、君は奴の姿を完全に見失ってしまった。
砂嵐から鼻と口を守るため、マントをぎゅっと引き寄せる。だが、目を守ることまではできない。
何かが君の足元で体をくねらせ、のたくっている。特大サイズの長虫だ。この嵐で地表に引きずり出されたのだろうか、それとも…?
衣服を叩き付けてくる砂のせいでほとんど前が見えないくらいだが、長虫の背中は深紅の色をしており、君の足の周りで必死に身もだえしている。
そいつを踏みつぶそうとブーツを振り下ろす。だがそいつは砂の中に穴を掘って逃げてしまった。まるで砂が肉の塊を飲み込むかのように姿が見えなくなった。
もしあの長虫が火の大蛇なら、砂が弱点ということだ!
だが今や君は砂で目がくらんで、息が詰まりかけていた。君は砂を数回手早くすくって袋に流し込んだ。もちろん、君の口からはまだそれ以上の量の砂が何日間も出てくるだろう。
それから砂嵐の通り道の外に走り出る。新鮮な空気で一息つくと、再び元の気分に戻った。大蛇がどうなったのかは分からない。
一難去って、君はもう一度くつろぐことにした。


【変化点】
・現在/最大体力:19/19→17/19(落下)
・+砂(2回分)

【手掛かり】
・火の大蛇の弱点:火の大蛇は砂が弱点

【感想】
ついに7匹の大蛇のうちの1匹と初遭遇!剣で立ち向かうことも(死んだふりさえも)できますが、凄まじい攻撃力を誇る相手ですので、真っ向勝負はかなーり厳しいです。アプリ版では火の大蛇以外の数匹にも、前哨戦→再戦という流れが用意されています。いずれも前哨戦の段階で敵の強大さを実感できるので、個人的なお気に入りイベントとして攻略ルートに加えています。悪役にも見せ場を用意してこそ、倒しがいがあるというもの。この王道的展開を分かっているとは、アプリ版はさすがです。
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それぞれの大蛇に新たな挿絵が!原作に近い雰囲気がイイ感じ。
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火の大蛇の最大攻撃力は15!大蛇の炎に照らされ、伝説の剣の刃が煌く‐。
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S3-14 10日目:第2の灯台に光を灯す [ソーサリー3:七匹の大蛇]

階段を一番上まで登り、天井を覆う闇ツルを剣で叩き切る。ツルからどろっとした樹液がにじみ出て、床の上に滴り始める。
ツルを切り裂いていくと、落とし戸が姿を現した。かんぬきで閉じられている。
だが、今や君の腕は樹液まみれで、しかもだんだん冷えて硬くなってきた。
腕を開いて呪文を唱えようとするものの、魔法を生み出す前に腕が今の位置のまま動かなくなった。魔法は泡となって消え、君は両腕を頭の上に掲げた状態のまま、像のように硬い殻に覆われてしまった。
そんな極端な状況が極端な処置を君に思いつかせた。体重を左右に移動させるうちに君の身体は傾いていき、ついにはバランスを崩して階段から転げ落ちた…。
床に落下した衝撃で、君の身体を覆った琥珀色の殻が砕ける。再び自由になった!
自由を取り戻した君は、階段に取って返すとかんぬきを引き抜いた。屋根の蓋が下りて開き、上から涼しげな星明りが差し込む。
さあ、移動する頃合いだ。平原に戻ることもできるし、塔の天辺に行くこともできる。

天井窓を抜けると、強い風が吹き付けてきた。ここはバドゥーバク平原北部にある石の塔の天辺だ。床には軸受けの軌道が設けられ、その上に青水晶がはめ込まれた黄銅製の筒の台が載っている。塔の床の片隅には、今君が開けた落とし戸がある。
全方向の景色を眺めながらその場でくるりと回る。今や地割れには水が流れ、最初の塔の光が当たった場所は緑があふれている。それを見た君の目から涙がこぼれる。
この塔の筒は以前見た物とそっくりだが、こちらの方がやや細く、50センチほど長い。機械を復活させるのに少し手間取ったものの、やがて筒から光線が出て土地を照らし出した。光に触れた時、君は急に元気になった。
君は機械の位置と焦点を慎重に調節した。光の下、大地が姿を変えていく。結果に満足して、君は胸壁の刻み目の1つに光源を固定した。
その場を後にして、落とし戸をくぐって塔の内部へ戻る。さらに塔の基部を出て、闇夜の中へと踏み出す。

平原をとぼとぼと歩く。進むに従い、草地は砂埃へと変わった。太陽石の光が2回明滅し、それから消えた。真夜中は静かで寒い。
地面の石の一部が、明るい黄色の奇妙な苔に覆われている。
興味をそそられ、苔を一掴み手に取る。それはみずみずしく、先端がやけに尖っている。鼻に持っていくと、レモンと濃厚なチーズと肥料を全部一緒にしたような匂いがする。カーレで飲んだ水が思い出される。あれは効果てきめんだった。
ためらいがちに舌の上で苔を味わう。味は良くなかったが、苦くはない。おそらく毒ではないのではないか?
勇気が出てきて、苔をひと塊口の中に入れて噛む。濃厚な黄色い汁があごから滴る。飲み下すのに苦労したが、そうした途端、胃から温かさが身体中に広がった。
この苔の正体が何であれ、とても身体に良いようだ!暗闇にもめげず、旅を続けることにしよう。


【変化点】
・現在/最大体力:17/19→19/19(青水晶)

【感想】
前述しましたが、灯台の光を浴びると体力は回復して大地は緑に帰るので、一見するといいことばかりのように思えるのですが、どうやらそう単純な話ではないらしいのです。
なお、この苔が味わえるのは旧世界だけです。
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日数縛りをした上でお気に入りイベントをこなすためには、細心の注意を払ってビームを調整し、さらに時の風も利用する必要がありました。
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S3-13 10日目:新たに灯台を発見するも、毒薬で死にかける [ソーサリー3:七匹の大蛇]

暗闇の中、道をたどって歩き続ける。
平原は広大で空虚だ。南には地割れが口を開けている。北に向かって、石だらけの緩い上り道が伸びている。
途中で道を外れ、灯台の光で荒野から姿を変えた原っぱを歩く。月が昇り、星も多くなってきた。
やがて、石でできた塔の基部に着く。月光が扉の輪郭を照らし出す。
扉を試してみるが、鍵がかかっている。だが少なくとも、前の塔とは違い、こちらには扉がある。
「DOP!」
天上の星を探り、呪文を形作る。すると、扉の内側でカチッという音がして、扉はすぐに両側に開いた。
星がどんどん増えてきた。

扉を抜けてひんやりした塔の中に入る。最後に誰かが足跡を残してからどれだけの年月が経ったのだろう?
洞穴のように広くて深い空間に立つ。頭上は闇の中で、屋根があるのか分からない。君の足音が虚ろに響く。空気には新鮮味がない。おそらく何世紀もこのままだったのだろう、部屋の空気は薄く気分が悪くなる。
淀んだ空気を胸一杯に吸い込むと、何か甘ったるい匂いがした。少ししてから、それが墓地や納骨堂の臭いに近いことに思い当たる。だが腐敗臭というわけではない。
部屋の隅を調べるが、ほぼ真っ暗闇の中では何も判別できない。塔に窓はないが、いずれにせよ外も暗いのだ。
「SUN!」
星を順番に身体の回りにまとわせていくと、太陽石が魔法の白い光を放ち始めた!暖かい光が部屋を満たす。
宝石の光の中で周囲を見回すと、石組みを登っていく影のような奇妙な形が目に入った。それは光から後退していく。闇ツタだ。階段と天井を分厚いマットのように覆っている。闇ツタは暗い場所にしか育たない、ツル状の植物だ。幸いなことに、過剰に食べ過ぎなければ害にはならない。ここに立ち込めている匂いは、この植物が放つ芳香だったのだ。
すぐには階段に向かわず、部屋の隅々を明かりで照らして調べる。興味を引く物はなさそうに思えてきた時、君は古い背負い袋らしき物につまずいた。
袋を開けると、驚いたことに垂れ蓋の内側にアナランドのなめし業者の焼き印を見つけた。中を漁ると、栓をされた3本の瓶を見つけた。
紫色の液体の瓶を持ち上げて振ってみる。液体の色は薄いが、微かに輝いている。これはもちろん、君にも分かる。ブリムベリーだ!素晴らしい発見だ。
茶色の瓶にはどろっとした得体の知れない油が入っている。栓を抜くと、木の香りが鼻をつく。これはカーレでも手に入れた木の皮のエッセンスだ。味見しなかったのは幸いだった!紫の瓶のそばにしまうことにする。
薄い黄色の液体はすっぱそうな見た目だ。瓶には蛇の印が描かれている。
栓を開けて、優雅に振ってから舐めてみる。
次の瞬間、喉が絞めつけられ、瞳が乾いてきた。これは毒だ!
吐こうとするが、舌がピンと伸びたまま麻痺してしまい、口を開けられない。最後の力を振り絞って精神を統一し、目を閉じて慈悲の神に祈る。
すぐに平穏さで身体が満たされる。クーガが君の身体を浄化してくれたのだ。ほっと溜息をつく。
黄色の瓶も荷物に加える。慎重に扱えば、どこかで役に立つかもしれない。
毒のせいで息もつかせぬほどパニックに陥った記憶はなおも残ったが、発見物に満足して背負い袋を閉じる。


【変化点】
・現在/最大体力:18/19→17/19(魔法)
・+ブリムベリーの搾り汁
・+木の皮のエッセンス
・+毒薬

【感想】
この袋はおそらく先行した別の勇者が置いていったものでしょう。第2部でヴァンゴーンを倒してすでに毒薬を入手している場合は、ここには毒薬は出てこない模様。
ところで、基本的には灯台の光が当たった場所は古代世界、当たっていない場所は旧世界となりますが、光が重複して当たった場所は旧世界となります。また、灯台の光の境界は常に揺らいでいるため、その辺りに移動する際は、主人公のアイコンをドラッグしたタイミングによっては旧世界になったり古代世界になったりします。例えば、ここの冒頭の灯台に入る直前の文章は旧世界の夜のもので非常にシンプルですが、古代世界の夜では以下のように長文でした。

道に沿って歩き続ける。歩くにつれ、道の舗装が滑らかで良くなる。まるでまぶたのない目のように、月がゆっくりと空を渡っていく。
広い草原を歩く。片側はさらさら音を立てて流れる河で、もう片方は暖かい夜に包まれている。どこか近くから、歌ったり飲み食いする音が聞こえてくる。近くに村があるに違いない。
浮かれ騒ぐ音がどこから来ているのか確かめようと立ち止まる。だが、草原を吹き抜ける風のせいでよく分からない。空では夜鳴き鳥が鳴いている。
河の水音に耳を澄ます。バドゥーバク峰の東のどこかには、あの名高いスナッタの森がある。いかにも大蛇が隠れそうな場所ではないか?
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