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S3-12 10日目:リンチ虫を撃退 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

進むにつれて、道がゆっくりと曲がっていく。足下の地面がひび割れ始めた。石がひび割れるたびに草が現れる。
やがて細かい埃の層に隠れて道が見えなくなった。今や、太陽は空の最後の四分の一のところまで来た。間もなく夜になる。
大きく口を開けた地割れが、少し道から外れた地面に走っている。地割れの始まる箇所から河が流れている。この平原はまるで、アナランドの結婚式に届けられた皿のようだ。渓谷はあり得ないほど広い。
西を見ると、道は渓谷の方へと曲がっている。かつてはそこを渡る橋の類があったのだろう。
東の方には、バドゥーバク峰の向こうにクラッタバク平原がある。湖にたどり着くにはそこを横断せねばならない。

夜の帳が下りた頃、道が地割れの端に突き当たった。どこか安全に眠れる場所を探す頃合いだ。もし夜通し歩き続けたなら、体が弱ってしまうだろう。空腹を抱えて長い距離を歩いた後ではなおさらだ。
行き止まりには古代の橋の残骸がある。風が地割れ沿いに音を立てて吹き抜ける。まるで河があざ笑っているようだ。
地割れの端ににじり寄って下を見下ろす。縁も陰になっているが、底まで何マイルもありそうだ。両側からは岩が滝のように降り注いでいる。
ここにはかつて橋があり、道が通っていたのだ。地獄の口に落ちる石は数個だったはずだ。
だが橋は遥か昔に崩落し、驚くような落差を君に見せるだけとなってしまっている。
突然、割れ目の端で動きがあった。長い突起が端から突き出し、それが曲がり、地面に引っ掛けられ、続いて何かが顔を出した…。
君は何かの生き物が身体を引っ張り上げるのを見守った。
それは長い6本足の昆虫だった。鉤のように曲がった顎と恐ろしげな棘を持ち、数日前に君が切り倒したマンティコアと同じ大きさをしている!
剣を抜いてそいつを待ち受ける。

<第1ラウンド>
リンチ虫が下あごを宙で交差させる。君を引っかくつもりだ。君が必死に振るった剣が奴に当たる。

<第2ラウンド>
優勢な君はそのまま攻める。奴の胸部に狙いをつけ、リンチ虫が近づいた時、剣を深々と突き刺す!果物をかみ砕くような音を立てて、固い外殻が少し割れる。
少しの間、そいつはバランスを崩して細い足でよろめいた。それから、前脚を跳ね上げて飛び掛かってくる。まるで、王の宮廷で踊り手があまりに場違いな行為をしているかのようだ。

<第3ラウンド>
君の剣が奴のわき腹をバラバラに切り裂く。さらに足を斬り飛ばし、突き刺し、斬り付け、ねじる。
リンチ虫は泥の中にくずおれた。

ほっと息をつく。恐ろしい虫を退治した。周囲を再び見回す。数羽の鳥が割れ目の中で弧を描いて飛んでいる。それから空高く舞い上っていく。
「fAL!」
呪文を唱えると、君の身体は通常より遥かに軽くなった。
「HUF!」
更に呪文を唱え、角笛を持ち上げて吹く。
角笛が呼び出した力強い風が、羽根ほどの重さになった君を捉え、空中へと連れ去る。

奈落をあっという間に越える。やがて徐々に体重が戻っていき、君はゆっくりと対岸に着地した。
荒涼とした平原がまた広がっている。背後では割れ目を抜ける風が音を立てていく。
時間を無駄にはできない。歩くにはちょうど良い涼しい夜だ。

果てしなく続く塵の平原をとぼとぼと横断する。月が昇り、周囲が銀の光に満たされる。
道は砂埃越しにかろうじて見える程度だ。道沿いに骨が2,3本散らばっている。
骨を手に取ってみる。ほっそりした大腿骨と長い腕の骨だ。エルヴィンかブラックエルフのものだろう。風で摩滅してカサカサになっている。


【変化点】
・現在/最大体力:19/19→18/19(魔法)

【感想】
今回は「fAL」と「HUF」のコンボで渓谷を越えましたが、どういうわけか「DOZ」を自分にかけることでも渡れます。
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S3-11 10日目:第1の灯台に光を灯す [ソーサリー3:七匹の大蛇]

この塔は明らかに、中心に据えられた黄銅の機械を格納するために建てられたものだ。
好奇心に突き動かされて調べてみる。真ん中の軸受けに大きな黄銅製の筒が載り、その先端は胸壁から少しはみ出ている。魔法使いの長の望遠鏡の一つにかなり似ているが、それにしても何故こんな複雑な装置を荒野に置いたのだろう?
筒の下の軸受けは機械を動かすためのものだろう。それより何より、床にはめ込まれている青水晶がとても印象的だ。青水晶は君が知っているような宝石ではない。その内部では光が明滅し、まるで中で何かが生きているようにさえ見える…。
筒の中を覗き見ても、中は何も見えない。そもそも接眼レンズがないのだから、これが望遠鏡であるはずがない!筒を押して塔の上を旋回させる。まるで最近油を差したかのように滑らかだ。だが、何も変わったことは起こりそうもない。
「SUS!」
星の光を束ねて身体の周りで形にすると、聞き慣れた穏やかな声が君に語り掛けてきた。この望遠鏡は大変強力なパワーを宿し、実際に大いなる害悪をもたらし得る、だがそれは今この場で君に対してではない、と。
そう告げると、呪文の力は消えていった。
水晶に触れてみる。君の指が表面をこすった時、何かが起きた。まるで勢いよく放り出されたかのように、身体が宙に引っ張られた感覚がする。
めまいと共に、君はバドゥーバク全土を見下ろしていた。それから少し後には、君はまた元のように立っていた。頭がガンガンするが、妙にパワーがみなぎっている。
手を伸ばして、もう一度水晶に触れようとしたが、思い止まった。青水晶がまばゆく輝いたかと思うと、突然濃密な光線が放出されたのだ。光線の奔流は大地を横切り、もやを切り裂き、陽炎のように景色を歪めた!
光線に照らされた大地に変化が起きた。先ほど目撃した魔法がまた起ころうとしている…。

今や光線の当たった大地では、違った光景が現れていた。鳥が飛び、優しい風がもやの中で花粉を運んでいる。
光に触れぬよう注意を払いながら光線を調べる。塔の端から数フィートの所で収束し、目まぐるしく色を変えながら外へ向かっている。光の当たった場所では草がどんどん伸びているが、その外側は荒れ地のままだ。
シャドラックが言っていた灯台はこれに違いない!軌道に沿って機械を動かすと、光線の当たる場所もそれにつれて移動した。
灯台に光を灯したまま、君は胸壁から身を躍らせた。

再び掴み草を頼りにテキパキと地面に下り、最後の数フィートは飛び降りる。
ここから南には、平原を西に横断する広い道が続いている。

草地を歩いて道に出る。太陽が傾くにつれ、空があざのような紫色へと変わっていく。またすぐ夜になるだろう。


【変化点】
・現在/最大体力:19/19→18/19(魔法)→19/19(青水晶)

【感想】
位置関係が少し分かりにくいですが、この装置は塔の丸天井の上に据えられており、青水晶がはめ込まれているのも、今主人公が立っている床も、この丸天井の上です。
また、「SUS」の呪文でも示唆されている通り、実はこの青水晶の光線を使うとこの地に悪影響が及ぶようです。その辺りの話は第4部で語られるのですが、あまりに複雑で、現時点ではまだよく理解できていません。この灯台を再起動せずに第3部をクリアするルートもあるのですが、その場合第4部にどんな違いが出てくるのかも興味深いところです。
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アプリ版独自システム、摩訶不思議な灯台。光を照射する箇所は360度調整可能ですが、遠くの場所や遮蔽物の向こう側には光が届かないこともあります。
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S3-10 10日目:灯台から平原を見渡す [ソーサリー3:七匹の大蛇]

草原を横切って進む。太陽が地平線に向かって傾き始めている。
シャドラックが『灯台』と呼んでいた塔の影の中に入る。塔の側面は余りに滑らかで自然のものとは到底思えない。それどころか、石やレンガを組んだものですらない。まるで1個の石やレンガを彫って作った巨大な駒のようだ。掴み草が羊毛の糸巻きのように塔の周囲にぐるぐる巻きついている。塔の向こうには河が音を立てて流れている。
戸口が見つかることを期待して、塔をぐるりと一周する。だが、何も見つからない。塔の側面は堅固な石造りだ。これが実際に塔であればの話だが。
塔の天辺で、金属のような何かが太陽の光できらりと輝いた。
首を伸ばし、太陽の眩しさに目を細めながら、何が光ったのか見極めようとする。黄銅の類が突き出ているように見える。人の手が入った金属や石があるのは奇妙な話だ。ここは不毛の地ではなかったのだろうか?
次に、河の流れをしばらく眺める。せせらぎの音は穏やかだが、対岸にも平原は続いている。いずれ、どうにかして渡らねばならないのだ!
掴み草をぐいっと引っ張る。ツルはロープのように強く、塔の石にしっかりと根を張っているようだ。しかも頂上まで続いている。

掴み草を握り、身軽に塔の外壁をよじ登る。生い茂った根が十分な足場を確保してくれるので、登攀は容易だ。
すぐに塔の天辺の胸壁にたどり着いた。

塔の最上部に立つ。荒野を渡る風が外套のフードをなびかせる。地面は茶色の海のように眼下に広がっている。
実のところ、そこは空っぽではなく、かろうじて立てるだけのスペースがあるだけだった。塔の屋根の真ん中に据えられた大きな黄銅製の見慣れない機械が、床のほとんどを占めている。
ここからは全ての方向が見渡せる。東には低い山々があり、南から西にかけては断崖がぐるりと取り囲み、北には暗い地割れが走っている。
山に視線を走らせる。稜線はギザギザして、向こう側は見えない。山の頂で、黒い翼の何かが弧を描いて飛んでいる。ヨタカだろうか?それとももっと手ごわい何かだろうか?その斜面はフィッシュテイル・ロックから続く草に覆われ、特に緑が濃い。
君が下りてきた断崖に視線を戻す。階段の列が、何か黒い点を通り過ぎて下っている。あそこに洞窟がある!
束の間、東の深い森の中に山が突如現れた。だが、埃っぽい雲が晴れると、山は再び消え去っていた。
フィッシュテイル・ロックの周囲の平原は、緑豊かで陽気な印象を受ける。だがどの方向を見ても、緑地は唐突に荒れ地へと変わっている。暗い部屋の床に窓の月明かりが当たっているかのようだ。あるいは、よどんだ湖の水面から岩が一つだけ突き出ているような感じだ。
地割れは大地を真っ二つにしている。横断できないほど幅が広いことがここからでも分かる。君の心は沈んだ。
少しの間、河に水が流れているのが見えたが、しばらくするとまた見えなくなった。
地割れの向こうを眺めると、高い建物が見えた。ここと同じような別の塔ではないか?
視線を遠くから近くへ引き戻す。少し向こうで鳥が空を舞っている。


【手掛かり】
・断崖の洞窟:バクランドの入り口の断崖には洞窟がある…

【感想】
ここで景色が移ろう描写がありますが、これは誰が呼んだのか『時の風』という現象です。このように、バクランドの一部は旧世界と古代世界の間を行ったり来たりしているのですが、主人公が灯台を1つでも復活させると揺らぐ領域は減ります(全てなくなるわけではない)。
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↑暗い部分が旧世界、明るい部分が古代世界
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S3-9 10日目:謎のつむじ風に助力を阻まれる [ソーサリー3:七匹の大蛇]

可能な場所では道の痕跡をたどり、残りは這い上りながら、草に覆われた岩や巨石を越えて進む。遮るもののない空から熱が降り注ぐ。
埃っぽい平原は野原へと変わった。それでもこの辺の草は、東の山脈から転がり落ちてきた岩で踏み散らかされている。
その時、どこかすぐ手の届きそうな近場から聞こえてくる奇妙な風切り音が、君の注意を引いた。音の出所は大岩の反対側だ。その風音は常に鳴り続けている。
岩の向こうを覗いてみると、君の目に奇妙な光景が飛び込んできた。この地方特有の呪いなのか、それとも珍しい気象現象なのか君には何とも言えなかったが、少し先に浮かんでいたのは、岩の間の窪みに留まって渦を巻くつむじ風だった。
小さなハエがつむじ風の上を飛んでいく。次の瞬間それは中に吸い込まれ、君の視界から消えた。
このじょうごのようなものは生きているのだろうか?その動き方から察するにそう見えるのだ。閉ざされた岩の間でもぞもぞと動いている。まるで傷ついて外に出る道を探してるかのようだ。
ほぼ剣の長さほどの距離まで、ゆっくりと這い寄る。そいつは相変わらず同じ場所で目まぐるしく回り続けている。ここからならもう少し様子が分かる‐何かが光っている内部を除けば。
再びつむじ風から距離を置く。それでもそれは無反応のままだ。
突然、どこか君の頭上から声がした。「アナランド人!伝言だよ!」
目を上げて右手の方を見る。岩壁に目を走らせると、ヤギのように岩から岩へと飛び移りながらやってくる少年を見つけた。
「伝言があるんだ!隠者シャドラックからだよ!」
「どうして俺を知ってるんだ?」
「シャドラックが僕に教えてくれたんだ。剣を持った男の人で、飢えた狼みたいな目をしてるって。」少年が答える。「あんたを見つけるように言われたんだ。火の大蛇についての伝言だよ。」
少年が山の斜面を下ってくる。
「どんな?」疑わしげに君が尋ねる。
「火の大蛇だって。あんたを追ってるんだ。あんたが眠ってる間に襲うつもりなんだよ!シャドラックがそう予見したんだ!」
少年は斜面をもう半ばまで下りている。岩の中のつむじ風のすぐ上だ。彼は飛び降りるつもりなのだ。
「待て!」
崖に片足を掛けて跳ぼうとした少年の動きが止まる。互いの目と目が合う。
だが、足の下の岩が滑って彼は転がり落ちた。落ちていきながら、彼の身体がつむじ風の方に引き寄せられていくのが分かる…。
「気をつけろ!」君が叫ぶが遅過ぎた。次の瞬間、少年はつむじ風にぶつかり、その中に消えてしまった。
つむじ風から離れ、他所へ移動することにする。その正体が何であれ、少年の身に起きた事を考えれば、あれは調査しないでおく方が良さそうだ。
ここからは2方向に道が分かれている。


【手掛かり】
・火の大蛇が君を追っている:火の大蛇が攻撃の機会をうかがって君を追っている!

【感想】
原作にも登場した謎のつむじ風。アプリ版ではその調査を続けると、そばに別の生き物が出現するイベントがあるのですが、それでも結局つむじ風の正体は分からずじまいです。
それとこの少年、こちらが魔法を使えば竜巻に吸い込まれずに済んで助けられるのですが、今回は非情にも見捨ててしまいました。彼は火・水・月の大蛇の弱点を教えてくれるので、ゲーム攻略上はとてもありがたいのですが、今回はこれから主人公が苦労しながらその情報を見つけていくつもりなので邪魔な存在なのです。火の大蛇の夜襲を警告してくれるだけで十分だったのです。少年、君はしゃべり過ぎなのだよ、フハハ。
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S3-8 10日目:シャドラックとの別れ [ソーサリー3:七匹の大蛇]

シャドラックが咳き込んで身震いする。
「友よ、」彼がつぶやく。「行かずに済めばよいのだが、わしはもう行かねばならん。輪を閉じるためにな。」彼は杖を手に立ち上がった。
「何をするつもりなんだ?」
「休息じゃよ。」それが心底ありがたいといった様子でため息をつく。「足を大地に踏ん張り、腕を枝として張り巡らし、地面に水がある限り日光を浴びるつもりじゃよ。これでさらばじゃ。」シーソーのように腕を広げて笑う。
急に酷く咳き込み始める。「もうあまり時間がなくてな。」
「さようなら。それと、ありがとう。」
シャドラックがうなずく。「お主とはまた会うじゃろう。思うに、わしらはすでに会ったことがあるんじゃ。」
洞穴の入り口で彼が手を振る。「その中に、お主に残していく物がある。では気をつけてな。イシュタラを行く時、お主が大蛇に襲われることはない。だが、元の時間に戻らねば奴らは倒せぬ。」
「どうすれば2つの場所を行き来できる?」
「灯台に行くといい。」彼が謎めいた答えを返す。「お主の時間でまだ残っているものがあれば、古代の光を少しは宿しておるやもしれん。少なくとも、ここの北に1つある。川のそばじゃ。」
腕を伸ばすと、彼は君の頭の両側に手を置いた。大いなる光が身体の中に流れ込んでくるのを感じる。それが終わると、彼は振り向いて草地を横切って歩み去った。
「待ってくれ!」
後ろから声を掛けるが、次の瞬間彼の姿はかき消え、草原に漂うもやの中に溶けていった。
彼の言葉を思い出す。この地は呪われてバラバラになった、と。彼は君を呼び寄せるために力を使ってくれたようだが、今再び離れ離れになったのだ。
洞穴の入り口に一人残される。
もう一度洞穴の中を覗き込むと、今度は壁のフックに奇妙な形の角が掛けられているのを見つけた。風変わりな形に曲がったそれには皮で装飾が施されている。この角笛は大変な希少品だ!
慎重に取り上げ、唇に持っていって一吹きする。澄んだ美しい音色が発せられると、その反響で空気が揺れ動いた。
贈り物のお礼をそっとつぶやく。

古道に戻り、岩を後にする。
北には、シャドラックが言っていた緑のツタに覆われた塔が垣間見える。西には、確かに以前にはなかった若い木がいつの間にか立っている。
太陽石の光が2度瞬き、それから消えた。


【変化点】
・現在/最大体力:13/19→19/19(祝福)
・+疾風の角笛

【手掛かり】
・7匹の大蛇の弱点:7匹の大蛇が君の旅を脅かしている。君の接近を大魔法使いに知らせようとしているのだ!だが奴らには皆弱点がある。もしそれを見つけられれば、奴らを倒せるだろう。

【感想】
原作同様、シャドラックは様々な情報を教えてくれる大変ありがたい存在です。今回の選択肢以外を選べば他にも有用な情報をまだまだ教えてくれますが、彼がこの世界にいられる時間には限りがあるため、全部を聞くことはできません。
例えば、蛇の指輪を見せた場合。

主人公「これが何か分かるだろうか?」
シャドラック「今まで目にしたことはなかったが、これは蛇の指輪じゃろう。古代世界には2つか3つしか存在しないがの。あるいは、お主には分からぬじゃろうが、唯一のものが2つの世界を行ったり来たりしているのやもしれん。」
主人公「何をしてくれるんだ?」
シャドラック「確か、呪文の触媒じゃったはず。どんな呪文なのかは知らぬが。お主も知っての通り、わしは魔法使いではないのでな。山の魔法使いを訪ねてみよ。ここから登って森を抜けるんじゃ。」

そんな彼の正体は、古代世界イシュタラの木の精霊のようです。S3-5で登場したあの木ですね。
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S3-7 10日目:交錯する2つの世界 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

「ああ、お主か。」髭越しに重々しい口調で老人が答える。「来るのをずっと待っておったぞ。」周囲の景色を手で振って示す。「よう戻ってきた。」
「俺が誰だか知ってるのか?」君が尋ねる。
老人がうなずく。「そうじゃ。」彼が微笑む。「むろん、お主の使命は知っておる。お主の事なら何でもな。それに、お主もわしのことを知っとるのではないか?わしがシャドラックじゃ。」
君は荷物から伝言を引っ張り出した。「俺はこれを受け取った。」君が説明する。「あんたのことが書いてある。」
彼が巻物を手に取って、中身を調べる。「そちらの予言者は大したもんじゃ!いや、ふうむ。おそらくわしらが会うことは単に記憶されておったんじゃな。そうとも、それが最もあり得ることじゃ。」
読み進めるにつれ、彼が目を細める。「7匹の大蛇か。そうとも。これで、奴らがお前さんに送り込まれた理由が今分かったわい。」
「奴らについて何か知っているのか?」
「少しだけな。」考え事をしながら、彼がゆっくりとうなずく。「お主がカーレからここまで旅してきたのは知っておる。教えてくれ、あの街はどんな様子じゃ?」
「まだ元のままだ。」
シャドラックが深くうなずく。「わしは剣や斧で武装した沼ゴブリンの軍勢が崖をよじ登るのを目にした。そうなれば地平線に煙が立ち昇りそうなもんじゃが、そんなものは見えなかったしな。」
彼は乾いた草を地面から一掴み囲炉裏の中に放り投げた。一瞬炎が燃え盛る。
彼は話題を変えた。「これは警告じゃが、アナランドから来た者で、バクランドを横断しおおせた者はただの一人もおらぬ。」
「どんな危険が?」
「この地は呪われたんじゃ。」シャドラックが答える。「相当な岩や土地が失われ、あらゆる物事がバラバラになった。今やお主もそうなっておるぞ。」
「この呪いは払えるのか?」
シャドラックはしばし考えてから、ようやく答えた。「いや、まず無理じゃろうな。」
彼は2本の指を絡ませながら説明した。「旧世界と古代世界はいばらのように共生してきたんじゃ。片方を旅することは、もう片方を旅することでもあるんじゃ。」
「古代世界だって?」砂漠から草原に変わった土地を眺めながら君が尋ねる。
「イシュタラといってな、わしの故郷だった場所じゃ。」シャドラックがうなずく。「お主なら大歓迎じゃよ。」
不意にシャドラックがよろめく。彼は君に弱々しく微笑んだ。
「この呪いはどうやって降りかかってきたんだ?」
「わしには分からぬ。思うに大魔法使いの企みによって、わしらは皆忘却の彼方に追いやられたか、追いやられようとしているんじゃろう。そして、永遠に続く荒廃だけが残されるというわけじゃ。」
「だが何故だ?」
「お主のせいじゃよ。」シャドラックが鋭く答える。「大魔法使いはこの全土をお主を倒すための罠にするつもりなんじゃ。お主が奴を倒す前にな。奴はかなり破れかぶれになっておる、危険な敵じゃ。」
「つまり、大魔法使いは俺が来ることを知っているのか?」
「お主が来ることは知っておるが、今ここにいるとは知らぬ。できることなら、お主はこのまま知られぬようにすべきじゃ。」
今や、シャドラックは細かく震えている。髭の奥の顔色は蒼白だ。
「7匹の大蛇について何を知っている?」可能なうちに知るべきことを知ろうと、君は急いで尋ねた。
「大蛇は最も厄介な相手じゃ。」シャドラックが答える。「わしは奴らを何度も目撃したことがあるが、連中はただの蛇ではない。奴らにまつわる伝説を知っておるか?」
「教えてくれ。」
シャドラックはうなずいた後、酷く咳き込んだ。「今から何千年も昔‐お主には2,3年前じゃろうが‐マンパンの大魔法使いが、高地ザメンの洞窟に住みついた巨大ヒドラと戦い、これを倒した。」
「こいつが余りに手ごわかったため、大魔法使いはその7つの頭をマンパンに持ち帰り、自分の黒魔術で翼を持つ7匹の大蛇として蘇らせた。こうして、そいつらは彼お抱えの伝令、暗殺者、暗黒の軍隊となったわけじゃ。」
「今から数千年前だって?」
シャドラックが弱々しく笑う。「本当じゃよ。自分の回りを見るがいい。お主がこの谷に来た時、草に覆われてはおらなんだと思うが。」
彼の言う通りだ。ここは同じ谷だが、それでいて同じではない。
「俺には何が起きているのか理解できない。」
「そのうち分かる。」シャドラックが答える。「だが、それは自分で学ばねばならん。これだけは言っておく。それぞれの大蛇は自身の元となる精を持っておる。それは凄まじいパワーをもたらすが、その一方で大きな弱点にもなる。その弱点を見つけ出すのじゃ。そうすれば奴らを倒せるじゃろう。」


【感想】
ここで、アプリ版で新たに導入された世界観が語られました。旧世界と交わる古代世界イシュタラ。
それと、先発した勇者は全員失敗したようです。おそらくすでにバクランドで屍をさらしているのでしょう。(-人-)ナムナムチーン…
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S3-6 10日目:バドゥーバク平原南部を歩く [ソーサリー3:七匹の大蛇]

平原を歩き続け、古道に再び合流する。雲が空を滑るように流れていく。
道は乾燥地帯をくねくねと進む。やがて、もやの向こうに何かを見つける。塔ではなく、尖った岩だ。妙なことに、チカチカと瞬いている。
その時、背後で声がした。「もしもし。」
周囲を見回しても、道は無人のままだ。どの方向にも人っ子一人いない。
「どこにいるんだ?」フランカーが砂埃から実体化して君に会いに来たのではないかと半ば期待しながら、声を張り上げる。
返事はない。涼しい風が君のそばで音を立てる。ほんの少し前よりもさらに荒漠感が増した気がする。
無人の道を歩き続ける。

古道をたどり続ける。時間がたつにつれ、風が出てきた。
ここで道は分かれている。太い方は東の方角へ曲がりながら山を登っていく。落石が道以外の斜面を覆い尽くしている。
そびえ立つバドゥーバク峰を眺める。長い道の終着点で、主峰はかすんで見えなくなっている。
北に目を転じると、岩でごつごつした丘の中腹に沿って道が伸びている。少し先に、ことさら印象的な石塔がある。
歩くたびに足の下で石が転がる。

足下の地面が岩とガレ場になってきた。太陽が天頂に近づくにつれて風が強くなる。
尖った大岩の陰で一休みする。この一枚岩は、布地を突き抜けた鉤爪のように泥の上に鎮座している。かつては東に連なる山脈の一部だったか、または地殻変動によって地面からせり上がったのだろう。
岩の基部に洞穴が口を開けているのに気づく。
片手を剣に伸ばし、入り口に近づく。数歩先は真っ暗だ。
何者かが洞穴の内側の岩に伝言らしき言葉を刻んでいる。かろうじて判読できるが、古代のものに違いない。
「SUN!」
岩壁近くに太陽石を掲げると、古代に刻まれた伝言がかなり明瞭に判読できた。

 旅人よ!わしは随分昔からお主を待っておった。お主が望むならば、呼び寄せて進ぜよう。
 空に向かってわしの名を叫ぶといい。さすればお主の声がわしに届くじゃろう!
  ‐‐シャドラック

この伝言は名前を呼べと言っているようだ。だが、誰の名を呼ぶべきだろうか?
「シャドラック!」
君の声が平原に響き渡る。すると、それが遠くの雪崩を引き起こしたかのように、地面がグラグラと揺れ始めた。ふらついて膝をついてしまう。まるで大地が引き裂かれているかのようだ。あるいは大地に引っ込もうとしているのかもしれない。
何とか洞穴から這い出る。その時、地面についた手の指の間に草が生えていることに気づく…。

しばらくして、ふらつきながらも立ち上がる。少し気分が悪い。
君の身体に変化はなかったが、周囲はすっかり様変わりしていた。岩の尖った部分がもう1つ現れて2つになり、洞窟は一回り小さく暗くなっている。そして、洞穴の入り口の藪の中には囲炉裏がしつらえられ、火が燃えている。
洞穴の中から優しい歌声が聞こえてくる。それは氷の上を滑る砂利のような、耳障りな男の声だ。君には理解できない言葉で歌っているが、その旋律は君の魂を落ち着かせてくれた。
「シャドラック!」火に近づきながら声を掛ける。「俺はここにいるぞ。」
歌声が途絶える。咳とゼイゼイいう音が聞こえ、洞穴から1人の老人が杖にもたれながらよたよたと出てきた。
彼がシャドラックに違いない。だが、その顔は先ほど会った木の精霊のそれと同じではないか!


【変化点】
・現在/最大体力:11/19→13/19(魔法の歌)

【感想】
シャドラック以外の名前も叫べますが(サンサスとか)、間違った名前を選んでも特にペナルティはありませんでした。
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S3-5 10日目:木の精霊に道案内してもらう [ソーサリー3:七匹の大蛇]

ここからの道は不確かなことだらけだ。
バドゥーバクは不毛の地で、東部との境界をなす高い尾根を抜ける道は見当たらない。スナッタの森は尾根の東側にあるが地図には描かれていない。クラッタバク草原は未開の半人しか住んでいないという噂だ。スナッタの森より先にあるイルクララ峰を登る道はなく、その向こうの大きな湖には橋が架かっていない。
ザンズヌ連峰とマンパンはあり得ないくらい遥か遠くにある。しかも道を見つけなくてはならない。大魔法使いが王たちの冠を盗む際は、空飛ぶバードマンが送り込まれた。だが君は歩かなくてはならないのだ。
選択の余地はない。旧世界の未来は、君がこの干からびた平原を抜ける道を見つけられるかどうかにかかっているのだから。

道を離れて乾燥した平原を横切る。早朝の太陽が気温を上げていく。
しばらく歩くと、単調さを破る何かが見えてきた。石柱や建物にしては高過ぎるし細過ぎる。
近づいて初めて判別できたそれは、1本の傾いた木だった。葉はなく枯れている。
かつての森の最後の名残りに違いない。他の木が倒れる中で、何故これだけが生き残ったのか定かではないが。
向きを変えて歩み去ろうとした時、ある音に注意を引かれる。それは声だった。「旅人よ!」声は微かだがまだ聞こえる。「旅人よ!」
周囲や木の後ろを肩越しに見回す。だがどちらにも果てしない平原が広がるばかりだ。視界には誰もいない。
「そこにいるのは誰だ?」
「お主は旅人であろう?」どこか上の方から答える声がする。
「姿を現せ!」君が叫ぶ。
くすくす笑いのような乾いた音を立てて声が揺らぐ。「わしは隠れてなどいない。」そいつが答える。
「TEL!」
空の向こうの星を見すえ、スカルキャップを引っ張り出して魔法を紡ぐ。君の精神が広がっていく。
だが思ったような結果は得られなかった。近くには人間どころか、生き物すらいないのだ。代わりに『知性』が感じられた。重く、陰気で、濃厚な、古代の油のような思考だ。
この奇妙な何者かの存在に繋がろうと、君は感覚をさらに拡張させていった。だが、うまくいかなかったようだ。呪文が消え、君は目を開いた…。
開いた君の目は、別の誰かの目と向き合っていた。小枝が絡まり合ってできた目だ。
「旅人よ!」木でできた顔が物思いに沈んだ声で告げる。「お主は道に迷ったのじゃな。」
「お前は何者だ?」勇気を出して問いただす。
木はまるでそよ風が吹き抜けたかのように揺らめいた。たぶん笑っているのだろう。「わしは精霊じゃ。」そいつが答える。「そして古い友人でもある。」
「俺を案内してくれるか?」
一陣の風を受けて枝がさわめき、一瞬だけ顔が消える。
「バドゥーバクのシャドラックの居場所を探すがよい。」顔が答える。
「どうしてそれを知っている?」
枝がざわめいて揺れる。やはり笑っているのだ。「わしはシャドラックをよく知っているのだ。」そいつが答える。「それはもう、ずいぶん古くからな。」
「彼は何者なんだ?」君が尋ねる。
「シャドラックは隠者でな、賢い男じゃ。この荒野に住む者の中で最も親切な者の一人じゃよ。」そいつは一人だけで冗談を楽しむかのように、少しの間何かをつぶやいた。
「何が可笑しいんだ?」
「ああ、何でもない。」木がため息をつく。「シャドラックを見つけよ。そうすればお主にも理解できる。彼はフィッシュテイル・ロックでお主を待っておる。」
さらに強い風が吹き付け、枝を捉えてかき乱す。それが収まった時、顔は消えていた。
木の陰から出て歩み去る。


【手掛かり】
・隠者シャドラック:シャドラックは君を助けられる。彼はフィッシュテイル・ロックで見つけられる。

【感想】
アプリ版では、この木を「HOT」の魔法で燃やすことすらできてしまいます。S1-16で樹上の老人を殺害するのと同じ狂気を感じます…。
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S3-4 9日目:断崖の下にたどり着く [ソーサリー3:七匹の大蛇]

崖の縁までにじり寄る。落差はかなりのものだ。底の方は暗闇で見えない。
だがしばらくすると、断崖の壁面に規則正しい輪郭が彫り込まれているのが見えてきた。
地質のいたずらか、もしくは階段だろうか?確かなことは分からない。
頭上の空に強い星の存在を感じる。
「SUN!」
君が呪文を唱えると、荷物の中の太陽石が目がくらむような眩しい光を間欠的に発し始めた!
宝石からの光で、崖の上から石段を見下ろす。確かに道らしきものがある。少なくとも、数百年もしくは数千年前にはあったのだ。
どんなに長い間この階段がここにあったとしても、年月を経て傷んでいるはずだ。それに太陽石の呪文も長くはもたない。階段を下りるのはよそう。
やがて呪文の効果が切れ、太陽石は暗くなった。
「fAL!」
新たに呪文を唱えると、君の身体は通常よりも遥かに軽くなった。前にダドゥーリーでやったのと同じ芸当をやろうというわけだ。
君は崖の縁まで来ると、そのまま飛び降りた!
暗闇の中、君の身体はゆっくりと山の斜面を漂い下りていく。長らく道を歩いた後では、これはかなりくつろげる時間だった。
途中、壁面に何かを見つけたが、暗闇の中ではそれが何なのか分からなかった。やがて、それは見えなくなった。

崖の下にたどり着いた。体重が元に戻り、ゆっくりと着地する。空気がまだ冷たい。
君の後ろでは、岩がほとんど垂直に空に向かってそびえている。今となっては、ここを無事にやり過ごせたのが不思議なくらいだ。
暗闇の中、道が微かに見える。闇夜に彷徨い歩くのは危険だろう。
少し時間を掛けて、自分の状況を把握する。食料はたっぷりある。カーレを抜ける際にしっかり節約したお陰だ。これなら、すぐに飢える心配をせずに野外を探索できるだろう。だが、いったん食料が底を尽いてしまえば、ここれで食料を探すのは困難だ。少なくとも、今日はすでに食事を済ませている。
次に目を周囲の荒野に転じる。呪われた平原の中に旅立つ時だ。
崖の陰を後にして、平原を横切る道へ出る。遠くの地平線から太陽が昇ってきた。
一晩中起きていたせいで少し体力が衰えたように感じる。


【変化点】
・現在/最大体力:14/19→13/19(魔法)→11/19(徹夜)

【感想】
崖の途中にあったのは洞窟の入り口で、夜以外の時間に来れば入ることができます。
このように、第3部にはそれまでとは違うルールが幾つかがあります。
・時間の概念があり、訪れた時刻や時代(!)によってイベントが変わってくる。
バクランドに入ってから経過した日数によって、第4部に変化が生じる模様。例えば、8日目の夜までにクリアすれば7匹の大蛇よりも早くマンパンにたどり着けたことになり、大魔法使いは主人公の接近を知らない等。
・徹夜すると体力が減少する。対策は簡単、朝までに就寝すること(夜になるとほとんどの場所で食事と野宿が可能になる)。ただし今回は、7匹の大蛇を全て倒す&8日以内にクリア&個人的にお気に入りのイベントをこなす(実はこれが結構キツイ)、という縛りを設けたため、移動を優先してろくに寝る暇もありませんでした。
その他まだまだあるのですが、それは追々…。
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S3-3 9日目:危急を告げる連絡文書 [ソーサリー3:七匹の大蛇]

手を伸ばして筒を拾い上げる。中身は巻かれた羊皮紙だった。アナランド王家の封印がしてある。

 この知らせが届く頃、貴殿は順調に旅を続けていることと確信する。しかしながら、恐ろしい危険が迫っていることを伝えねばならん。貴殿の任務は敵に知られてしまった!
 マンパンの密偵が我々の計画を嗅ぎつけて、それを知らせるべく暗黒の要塞に向かったのだ。
 こちらが盗聴に気づいた時にはすでに、貴殿の情報は大魔法使いの腹心の部下である7匹の大蛇によって、高地ザメンへ向けて持ち出された後であった。今頃はもうバクランドまで来ているだろう。
 奴らは別個に使命を果たそうと、バドゥーバク平原からは別れて行動するものと思われる。
 貴殿に余力があるなら、この7匹の大蛇を探し出すのだ。奴らも時には休息や食事で足を止めよう。
 マンパンにたどり着く前に奴らを仕留めよ。さもなくば、大魔法使いは万全の態勢で貴殿を迎え撃つであろう。
 隠者シャドラックを探し出し、助言を授かれ。彼の知恵なくしてバクランドを抜けるのは至難の業だ。
                                     我々の心は貴殿と共にあり[かわいい]

君が目を上げると、すでに金冠ワシは再び姿を消していた。ワシが地面から翼を持ち上げたため、空気が揺らぐのを感じる。
そして君は独りになった。
巻物を丸め、荷物に加える。バクランドは君が予想したほど無人というわけではなさそうだ。
7匹の大蛇を探し出して倒さなければ、君の旅は無駄になってしまう!

星が頭上に広がる。北極星を頼りに、古道へ再び合流して北へ向かう。君の前には、バクランドが薄暗い地平線の彼方まで広がっている。
こんな荒野の中、どうすれば7匹の大蛇の居場所を突き止められるのだろう?
シャドラックは君を助けてくれるに違いない。だが、アナランド王はどうやってバクランドに人が住んでいると知ったのだろう?この荒野には君が知る以上のものがあるのだろうか?それとも、王は当てにならない予言者に頼っているのだろうか?

1時間ほど歩いた後、前方に漆黒の線を見つける。君は足を止めるのにぎりぎり間に合った。垂直に切り立った断崖からほんの1歩離れた所まで来ていたのだ!
ぐらついていた石が数個、崖の縁から落ちて暗闇に消えていく。
下る道を探しながら、崖に沿って両方に歩いてみるものの、何も見つからない。
もっと崖に近づけば見つかるかもしれないが、ここで野宿して日が昇るのを待った方がいいかもしれない。
崖の上から石を1つ放り投げる。何も聞こえてこない。底なしなのだろうか?それとも単に、下に植物が生えているのだろうか?
その時、後ろの平原の遠くの方から羽ばたきが聞こえてきた。ヨタカがもっといたのだろうか?
見ると、爪が閃いて星空を引き裂いている。それから何かが起きた。鳥達は叫びながら隊列を崩していく。続いて、暗い平原を進んでいく1人の人影が見えた。
暗闇を通して見つめるものの、それが誰なのか見極められない。
口元に手を持っていき声を掛けようとした時、突然全ての光景がかき消えた。平原も空も、再び無人となった。
この平原は何かひどく奇妙だ。
吹き付けた風に崖っぷちの石がすくい取られ、サイコロのように転がり落ちていく。


【変化点】
・+アナランドからの連絡文書

【手掛かり】
・7匹の大蛇:7匹の大蛇が君の旅を脅かしている。君の接近を大魔法使いに知らせようとしているのだ!
・隠者シャドラック:シャドラックは君を助けられる。

【感想】
バドゥーバク平原は超自然に支配された場所なので、幻が見えても不思議はないのかもしれません。
それにしても、冠に続いて機密情報まで持っていかれるとは、アナランドの衛兵はちゃんと仕事してる?主人公は冠を奪還したら、国に返さないで反乱を起こしていいかも。
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